2017年5月22日(月) 「ユーロドルさらに上昇し1.12台へ」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は111円台で小動き。NY株が大幅に反発したことで111円67銭まで買われたが、トランプ大統領の「ロシアゲート」問題も不透明なことから、111円04銭まで下げる場面も。
- ユーロドルは続伸。一時は1.1212までユーロ高が進み、約半年ぶりの水準をつける。
- 株式市場は続伸。ダウは141ドル上昇し、前日の上昇分と合わせて、17日の大幅下落の6割ほどを埋める。
- 債券相場はほぼ変わらず。長期金利も2.23%台で、一旦は売られ、金利は上昇したものの、「ロシアゲート」問題が上値を抑える。
- 金は反発。原油価格は産油国の減産合意を延長するとの見方が強まり50ドル台に乗せる。
| ドル/円 | 111.04 〜 111.67 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1175 〜 1.1212 |
| ユーロ/円 | 124.23 〜 124.93 |
| NYダウ | +141.82 → 20,804.84 |
| GOLD | +0.80 → 1,253.60ドル |
| WTI | +0.98 → 50.33ドル |
| 米10年国債 | +0.005 → 2.235% |
本日の注目イベント
- 日 4月貿易収支
- 米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 ブレイナード・FRB理事講演
昨日の夕方、北朝鮮は先週14日に続き今年8回目となるミサイル発射を行いました。週明けのオセアニア市場でドル円は、NYクローズからはやや窓を開けて取引が始まったようですが、今のところ大きな動きにはなっていません。朝鮮半島付近には、米国の主力攻撃部隊が集結しており、緊張が高まっている中でのミサイル発射です。北朝鮮はトランプ政権が「ロシアゲート」問題で揺れていることもあり、米国は攻撃してこないと考えて挑発行為を繰り返しているのかもしれません。
トランプ大統領は就任後初の外遊にサウジを訪問していますが、トランプラリーもその効果を失いつつあります。積極的な財政出動を行うということで、米長期金利が上昇し、その影響からドル高や景気拡大、株高が続くといった見方に、やや閉塞感が出てきました。株価はトランプ大統領のロシア疑惑が報道され、先週水曜日にはダウが372ドルの大幅安を見せました。ドル円も113円台から110円台まで売られ、一時は114円台前半まで値を戻していたものの、再び110円を試す可能性も出ています。
基本的には110−115円のレンジ内での取引が続くと予想していますが、米景気の拡大が確認され、年内利上げがあと2〜3回との見方が強まれば115円を上抜けすることも十分可能かと思いますが、一方で北朝鮮との間で有事が勃発するようだと円高に振れることになりそうです。またトランプ大統領が自ら招いた「ロシアゲート」問題の行方からも目が離せません。
トランプ大統領の「弾劾」や「辞任」はまだ現実的ではありませんが、通信社のニュースには「ウォール街はペンス大統領を待ち望んでいる」といった報道もあり、先週筆者が受けたインタビューには「もしトランプ大統領が辞任したら、ドル円はどのような動きになると予想しますか」といった類の質問もありました。一部には「Xデー」を予想しているところもあるようです。因みに、その質問に対する回答は、「ひとまず円高ドル安で反応すると予想しますが、その後はドルが買われる展開になるのでは」と答えました。
本日のドル円は111円を挟む展開を予想しています。先週末のNYでは株価が堅調だったことで、本日の日本株もしっかりした展開が予想されましたが、北朝鮮のミサイル発射でやや水をさされた格好です。その影響がどの程度になるのかにもよりますが、レンジは110円70銭〜111円70銭程度を予想します。また北朝鮮のミサイル発射を受けて今夜のNY株がどのように動くのかもドル円を見る上では重要です。

私が長年開催しているセミナーを通して発見した、初心者が陥りやすい間違えや、理解しにくいことなどを分かりやすくまとめた、一冊の本が出版されました。
より多くの投資家の方々にFXで成功してもらいたい!そんな思いを込めて書かせていただきました。セミナーに参加された方も、そうでない方もぜひ一度読んでみてください。
●著者:佐藤正和 ●160ページフルカラー ●定価:1,300円+税
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |
| 4/5 | FOMC議事録 | 「大部分の参加者は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高いと判断した」 | ドル円111円台半ばから110円台半ばへ。NYダウ高値から200ドルを超える下落。 |
| 4/10 | イエレン・FRB議長 | 「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏むほどではない」講演で。 | -------- |
| 4/12 | トランプ大統領 | 「ドルは強くなりすぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかし、これは痛手となっている。最終的に痛手となる」「中国は為替操作国ではない」 | ドル円109円台後半から108円台後半へ。 |
| 4/17 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に見てド強いドルは良いことだ」FT紙とのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円台に |
| 4/17 | ペンス・米副大統領 | 「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」韓国での記者会見で。 | -------- |
| 4/27 | ドラギ・ECB総裁 | 「成長が改善しているのは事実で、状況はますます良くなっている」「基調的な物価上昇圧力は依然として弱く、確信できるような上昇トレンドが見られていない」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロドル下落 |
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |



