今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年6月26日(月) 「ドル円経済指標にも反応せず」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は材料不足もあり小動き。値幅もわずか18銭程度と、111円台前半で停滞。
  • ユーロドルも小動きであったが再び1.12を挟む展開に。高値は1.1209までユーロが買われる。
  • 株式市場はまちまち、ダウは小幅ながら4日続落。一方ナスダックは18ポイント上昇。
  • 債券市場も材料不足から動きにくい展開。長期金利はやや低下し、2.14%台で越週。
  • 金は7ドル上昇し1256ドル台で引ける。下落傾向が続いている原油価格は43セント反発。
*********************
 5月新築住宅販売件数 → 61.0万件
*********************
ドル/円 111.16 〜 111.34
ユーロ/ドル 1.1170 〜 1.1209
ユーロ/円 124.27 〜 124.70
NYダウ −2.53 → 21,394.76
GOLD +7.00 → 1,256.40ドル
WTI +0.43 → 43.17ドル
米10年国債 −0.005 → 2.142%

本日の注目イベント

  • 独 独6月ifo景況感指数
  • 米 5月耐久財受注
  • 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

先週末のNY市場ではドル円はほとんど値動きがなく、値幅もわずか18銭にとどまっています。材料不足が背景ですが、金利も大きく動かず取引量も減っているようです。5月の新築住宅販売件数が市場予想を上回る61万件と、上振れしたもののこちらへの反応も限定的でした。

この日は地区連銀総裁の講演もありましたが、こちらも新鮮味がなかったこともあり、材料にはなっていません。セントルイス連銀のブラート総裁は、バランスシートに関する9月の行動は十分あり得るが、当局は自らの選択肢を残しておくべきだと述べ、「4兆5000億ドル規模の保有資産の縮小中に利回りにかかる上向きの圧力はわずかなものにとどまると予想している」と語っています。(ブルームバーグ)

またクリ−ブランド連銀のメスター総裁は「緩和策の一部を解除する時期だ」と述べ、年内の保有資産の縮小を支持する姿勢を見せました。メインシナリオでは、9月に今年3回目の利上げを実施し、12月のFOMCでバランスシートの縮小を決めるとするものですが、これも今後の経済データ次第であることはもちろんです。明日27日にはイエレン議長の講演も予定されています。バランスシートの縮小に関して、議長がどのような認識を示すのか注目されます。

本日も引き続き材料に乏しく、大きな値動きは期待できません。ロシアゲート問題では依然として霧が晴れず、トランプ大統領と検察の間で混迷が続いています。トランプ氏は一連の疑惑について「魔女狩りだ」との非難を繰り返し、コミー前連邦捜査局(FBI)長官との会話を記録したテープの存在を巡る言葉の応酬になっています。この問題も簡単には白黒がつきそうもありません。

「1時間足」チャートを見ても、雲は薄く細長い形を作っており、その雲に沿うようにローソク足も動いています。また同じ足のMACDを見ても、こちらも「ゼロの軸」に沿って流れています。どちらも値動きが少ないことを表していますが、だからと言って、この先も同じような動きになるとは限りません。予想レンジは110円80銭〜111円80銭程度と見ますが、新たな材料が出て来ない限り、値幅はかなり狭いものになろうかと思います。

私が長年開催しているセミナーを通して発見した、初心者が陥りやすい間違えや、理解しにくいことなどを分かりやすくまとめた、一冊の本が出版されました。
より多くの投資家の方々にFXで成功してもらいたい!そんな思いを込めて書かせていただきました。セミナーに参加された方も、そうでない方もぜひ一度読んでみてください。

●タイトル:チャートがしっかり読めるようになるFX入門 ●出版社: 翔泳社
●著者:佐藤正和 ●160ページフルカラー ●定価:1,300円+税

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
5/4 FOMC声明文 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 ドル円112円台から113円台に
5/8 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
5/10 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 ドル円上昇し、114円台に
5/11 コンスタンシオ・ECB副総裁 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 --------
5/22 メルケル・独首相 「ユーロは弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」 ユーロドル1.11台後半から1.1264まで上昇
5/29 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」 --------
5/30 ブレーナード・FRB理事 「インフレ率の進展不足が続けば、私としては将来のFF金利に関して予想される道筋を見直すことになる可能性があるが、現時点でその判断を下すのは時期尚早だ」 --------
5/31 バイトマン・ドイツ連銀総裁 「現在の景気見通しとリスクバランスの改善は、ECBのフォワードガイダンスを調整すべきなのかどうか、その時期はいつかについて政策委員会で議論が始まることを示唆している」 ユーロドル1.11台から1.1252まで上昇
6/8 ドラギ・ECB総裁 「忍耐が必要だ。引き続き、われわれの金融政策で回復を支えていかなければならない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.125近辺から1.12割れに
6/14 FOMC声明文 「委員会は現在、経済が概ね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート正常化プログラムの年内開始を見込んでいる」 ドル円108円台から109円台に
6/14 イエレン・FRB議長 「経済が予想通り進展すれば、年内のプロセス開始に向けた環境は整うはずだ」利上げ後の記者会見で。 ドル円108円台から109円台に
6/19 ダドリー・NY連銀総裁 「(米景気は)実際のところまだ長く継続すると強く確信している」講演で。 ドル円111円から111円台半ばまで上昇
6/20 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「長期にわたる低金利は将来の金融ショックやリセッションへの金融政策の対応能力を低下させる」講演で。 --------
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和