2017年4月25日(火) 「NYダウ200ドルを超える上昇」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 昨日の早朝に窓を開け110円台で取引が始まったドル円は、NY市場では依然として上値は重く110円台は維持できず。株価や長期金利の上昇にも、109円67銭近辺まで売られる。
- 第一回フランス大統領選の結果を受けてユーロドルは堅調に推移。昨日の早朝には1.09台に乗せたが、NYでは終始1.08台で底堅く推移。
- 株式市場は大幅に上昇。フランス大統領選の結果を受け、日欧で株価が上昇したことを好感。ダウは216ドル上昇し、2万700ドル台を回復。
- 債券相場は続落。朝方は大きく売られたものの、北朝鮮問題など、依然としてリスクが残っているとの認識から下げ幅は徐々に縮小。長期金利は2.27%台へと小幅に上昇。
- ドル高が進んだことから金は大幅安。原油価格は供給過剰との観測から続落し、約1カ月ぶりの安値まで売られる。
| ドル/円 | 109.67 〜 110.35 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0835 〜 1.0874 |
| ユーロ/円 | 118.92 〜 119.74 |
| NYダウ | +216.13 → 20,763.89ドル |
| GOLD | −11.60 → 1,277.50ドル |
| WTI | −0.39 → 49.23ドル |
| 米10年国債 | +0.025 → 2.273% |
本日の注目イベント
- 英 英3月財政収支
- 米 2月ケース・シラ−住宅価格指数
- 米 4月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 2月FHFA住宅価格指数
- 米 3月新築住宅販売件数
- 米 4月消費者信頼感指数
- 米 企業決算 → マクドナルド、キャタピラー、コカ・コーラ、AT&T、ロッキ−ド・マーチン
注目されたフランスの第一回大統領選では、事前調査どおりマクロン候補とルペン候補が2週間後の決戦投票に進むことが決まり、市場には安心感が広がり、ユーロは主要通貨に対して全面高の展開でした。一方、円やドルは売られ、ドル円も昨日の早朝には110円台半ばまでドル高が進みましたが、依然として地政学的リスクや政治的リスクは払拭されていない足もとの状況では、ドルの上値は抑えられる展開でした。
24日公表のフランス大統領決戦投票に関する調査では、マクロン候補が61%対39%でルペン候補を破るとの予想が示されています。今回の選挙で3位だったフィヨン氏と5位だったアモン氏は、共にマクロン支持を表明しています。ただ4位のメランション氏がルペン候補を支持するのかどうかは不明のようです。このままいけば、5月の決戦投票では「マクロン大統領誕生」の可能性が高いと思われますが、ルペン候補の巻き返しも予想される上、昨年6月のイギリスの例もあり、現時点では「まだ五分五分」と考えておいた方が無難かと思われます。
ひとまず目の前の政治的リスクはクリアしたことにはなりますが、上で述べたように、まだ決戦投票が残っています。さらに本日25日は朝鮮人民軍創建85年の節目にあたります。北朝鮮からのミサイルの脅威が迫っているのも事実のようです。昨日、トランプ大統領は安倍首相だけではなく、中国の習近平主席とも電話会談を行ったと伝えられています。電話会談では、朝鮮半島の非核化に向けた連携で一致したようですが、今のところ北朝鮮は挑発行為を止める気配はありません。
米国だけでなく、中国との関係を悪化させることになると、北朝鮮は経済的にも孤立することになり、常識的に考えると「勝ち目のない戦」ということになり、北朝鮮からの攻撃開始は考えにくいということになります。一方米国にしても攻撃を仕掛けることは得策ではないはずです。どちらも出来れば「外交的解決」を望んでいるものと思いますが、そうなるとますます中国の役割が重要になってきます。
本日は北朝鮮情報に耳を傾けながら、日本株の行方を見守る展開になります。突発的なニュースが起きない限り、ドル円の下値は限定的かと思われ、逆に動きにくい展開にもなりそうです。レンジは109円30銭〜110円30銭程度を予想します。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 3/1 | ブレーナード・FRB理事 | 「前進が続くと想定すると、追加的な緩和を解除し、緩やかな道筋をたどり続けることがすぐに適切になりそうだ」ハーバード大学でのイベントで。 | -------- |
| 3/2 | パウエル・FRB理事 | 「3月に利上げする論拠がそろってきた。FOMC会合で定協議の対象になるだろう」CNBCとのインタビューで。 | ドル円114円台半ばへ。長期金利2.48%台へ上昇。 |
| 3/4 | イエレン・FRB議長 | 「FOMCは今月会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」「しかしながら、予期せぬ展開が経済見通しに悪影響を及ぼさない限り、緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはならない可能性が高い」講演で。 | ドル円114円75銭まで上昇。 |
| 3/9 | ドラギ・ECB総裁 | 「相当程度の金融緩和が依然必要」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロ円120円台から121円台後半へ急騰。 |
| 3/15 | イエレン・FRB議長 | 「金融緩和の緩やかな解除という決定は経済の進展継続を反映している」「この日の決定はその見解に沿うもので、判断変更はしていない」「当局の経済予測は昨年12月に示したものとほぼ同じだ」利上げを決めた後の会見で。 | ドル円114.70 → 113.17、ユーロドル1.0630 → 1.0740へ |
| 3/16 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」ショイブレ独財務長官との共同記者会見で。 | -------- |
| 3/23 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「金融当局の取り組み次第では、年内に3回かもしくはそれ以上の利上げが理にかなう」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 3/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「緩和を少し取り除くこと、つまり金利を少し上げることで、おそらく軟着陸を達成し、失業率とインフレに関して経済を現状に維持するであろう」講演で。 | -------- |
| 3/24 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレや失業率を現在のレベルに維持するにはもっと早いペースで利上げを実行すべきと考えている同僚もいるようだ。私はその必要はないと思う。もっと静観姿勢でいてよいと思っている。」講演で。 | -------- |
| 3/28 | フィッシャー・FRB副議長 | 「FOMC参加者の予想中央値で示された今年あと2回の利上げは概ね適切のようだ」、「それは私自身の予測でもある」CNBCとのインタビューで。 | ドル円110円台前半から111円台に上昇 |
| 3/30 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「経済データ次第では、もしかしたら今年4回の利上げか適切となるかもしれない」FOXテレビとのインタビューで。 | ドル円上昇の一因に |
| 3/30 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしている公算があると見られる」講演で。 | ドル円上昇の一因に |
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |
| 4/5 | FOMC議事録 | 「大部分の参加者は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高いと判断した」 | ドル円111円台半ばから110円台半ばへ。NYダウ高値から200ドルを超える下落。 |
| 4/10 | イエレン・FRB議長 | 「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏むほどではない」講演で。 | -------- |
| 4/12 | トランプ大統領 | 「ドルは強くなりすぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかし、これは痛手となっている。最終的に痛手となる」「中国は為替操作国ではない」 | ドル円109円台後半から108円台後半へ。 |
| 4/17 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に見てド強いドルは良いことだ」FT紙とのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円台に |
| 4/17 | ペンス・米副大統領 | 「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」韓国での記者会見で。 | -------- |



