2017年6月27日(火) 「ドル円112円に迫る」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は耐久財受注がマイナスだったことで売られる場面もあったが、その後株価が上昇したことを材料に買われた。111円台後半のストップを巻き込み111円94銭までドル高が進む。
- ユーロドルは引き続き1.12を挟む動きに終始。ユーロ円が125円台前半まで買われ、約3週間ぶりの高値に。
- 株式市場では大きな動きはなく、ダウは5日ぶりに反発したものの小幅高。一方ナスダックは18ポイント下落。前日まで買われていたテクノロジー株やエネルギー株が売られる。
- 債券相場は小幅高。耐久財受注額が予想を下回ったことで、景気に対する懸念が強まった。長期金利はやや低下し2.13%台に。
- 金は5日ぶりに反落し、原油価格は続伸。
5月耐久財受注 → −1.1%
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| ドル/円 | 111.36 〜 111.94 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1176 〜 1.1220 |
| ユーロ/円 | 124.75 〜 125.14 |
| NYダウ | +14.79 → 21,409.55 |
| GOLD | −10.00 → 1,246.40ドル |
| WTI | +0.37 → 43.38ドル |
| 米10年国債 | −0.005 → 2.137% |
本日の注目イベント
- 中 中国 5月工業利益
- 中 中国 夏季ダボス会議(大連、29日まで))
- 米 4月ケース・シラ−住宅価格指数
- 米 6月消費者信頼感指数
- 米 6月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 イエレン・FRB議長講演(ロンドン)
- 米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演(ロンドン)
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演(シドニー)
ドル円はちょうど1カ月ぶりに112円に迫る水準まで上昇してきました。NY市場では111円94銭までドル高が進んだものの、112円には届いていません。それでも1カ月ぶりの水準だったことが、いかに相場が膠着していたかを物語っています。5月の耐久財受注が予想を下回り、ドルが売られる場面もありましたが、株価の上昇を好感してドルが買われたことには、やや違和感を覚えます。ダウ指数は上昇したものの、株式市場全体ではまちまちだったからです。
110−112円のレンジ内で推移しているドル円が112円目前まで上昇して来ました。この水準は5月の下旬にも3回ほど試して抜け切れなかったレベルです。「1時間足」では完全に雲抜けを達成していますが、「日足」では雲の上に顔を出した程度で、まだここから一気にドルが買われるかどうかは不明です。雲の上方には重要な「120日線」があり、ここが抜け切れるかどうかがここ数日の焦点です。レートでは112円10−15銭近辺ですが、ここを抜ければ1カ月半ぶりのドル高水準ということになりますが、ここを超えると、ストップのドル買いなども多く設定されていると予想しています。また市場全体を観ると、ユーロ円が125円台。83円台まで売られた豪ドル円が再び84円台後半まで切り替えしており、主要通貨に対して円売りが進んでいることも気になります。
長い間レンジ相場が続き、市場参加者にも「ストレス」が溜まっていることでしょう。ここをしっかり抜け切れば、意外に簡単に上昇トレンドに乗ることが出来るかもしれません。ただ現時点ではまだここから115円に向かうのは時期尚早と言えるでしょう。米長期金利のサポートが見られないことがその証左であると考えられます。ドル円が上昇した昨日でも、米長期金利は2.13台と、今年の最低に近い水準に留まっています。また、112円近辺では実需のドル売りも集まりやすいと見られます。
結局2週間前のFOMCの直前にドルの下値を試し、108円台まで突っ込んだものの押し戻されましたが、今回はその逆で、ドルの上値を試してみようという流れが進んだものと考えられます。従って、ここ数日内で上記「120日線」を抜け切れないことが確認されれば、再び元のレンジに戻る可能性が高いと思われます。その意味では今日を含め、ここ数日の動きは興味深いものになります。偶然ですが、本日はロンドンでイエレン議長の講演があり、週末にはFRBが注目しているインフレ率を示す指標も発表されます。それらがドルの明確なトレンド形成のサポートになるのか、個人的にも注視しています。
本日の予想レンジは111円30銭〜112円30銭程度を予想しますが、上述のようにイエレン議長の講演内容次第では上下どちらにも抜ける可能性があります。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |
| 5/22 | メルケル・独首相 | 「ユーロは弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」 | ユーロドル1.11台後半から1.1264まで上昇 |
| 5/29 | ドラギ・ECB総裁 | 「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」 | -------- |
| 5/30 | ブレーナード・FRB理事 | 「インフレ率の進展不足が続けば、私としては将来のFF金利に関して予想される道筋を見直すことになる可能性があるが、現時点でその判断を下すのは時期尚早だ」 | -------- |
| 5/31 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「現在の景気見通しとリスクバランスの改善は、ECBのフォワードガイダンスを調整すべきなのかどうか、その時期はいつかについて政策委員会で議論が始まることを示唆している」 | ユーロドル1.11台から1.1252まで上昇 |
| 6/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「忍耐が必要だ。引き続き、われわれの金融政策で回復を支えていかなければならない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.125近辺から1.12割れに |
| 6/14 | FOMC声明文 | 「委員会は現在、経済が概ね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート正常化プログラムの年内開始を見込んでいる」 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/14 | イエレン・FRB議長 | 「経済が予想通り進展すれば、年内のプロセス開始に向けた環境は整うはずだ」利上げ後の記者会見で。 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/19 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「(米景気は)実際のところまだ長く継続すると強く確信している」講演で。 | ドル円111円から111円台半ばまで上昇 |
| 6/20 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「長期にわたる低金利は将来の金融ショックやリセッションへの金融政策の対応能力を低下させる」講演で。 | -------- |



