2017年6月19日(月) 「ドル円110−112円のレンジに戻る」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は続伸し、111円台半ばまで買われたものの、経済データが思わしくなかったことで110円65銭まで下落。
- ユーロドルは1.12台では上値が重く、1.1162まで売られる。ユーロ円も10日ぶりに124円台半ばまで上昇。
- 株式市場はまちまち。アマゾンが大型のM&Aを発表したことで、食品株が売られる。ダウは24ドル上昇したものの、ナスダックは13ポイント下落。
- 経済ダータの下振れを受け債券は買われる。長期金利は2.15%台へと低下。
- 金は小幅に反発し、原油価格も3日ぶりに反発。
5月住宅着工件数 → 109.2万件
5月建設許可件数 → 116.8万件
5月労働市場情勢指数(LMCI) → 2.3
6月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 94.5
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| ドル/円 | 110.65 〜 111.39 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1162 〜 1.1202 |
| ユーロ/円 | 123.81 〜 124.41 |
| NYダウ | +24.38 → 21,384.28 |
| GOLD | +1.90 → 1,256.50ドル |
| WTI | +0.22 → 44.68ドル |
| 米10年国債 | −0.012 → 2.151% |
本日の注目イベント
- 日 5月貿易収支
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
ドル円は順調に上昇したものの、111円台半ばでは上値も重く、経済データの結果を受け反落し、110円65銭まで押し戻されました。これで再び110−112円のレンジに戻った様です。108円台では思った以上に下値が硬く、底堅い動きは見せましたが、米長期金利の低下傾向が払拭できず、これがドルの上値を抑える展開も継続されていると見られます。ドルが112円を超えて上昇するには、長期金利が2.5%に向かうという見通しが不可欠です。
先週108円台から110円まで急速にドルが戻した理由の一つがNY連銀製造業景況指数などの経済データの上振れでしたが、先週末のNY市場では全く逆の流れでした。5月の住宅着工件数は109.2万件と、昨年8月以来となる低水準でした。また先行指標と言われている許可件数も低水準で、今後の住宅市場を見ていく上で、やや慎重な見方が増えています。
さらに6月の、ミシガン大学消費者マインドも「94.5」と、こちらも昨年10月以来の大幅低下でした。ブルーバーグによると、この低水準の理由を「最近の信頼感の低下は、提案されている経済政策に対し民主党の間で否定的な見方が強まっているほか、共和党の間でもこうした政策が可決する可能性が低いと見られているということだ」と説明しています。ロシアゲートを巡るスキャンダルが政策実現を大幅に遅らせる可能性が懸念され、上記長期金利の低下傾向と無関係ではありません。
週明けのドル円は110円台後半で推移していますが、短期的な動きを示す「1時間足」では頂点をつけて下落しているものの、移動平均線を見ると、「200時間線」が最も下方に位置し、「52時間線」が最も高い位置にあるため、まだ上昇トレンドは崩れていないと観られます。また「日足」を観ても、MACDはゴールデンクロスを見せており、上昇傾向を示していますが、現在の位置は依然として「マイナス圏」です。上昇傾向ではあるものの、まだ本格的な上昇には至らないことを示唆していると判断できます。
本日は主要FOMCメンバーによる講演はありますが、経済指標はありません。111円を挟んだ展開が予想されますが、レンジは110円40銭~111円40銭程度と考えています。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |
| 5/22 | メルケル・独首相 | 「ユーロは弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」 | ユーロドル1.11台後半から1.1264まで上昇 |
| 5/29 | ドラギ・ECB総裁 | 「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」 | -------- |
| 5/30 | ブレーナード・FRB理事 | 「インフレ率の進展不足が続けば、私としては将来のFF金利に関して予想される道筋を見直すことになる可能性があるが、現時点でその判断を下すのは時期尚早だ」 | -------- |
| 5/31 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「現在の景気見通しとリスクバランスの改善は、ECBのフォワードガイダンスを調整すべきなのかどうか、その時期はいつかについて政策委員会で議論が始まることを示唆している」 | ユーロドル1.11台から1.1252まで上昇 |
| 6/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「忍耐が必要だ。引き続き、われわれの金融政策で回復を支えていかなければならない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.125近辺から1.12割れに |
| 6/14 | FOMC声明文 | 「委員会は現在、経済が概ね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート正常化プログラムの年内開始を見込んでいる」 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/14 | イエレン・FRB議長 | 「経済が予想通り進展すれば、年内のプロセス開始に向けた環境は整うはずだ」利上げ後の記者会見で。 | ドル円108円台から109円台に |



