2017年7月3日(月) 「ドル円都議選の結果を受けやや円高に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は良好な経済指標に反応し112円60銭まで上昇したが、PCE・コアデフレーターが+1.4%に留まったことで反落する場面も。それでも長期金利の上昇が支えとなり112円40銭近辺まで戻して越週。
- ユーロドルは堅調ながらも前日記録した高値には届かず。1.1428までユーロ高が進んだが上昇は一服。
- 株式市場は上昇。工業や消費財が上昇を牽引。ダウは62ドル上昇したものの、ナスダックは小幅に下落。
- 債券相場は長期債を中心に下落。10年債利回りはさらに上昇し、約1カ月半ぶりに2.3%台に乗せる。
- 金は売られ、原油価格は続伸。
5月個人所得 → +0.4%
5月個人支出 → +0.1%
5月PCE・コアデフレータ― → +1.4%
6月シカゴ購買部協会景気指数 → 65.7
6月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 95.1
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| ドル/円 | 111.86 〜 112.60 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1396 〜 1.1428 |
| ユーロ/円 | 127.67 〜 128.60 |
| NYダウ | +62.60 → 21,349.63 |
| GOLD | −3.50 → 1,242.30ドル |
| WTI | +1.40 → 46.33ドル |
| 米10年国債 | +0.037 → 2.304% |
本日の注目イベント
- 豪 豪5月住宅建設許可件数
- 日 12月日銀短観
- 中 中国 6月財新製造業PMI
- 欧 ユーロ圏6月製造業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏5月失業率
- 英 英6月製造業PMI
- 米 6月ISM製造業景況指数
- 米 6月自動車販売台数
- 米 株式・債券は短縮取引
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
米長期金利が2.3%台まで上昇し、ドル円を下支えする展開が続いています。長期金利は先月には一時2.13%台まで低下傾向が続いていましたが、どうやら底を打ち、上昇傾向が鮮明になってきたように思います。ただ、ドル円がこの先115円に向かうには、長期金利は2.5%程度まで上昇することは不可欠で、その先の「2.6%の壁」を抜けるかどうかが、長い目で見たドル円の行方には重要なポイントになってくると思われます。
先週末のNY市場では、シカゴ購買部協会景況指数などが予想を上回り、ドルの上昇を促しましたが、PCE・コアデフレーターが前年比+1.4%と年初の+1.8%と比べると上昇力が鈍化していることが見られました。FRBはこの指標のメドを+2%としていることから、発表後ドルが売られる場面もありました。それでも110−112円のレンジの上限を試す流れは変わっていません。先週木曜日には112円98銭までドル高が進み、113円には届かなかったものの、ECBが年内にも金融緩和政策の変更を決めるとの見方も強まり、日米欧の中銀の中では日銀だけが依然として緩和策から脱却できない状況が想定されます。その結果、中銀の金融政策の差に着目した「円売り」がさらに強まる可能性もありそうです。
昨日の都議会選挙で、都民ファーストが圧勝し、自民党が議席を半分以上も失う大敗をきっしました。早朝のオセアニア市場では、ドル円は一時112円を割り込み、111円91銭まで円高が進む場面もありました。都議選の大敗は安倍首相への不信任ということになり、「アベノミクス」の終焉にもつながることから、円が買われドルが売られたということかと思います。
ドル円はその後112円30銭台まで値を戻していますが、目先は円高に振れる可能性はありますが、安倍政権もこのままでいるとも考えられず、場合によっては「景気刺激策」などを出してくることも考えられます。また「減税」など、今回の都議選が国政レベルに影響することを阻止する政策も十分考えられ、これらの政策が円売りにつながる可能性もあります。この流れが国政レベルにまで届くのかどうかは不明ですが、東京都民が「安倍一強」に一石を投じたことは事実で、来月末までに行われると予想される「内閣改造」で、どこまで信頼を取り戻せることができるのか、見ていきたいと思います。本日のドル円の予想レンジは111円60銭〜112円70銭程度とします。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |
| 5/22 | メルケル・独首相 | 「ユーロは弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」 | ユーロドル1.11台後半から1.1264まで上昇 |
| 5/29 | ドラギ・ECB総裁 | 「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」 | -------- |
| 5/30 | ブレーナード・FRB理事 | 「インフレ率の進展不足が続けば、私としては将来のFF金利に関して予想される道筋を見直すことになる可能性があるが、現時点でその判断を下すのは時期尚早だ」 | -------- |
| 5/31 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「現在の景気見通しとリスクバランスの改善は、ECBのフォワードガイダンスを調整すべきなのかどうか、その時期はいつかについて政策委員会で議論が始まることを示唆している」 | ユーロドル1.11台から1.1252まで上昇 |
| 6/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「忍耐が必要だ。引き続き、われわれの金融政策で回復を支えていかなければならない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.125近辺から1.12割れに |
| 6/14 | FOMC声明文 | 「委員会は現在、経済が概ね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート正常化プログラムの年内開始を見込んでいる」 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/14 | イエレン・FRB議長 | 「経済が予想通り進展すれば、年内のプロセス開始に向けた環境は整うはずだ」利上げ後の記者会見で。 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/19 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「(米景気は)実際のところまだ長く継続すると強く確信している」講演で。 | ドル円111円から111円台半ばまで上昇 |
| 6/20 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「長期にわたる低金利は将来の金融ショックやリセッションへの金融政策の対応能力を低下させる」講演で。 | -------- |
| 6/27 | イエレン・FRB議長 | 「金利は非常にゆっくりと引き上げるのが目標達で適切になるとの考えは、これまでに極めて明確にしている。(一部の資産については)高くみえるが、確信はない」ロンドンでの講演で。 | ドル円111円台後半からから112円台半ばへ。株価は急落。 |
| 6/27 | ドラギ・ECB総裁 | 「今は全ての兆候がユーロ圏の回復の強さ増し、裾野が広がっていることを示している。デフレ圧力はリフレの力に置き換わった」年次総会で。 | ユーロドル1.12台から1.1350に。米独の債券は急落。 |



