2017年4月4日(火) 「米長期金利低下でドル円再び110円台に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は反落し、再び110円台後半まで売られる。ISM製造業景況指数が前月より悪化し、製造業活動が鈍化したことでドル売りが優勢となる。
- ユーロドルは1.06台で小動き。1.0650を中心にもみ合う。ユーロ円が118円14銭近辺まで売られ直近安値を下回る。
- 株式市場は3市場とも揃って続落。自動車メーカー各社の販売台数が低調だったことで自動車株が売られ、金融、エネルギー株も続落。ダウは13ドル安で取引を終える。
- 製造業景況指数が伸びなかったことや、ロシアでのテロなどで債券への需要が高まり、長期金利は2.31%台まで低下。
- 金は反発し、原油は小幅に反落。
3月ISM製造業景況指数 → 57.2
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| ドル/円 | 110.86 〜 111.48 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0643 〜 1.0679 |
| ユーロ/円 | 118.14 〜 118.85 |
| NYダウ | −13.01 → 20,650.21ドル |
| GOLD | +2.80 → 1,254.00ドル |
| WTI | −0.36 → 50.24ドル |
| 米10年国債 | −0.068 → 2.319% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA、キャッシュターゲット
- 豪 豪2月貿易収支
- 欧 ユーロ圏2月小売売上高
- 米 2月貿易収支
- 米 タルーロ・FRB理事講演
- 加 カナダ2月貿易収支
ドル円は東京タイムで買われても、海外市場では上値が重くジリジリと売られる展開が続いています。昨日も、111円53銭近辺まで買われたドル円は、NY市場では111円を割り込み、110円86銭までドル安が進み、ほぼこの日の安値圏で戻って来ました。経済データに反応して長期金利が低下したことが、ドルの上値を抑えた形でした。
発表された3月のISM製造業景況指数は事前予想通りでしたが、前月からは0.5ポイント低下しており、製造業活動の拡大が鈍化していることが見られます。項目別では、新規雇用は順調でしたが、新規受注指数が前月よりも低下しています。この指数だけで全体を判断するわけにはいきませんが、市場が良い数字には反応が鈍く、悪い数字に素直に反応する流れは気になるところです。
フランス大統領選まで3週間を切りましたが、3日公表の世論調査ではマクロン氏の支持率は26.0%と変わらずでしたが、ルペン氏の支持率は25.5%で、こちらはプラス0.5ポイントでした。また決戦投票ではマクロン氏が60%対40%でルペン氏に勝つ見通しであるとの調査結果になっています。フランスの代表的新聞であるルモンド紙はマクロン氏とのインタビューを伝え、同氏は「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」と述べ、ルペン氏の勝利の可能性を排除できないと語っています。(ブルームバーグ)
本日は2月の米貿易収支が発表されます。6日から米中首脳会談が行われますが、この貿易収支で、対中国との貿易赤字が増えているようだと、会談でも「為替操作国」問題が話し合われる可能性もでてきそうです。トランプ大統領は英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙とのインタビューでも、「中国に現状のような不公平な条件では貿易を続けられないと伝える。とても不公平だ」と語っています。
ドル円は、動きにくい状況ですが、上記フランス大統領選や米中首脳会談などを控え、円が買われやすい地合いが続いていると見られます。米10年債が買われ、長期金利の低下傾向が続いているのも、そのような背景を映し出していると見られます。仮にドルがさらに売られた場合、先週付けた110円10銭前後が再び重要なサポートレベルとして意識されます。先週のトライアルでは、ここを抜けきれずに反発しており、110円前後は大台という意味でも、またトランプラリーの半値戻しにあたる値位置としても重要なレベルです。本日のドル円は110円30銭〜111円30銭程度を予想します。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 3/1 | ブレーナード・FRB理事 | 「前進が続くと想定すると、追加的な緩和を解除し、緩やかな道筋をたどり続けることがすぐに適切になりそうだ」ハーバード大学でのイベントで。 | -------- |
| 3/2 | パウエル・FRB理事 | 「3月に利上げする論拠がそろってきた。FOMC会合で定協議の対象になるだろう」CNBCとのインタビューで。 | ドル円114円台半ばへ。長期金利2.48%台へ上昇。 |
| 3/4 | イエレン・FRB議長 | 「FOMCは今月会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」「しかしながら、予期せぬ展開が経済見通しに悪影響を及ぼさない限り、緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはならない可能性が高い」講演で。 | ドル円114円75銭まで上昇。 |
| 3/9 | ドラギ・ECB総裁 | 「相当程度の金融緩和が依然必要」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロ円120円台から121円台後半へ急騰。 |
| 3/15 | イエレン・FRB議長 | 「金融緩和の緩やかな解除という決定は経済の進展継続を反映している」「この日の決定はその見解に沿うもので、判断変更はしていない」「当局の経済予測は昨年12月に示したものとほぼ同じだ」利上げを決めた後の会見で。 | ドル円114.70 → 113.17、ユーロドル1.0630 → 1.0740へ |
| 3/16 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」ショイブレ独財務長官との共同記者会見で。 | -------- |
| 3/23 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「金融当局の取り組み次第では、年内に3回かもしくはそれ以上の利上げが理にかなう」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 3/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「緩和を少し取り除くこと、つまり金利を少し上げることで、おそらく軟着陸を達成し、失業率とインフレに関して経済を現状に維持するであろう」講演で。 | -------- |
| 3/24 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレや失業率を現在のレベルに維持するにはもっと早いペースで利上げを実行すべきと考えている同僚もいるようだ。私はその必要はないと思う。もっと静観姿勢でいてよいと思っている。」講演で。 | -------- |
| 3/28 | フィッシャー・FRB副議長 | 「FOMC参加者の予想中央値で示された今年あと2回の利上げは概ね適切のようだ」、「それは私自身の予測でもある」CNBCとのインタビューで。 | ドル円110円台前半から111円台に上昇 |
| 3/30 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「経済データ次第では、もしかしたら今年4回の利上げか適切となるかもしれない」FOXテレビとのインタビューで。 | ドル円上昇の一因に |
| 3/30 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしている公算があると見られる」講演で。 | ドル円上昇の一因に |
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |



