2017年4月24日(月) 「仏大統領選を受けユーロ急伸」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は109円を挟んだもみ合い。26日に税制改革を発表するとの報道で119円38銭まで上昇したものの、フランス大統領選を控え上値も重い展開だった。
- ユーロドルは1.0738まで買われ、フランス選挙前にやや買いが優勢に。
- 株価は反落。フランス大統領選を前に慎重姿勢が広がり、ダウは30ドル下落。
- 債券相場は小幅に下落。政治リスクを控えて、利益確定の売りがやや優勢に。長期金利は2.48%台へ。
- 金は続伸し、原油は大幅に下落。
3月中古住宅販売件数 → 571万件
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| ドル/円 | 108.89 〜 109.33 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0683 〜 1.0731 |
| ユーロ/円 | 116.46 〜 117.12 |
| NYダウ | −30.95 → 20,547.76ドル |
| GOLD | +5.30 → 1,289.10ドル |
| WTI | −1.08 → 49.63ドル |
| 米10年国債 | +0.016 → 2.248% |
本日の注目イベント
- 独 独4月ifo景況感指数
- 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 企業決算 → アルコア
フランス大統領選の第一回投票の結果は、ルペン氏とマクロン氏が決戦投票に進む見通しになったことが判明し、早朝のオセアニア市場ではユーロが急伸しています。ブルームバーグの取引画面では、ユーロドルは1.0937辺りまで上昇し、ユーロ円も120円90銭台まで買われています。ドル円も一気に110円を回復し、110円64銭まで円安が進んだようです。EU残留を訴えるマクロン氏が決戦投票に進出することで、ひとまず最悪の事態は避けられたといったところです。
第一回投票の開票率3分の1超の段階で、ルペン氏の得票率が24.3%で、マクロン氏が22.2%と伝えられています。最終的な数字は変わる可能性があるものの、上位二人は確定し、フィヨン氏は既に敗北宣言を行ったようで、メランション氏は4位の18.1%ながら、敗北は認めていないとブルームバーグは報じています。ただ現時点ではルペン氏への支持率がマクロン氏を上回っています。決選投票は2週間後の5月7日に行われることになっていますが、フィヨン氏やメランション氏を支持した有権者が、今後上位二人のどちらに流れるのかまだ予断は許しません。
先週末にトランプ大統領は「水曜日(26日)に税制改革に関する重大な発表をするつもりだ」と述べました。今週29日で大統領就任100日の節目を迎えますが、選挙公約であった大規模なインフラ投資と税制改革はいまだに手付かずの状態です。そのため、トランプ氏の政策実行力に疑問の声も出ており、これがドル円を108円台前半まで押し下げた一因にもなっていました。
トランプ氏は、「手続きはずっと前から始まっていたが、いよいよ正式に始まる」と述べ、「過去のあらゆる減税をしのぐ規模になる」と述べています。今朝の情報では、政府高官の一人の話として、税制改革には国境調整税は含まれない公算が大きいとブルームバーグは報じています。かりにそのような計画だとすると、大規模減税の「原資」をどこから捻出するのかにも注目しておかなければなりません。
ドル円は110円台半ばまで上昇しましたが、これはショートカバーによるものと推察されます。上で述べたように、まだフランス大統領選でどちらの候補が勝利するのか分かりません。また北朝鮮問題でも、明日25日は要注意日に当たる上、この問題が平和裏に、簡単に解決に向かうとも思えません。従って、ドル円も目先の上値は110円台後半から111円台前半辺りではないかと見ています。税制改革やインフラ投資が米景気に好影響を与えるのは、早くとも年後半からということになりそうです。
一方でフィッシャーFRB副議長は、年内にさらに2回の利上げが適切との認識を再度示しています。「政治的、地政学的リスクVS良好な米景気」といった構図はまだまだ続く公算が高いと見られます。本日のドル円は109円50銭〜110円80銭程度と、ややワイドな展開を予想しています。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 3/1 | ブレーナード・FRB理事 | 「前進が続くと想定すると、追加的な緩和を解除し、緩やかな道筋をたどり続けることがすぐに適切になりそうだ」ハーバード大学でのイベントで。 | -------- |
| 3/2 | パウエル・FRB理事 | 「3月に利上げする論拠がそろってきた。FOMC会合で定協議の対象になるだろう」CNBCとのインタビューで。 | ドル円114円台半ばへ。長期金利2.48%台へ上昇。 |
| 3/4 | イエレン・FRB議長 | 「FOMCは今月会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」「しかしながら、予期せぬ展開が経済見通しに悪影響を及ぼさない限り、緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはならない可能性が高い」講演で。 | ドル円114円75銭まで上昇。 |
| 3/9 | ドラギ・ECB総裁 | 「相当程度の金融緩和が依然必要」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロ円120円台から121円台後半へ急騰。 |
| 3/15 | イエレン・FRB議長 | 「金融緩和の緩やかな解除という決定は経済の進展継続を反映している」「この日の決定はその見解に沿うもので、判断変更はしていない」「当局の経済予測は昨年12月に示したものとほぼ同じだ」利上げを決めた後の会見で。 | ドル円114.70 → 113.17、ユーロドル1.0630 → 1.0740へ |
| 3/16 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」ショイブレ独財務長官との共同記者会見で。 | -------- |
| 3/23 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「金融当局の取り組み次第では、年内に3回かもしくはそれ以上の利上げが理にかなう」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 3/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「緩和を少し取り除くこと、つまり金利を少し上げることで、おそらく軟着陸を達成し、失業率とインフレに関して経済を現状に維持するであろう」講演で。 | -------- |
| 3/24 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレや失業率を現在のレベルに維持するにはもっと早いペースで利上げを実行すべきと考えている同僚もいるようだ。私はその必要はないと思う。もっと静観姿勢でいてよいと思っている。」講演で。 | -------- |
| 3/28 | フィッシャー・FRB副議長 | 「FOMC参加者の予想中央値で示された今年あと2回の利上げは概ね適切のようだ」、「それは私自身の予測でもある」CNBCとのインタビューで。 | ドル円110円台前半から111円台に上昇 |
| 3/30 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「経済データ次第では、もしかしたら今年4回の利上げか適切となるかもしれない」FOXテレビとのインタビューで。 | ドル円上昇の一因に |
| 3/30 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしている公算があると見られる」講演で。 | ドル円上昇の一因に |
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |
| 4/5 | FOMC議事録 | 「大部分の参加者は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高いと判断した」 | ドル円111円台半ばから110円台半ばへ。NYダウ高値から200ドルを超える下落。 |
| 4/10 | イエレン・FRB議長 | 「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏むほどではない」講演で。 | -------- |
| 4/12 | トランプ大統領 | 「ドルは強くなりすぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかし、これは痛手となっている。最終的に痛手となる」「中国は為替操作国ではない」 | ドル円109円台後半から108円台後半へ。 |
| 4/17 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に見てド強いドルは良いことだ」FT紙とのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円台に |
| 4/17 | ペンス・米副大統領 | 「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」韓国での記者会見で。 | -------- |



