2017年4月26日(水) 「ユーロ圏景気回復観測からユーロドル1.09台を回復」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は111円台を回復。日米で連日株価が大幅高を演じ、米金利も上昇したことで111円19銭まで一気にドル高が進む。緊張が高まる北朝鮮でも特に目だった動きもなかったことで、リスクオフムードが後退。
- ユーロドルは1.09台半ばへ続伸。ECBがユーロ圏の景気見通しに明るい見解を示す可能性があるとのリポートを受け、ユーロ買いが強まった。ユーロは対円でも121台半ばまで買われ、1カ月半ぶりのユーロ高を記録。
- 株式市場は大幅に続伸。減税期待が広がった上、経済指標も良好で、ダウは連日200ドルを超える上昇。ナスダックも41ポイント上昇し、史上初となる6000ポイントの大台に乗せる。
- リスクオフムードが後退したことで債券は続落。長期金利も一時は2.34%台まで上昇。
- ドル高が進み金は続落。原油は1週間ぶりに反発。
2月ケース・シラ−住宅価格指数 → +5.85%
4月リッチモンド連銀製造業指数 → 20
2月FHFA住宅価格指数 → +0.8%
3月新築住宅販売件数 → 62.1万件
4月消費者信頼感指数 → 120.3
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| ドル/円 | 110.49 〜 111.19 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0880 〜 1.0950 |
| ユーロ/円 | 120.29 〜 121.65 |
| NYダウ | +232.23 → 20,996.12ドル |
| GOLD | −10.30 → 1,267.20ドル |
| WTI | +0.33 → 49.56ドル |
| 米10年国債 | +0.059 → 2.332% |
本日の注目イベント
- 豪 豪第1四半期消費者物価指数
- 米 企業決算 → P&G、ツイッター、ボーイング
- 加 カナダ2月小売売上高
「リスクオフムード」が急速に後退しています。昨日25日は北朝鮮人民軍創建85周年に当たる日で、一部には「Xデー」と目されていましたが、大規模な砲撃訓練はあったものの、核実験やミサイル攻撃もなく、市場には安心感が漂っています。そのため日米では株価が連日大幅な上昇を見せ、NYダウは2日間で450ドル程上昇し、再び2万1000ドルに手が届く水準まで上昇して来ました。フランス大統領選と北朝鮮のミサイル攻撃への脅威から買われていた円は、急速にその「任務」を終えたかのように売られ、昨日のNY市場では111円19銭まで円安が進み、先週の108円台前半から3円も下落しています。
安全通貨の円は、昨日の海外市場では全面安の展開となり、ユーロ円では121円台半ばまで円安が進み、対豪ドルでも83円台後半まで円は売られて来ました。円買いポジションの大規模な巻き戻しが起こっていると見られますが、ストップを巻き込んでの円売りドル買いもあったようです。
ただ冷静に考えると、フランス大統領選ではルペン氏が巻き返すことも想定できるうえ、北朝鮮問題も引き続きにらみ合いが続いている状況です。昨日は原子力潜水艦「ミシガン」が韓国の釜山に入港しており、北朝鮮ににらみを利かせています。攻撃型ミサイル「トマホーク」154発を搭載できる原子力潜水艦「ミシガン」が臨戦態勢を敷いている以上、北朝鮮も安易に挑発行為には出にくいと思われ、長期戦になる可能性も出てきました。
このような状況の中、株価の急騰劇や円が大きく売られる動きには簡単に追随するわけにはいきません。市場はやや楽観的になりすぎているようにも思え、利益を取れるものはしっかりと確定しておくべきでしょう。ドル円は111円台前半までの戻しは想定内です。テクニカルを見ると、「月足」では雲の入り口でサポートされた格好となり、「日足」でも、結局200日線が抜け切れずに反発した形になっています。
本日も米国の株高と円安から日本株は上昇すると見られます。日経平均株価も1万9200〜300円辺りまで上昇する可能性があります。それに伴ってドル円も買われるかも知れませんが、目先はNYの高値である111円20銭前後と、仮にこの水準を抜けたら4月10日の高値である111円58銭辺りが意識されそうです。北朝鮮関連にも目配りしながら、110円50銭〜111円50銭程度を予想します。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 3/1 | ブレーナード・FRB理事 | 「前進が続くと想定すると、追加的な緩和を解除し、緩やかな道筋をたどり続けることがすぐに適切になりそうだ」ハーバード大学でのイベントで。 | -------- |
| 3/2 | パウエル・FRB理事 | 「3月に利上げする論拠がそろってきた。FOMC会合で定協議の対象になるだろう」CNBCとのインタビューで。 | ドル円114円台半ばへ。長期金利2.48%台へ上昇。 |
| 3/4 | イエレン・FRB議長 | 「FOMCは今月会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」「しかしながら、予期せぬ展開が経済見通しに悪影響を及ぼさない限り、緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはならない可能性が高い」講演で。 | ドル円114円75銭まで上昇。 |
| 3/9 | ドラギ・ECB総裁 | 「相当程度の金融緩和が依然必要」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロ円120円台から121円台後半へ急騰。 |
| 3/15 | イエレン・FRB議長 | 「金融緩和の緩やかな解除という決定は経済の進展継続を反映している」「この日の決定はその見解に沿うもので、判断変更はしていない」「当局の経済予測は昨年12月に示したものとほぼ同じだ」利上げを決めた後の会見で。 | ドル円114.70 → 113.17、ユーロドル1.0630 → 1.0740へ |
| 3/16 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」ショイブレ独財務長官との共同記者会見で。 | -------- |
| 3/23 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「金融当局の取り組み次第では、年内に3回かもしくはそれ以上の利上げが理にかなう」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 3/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「緩和を少し取り除くこと、つまり金利を少し上げることで、おそらく軟着陸を達成し、失業率とインフレに関して経済を現状に維持するであろう」講演で。 | -------- |
| 3/24 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレや失業率を現在のレベルに維持するにはもっと早いペースで利上げを実行すべきと考えている同僚もいるようだ。私はその必要はないと思う。もっと静観姿勢でいてよいと思っている。」講演で。 | -------- |
| 3/28 | フィッシャー・FRB副議長 | 「FOMC参加者の予想中央値で示された今年あと2回の利上げは概ね適切のようだ」、「それは私自身の予測でもある」CNBCとのインタビューで。 | ドル円110円台前半から111円台に上昇 |
| 3/30 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「経済データ次第では、もしかしたら今年4回の利上げか適切となるかもしれない」FOXテレビとのインタビューで。 | ドル円上昇の一因に |
| 3/30 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしている公算があると見られる」講演で。 | ドル円上昇の一因に |
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |
| 4/5 | FOMC議事録 | 「大部分の参加者は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高いと判断した」 | ドル円111円台半ばから110円台半ばへ。NYダウ高値から200ドルを超える下落。 |
| 4/10 | イエレン・FRB議長 | 「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏むほどではない」講演で。 | -------- |
| 4/12 | トランプ大統領 | 「ドルは強くなりすぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかし、これは痛手となっている。最終的に痛手となる」「中国は為替操作国ではない」 | ドル円109円台後半から108円台後半へ。 |
| 4/17 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に見てド強いドルは良いことだ」FT紙とのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円台に |
| 4/17 | ペンス・米副大統領 | 「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」韓国での記者会見で。 | -------- |



