2017年5月15日(月) 「ユーロドル再び1.09台まで反発」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小売売上高など、低調な経済指標に押されて下落。長期金利が低下したこともあり、113円20銭までドル売りが進み、3日ぶりの円高水準をつける。
- ユーロドルも反発。1.0935までユーロ高が進み、ドル高に素直に反応した形。
- 株式市場はまちまちながら、ダウは4日続落。小売売上高が低調だったことで、百貨店株などが売られる。
- 債券相場は続伸。経済指標が予想を下回ったことで債券に買い安心感が広がり、長期金利は低下。
- 金は続伸し、原油価格はほぼ変わらず。
4月消費者物価指数 → +0.2%
4月小売売上高 → +0.4%
5月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 97.7
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| ドル/円 | 113.20 〜 113.88 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0871 〜 1.0935 |
| ユーロ/円 | 123.58 〜 123.91 |
| NYダウ | −22.81 → 20,896.61ドル |
| GOLD | +3.50 → 1,227.70ドル |
| WTI | −0.01 → 47.82ドル |
| 米10年国債 | −0.062 → 2.326% |
本日の注目イベント
- 中 中国 4月小売売上高
- 中 中国 4月鉱工業生産
- 米 5月NY連銀製造業景気指数
- 米 5月NAHB住宅市場指数
114円台で底堅い動きをみせていたドル円は、4月の小売売上高が予想を下回るなど、経済指標が低調だったことで113円20銭まで売られています。114円台半ばから上値をテストすることもなく反落した形でしたが、やはり115円を抜けるには、さらなるドル買い材料が不可欠のようです。
北朝鮮が昨日の朝方、今年7回目となるミサイルを打ち上げました。週明けのオセアニア市場では、円が買われる展開を予想しましたが、113円台前半で推移しており、それほど円高は進んでいません。トランプ大統領が、条件があえば、直接会談をしてもいいといった柔軟な姿勢を示したものの、返ってきたボールは「ノー」ということです。これで会談の可能性が全くなくなったのかどうかは分かりませんが、北朝鮮側を対話の席に引き出すのは簡単ではないようです。今回のミサイル発射に対しては、中国とロシアも懸念を表明しています。これまで市場には大きな影響を与えてはいませんが、引き続き北朝鮮問題はリスクと見ておかなければなりません。
4月の小売売上高は+0.4%で、市場予想には届きませんでしたが、3月分が上方修正されており、「まずまずの結果」だったと言えます。米GDPの7割を占めると言われる個人消費の行方を見る上で、小売売上高は重要な指標です。1−3月期のGDP速報値が「+0.7%」だったことで今回はより注目されていましたが、景気の減速を示すものではなかったと言えます。少なくとも現時点では来月6月の利上げ観測に影響を与える内容ではありません。
ドル円は上にも下にも行きにくい展開が予想されます。テクニカル的には上昇を目指している形になってはいますが、上述のように、北朝鮮リスクが存在します。また、トランプ政権の円安誘導発言もなりをひそめていますが、リスク要因として存在します。先週のG7でムニューシン財務長官は、米国は保護主義を主張する権利を有するとの発言もありました。またFBI長官を更迭したトランプ大統領の政治的リスクも意識しないわけにはいきません。
下値のメドは113円15銭前後と、その下では112円85銭あたりが「雲の上限」になっています。予想レンジは112円80銭〜113円80銭程度を見ます。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |
| 4/5 | FOMC議事録 | 「大部分の参加者は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高いと判断した」 | ドル円111円台半ばから110円台半ばへ。NYダウ高値から200ドルを超える下落。 |
| 4/10 | イエレン・FRB議長 | 「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏むほどではない」講演で。 | -------- |
| 4/12 | トランプ大統領 | 「ドルは強くなりすぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかし、これは痛手となっている。最終的に痛手となる」「中国は為替操作国ではない」 | ドル円109円台後半から108円台後半へ。 |
| 4/17 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に見てド強いドルは良いことだ」FT紙とのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円台に |
| 4/17 | ペンス・米副大統領 | 「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」韓国での記者会見で。 | -------- |
| 4/27 | ドラギ・ECB総裁 | 「成長が改善しているのは事実で、状況はますます良くなっている」「基調的な物価上昇圧力は依然として弱く、確信できるような上昇トレンドが見られていない」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロドル下落 |
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |



