2017年5月29日(月) 「ドル円111円割れを試すも勢いなし」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 上値の重いドル円は一時111円台を割り込み、110円98銭までドル安が進んだが、110円台も底堅く反発。111円43銭までドルが買われ、111円30銭近辺で越週。
- ユーロドルはじり安。1.12を天井に下げたが、3連休を控えて取引は閑さん。1.1160まで売られる。
- 株式市場はまちまち。ポジション調整の域を出ず、ダウは小幅安。一方ナスダックとS&P500は小幅高。
- 債券市場も連休前で小動き。価格はやや下落したことで長期金利は小幅に低下し2.224%台に。
- 金は続伸し11ドル高。原油価格も上昇。
1−3月GDP(改定値) → +1.2%
4月耐久財受注 → −0.7%
5月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 97.1
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| ドル/円 | 110.98 〜 111.43 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1160 〜 1.1200 |
| ユーロ/円 | 124.16 〜 124.50 |
| NYダウ | −2.67 → 21,080.29 |
| GOLD | +11.70 → 1,268.10ドル |
| WTI | +0.97 → 49.87ドル |
| 米10年国債 | −0.009 → 2.246% |
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏4月マネーサプライ
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 米 祝日(メモリアルデー)株式・債券市場休場
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
北朝鮮は昨日に引き続き、今朝も弾道ミサイルを発射しました。挑発行為を続ける北朝鮮に対して、日本は「厳重に抗議する」と繰り返すだけで、米国もそう簡単に軍事行動に出られないことを見越しての挑発のようです。週末にイタリアで行われたG7サミットでも、北朝鮮の核に関して首脳宣言には盛り込まれたものの、その効果を疑問視する声もあります。トランプ政権の対応がますます注目されます。
そのトランプ大統領にとって今回のサミットが初参加となりました。これまで述べてきた「保護貿易」と「アメリカ・ファースト」をG7の席でどのように主張していくのか注目していましたが、さすがに他の6カ国が反対したため、首脳宣言では「保護主義と闘う」という文言を使うことで決着したようです。G7で最も古参のメルケル独首相が、インタビューで米国を批判していた姿が印象的でした。
北朝鮮は毎週のようにミサイルを発射していますが、市場も慣れてしまい、「リスクの円買い」という行動には出ていません。週明けのオセアニア市場では111円17銭程度までドルが下げましたが、先週末のNY市場のクローズからそれほど変わっていません。ここでも米国が何らかの行動を取らない限り、為替への影響は見られません。
先週金曜日までは、短い1時間足で「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成していましたが、110円台後半までドル売りが進んだことで「下放れ」した形にはなっています。その後111円台半ばまで反発しましたが、依然として雲を下抜けした状態であることから、上値は重いと見られます。110−113円のレンジ相場がそろそろ動き出してもいいころだとは思いますが、そのきっかけが見つからないという状況です。
今週末には5月の雇用統計も発表されるため、この指標をきっかけに動きだすことも考えられます。さらに6月にはFOMCもあり、利上げが確実視されていることから、今後の利上げ回数とタイミングを巡って相場が動くことも予想されます。いずれにしても6月もこのままということはないと思います。
上述のように、やや上値の重い展開は今のところ変わりません。本日はNY市場が休場のため、さらに動きにくいと予想されます。予想レンジも110円80銭〜111円60銭程度と見ていますが、様子見が続きそうです。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/3 | マクロン・前経済相 | 「決戦投票でルペン氏は勝てないという人々は、トランプ氏の勝利はあり得ないと言っていた人たちと同じだ」ルモンド紙とのインタビューで、ルペン氏の勝利の可能性も排除できないとの認識を示す。 | -------- |
| 4/5 | FOMC議事録 | 「大部分の参加者は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が年内に適切になる可能性が高いと判断した」 | ドル円111円台半ばから110円台半ばへ。NYダウ高値から200ドルを超える下落。 |
| 4/10 | イエレン・FRB議長 | 「以前は、われわれは可能な限り活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかったが、現在はアクセルを強く踏むほどではない」講演で。 | -------- |
| 4/12 | トランプ大統領 | 「ドルは強くなりすぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかし、これは痛手となっている。最終的に痛手となる」「中国は為替操作国ではない」 | ドル円109円台後半から108円台後半へ。 |
| 4/17 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に見てド強いドルは良いことだ」FT紙とのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円台に |
| 4/17 | ペンス・米副大統領 | 「北朝鮮への戦略的忍耐は終わった」韓国での記者会見で。 | -------- |
| 4/27 | ドラギ・ECB総裁 | 「成長が改善しているのは事実で、状況はますます良くなっている」「基調的な物価上昇圧力は依然として弱く、確信できるような上昇トレンドが見られていない」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロドル下落 |
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |
| 5/22 | メルケル・独首相 | 「ユーロは弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」 | ユーロドル1.11台後半から1.1264まで上昇 |



