2017年7月5日(水) 「ドル円北朝鮮リスクで下落後反発」
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- 北朝鮮からの午後3時半の「重大発表」を巡り、ドル円は113円を割り込み、112円74銭まで売られたもののその後は反発。113円33銭あたりまでドル高が進み、再び元の水準に。
- ユーロドルもNY市場が休場のため動きは緩慢。1.1333から1.1363近辺の値動きに収まる。
| ドル/円 | 113.12 〜 113.33 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1333 〜 1.1363 |
| ユーロ/円 | 128.33 〜 128.63 |
| NYダウ | ------ → 21,479.27 |
| GOLD | ------ → 1,219.20ドル |
| WTI | ------ → 47.07ドル |
| 米10年国債 | ------ → 2.350% |
本日の注目イベント
- 中 中国 6月財新サービス業PMI
- 中 中国 6月財新コンポジットPMI
- 独 独6月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月総合PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏5月小売売上高
- 米 FOMC議事録(6月13、14日分)
昨日の午後1時過ぎ「北朝鮮が3時半に重大な発表を行う」という報道に、ドル円は113円を割り込み、それまでプラス圏で推移していた日経平均株価がマイナスに沈むなど、市場は万が一の場合に備え身構えました。結局内容は、朝方発射したミサイルが「ICBM」であり、米国本土も射程距離に入ったことを誇示するもので、市場は直ぐに元の水準に戻っています。
昨日発射されたミサイルが「ICBM」であるかどうかは未確認でしたが、今朝のニュースでは米国務長官が「北朝鮮がICBMを試射」と声明を出しており、「ICBM」だった可能性が高まりました。これで北朝鮮は今年に入って10回目のミサイル発射です。これは、これまでの米国からの軍事的圧力と中国からの外交的圧力では効果がないことを示しています。安倍首相は記者会見で「さらに脅威は増している」と発言しており、トランプ大統領がこのまま静観しているとも思えません。
北朝鮮の挑発行為は、今週末ドイツで行われる「G20」での議論の一つになると思われますが、今後北朝鮮がさらにミサイル製造技術を誇示する行動にでるようなら、軍事的な衝突になる可能性があるのではと考えています。今年4月にシリアを攻撃した際も「越えてはならない一線を越えた」として前ぶれもなくトマホークで攻撃しました。米国が、日中韓に同意をとりつけて攻撃に踏み切ることもあり得ると見て置くべきだと思います。
ドル円は元の水準に戻り、クロス円も昨日より水準は低いものの概ね円安傾向を維持しています。海外市場で112円74銭までドル安が進んでも、直ぐに元の水準を回復するなど、ドルの先高感が優勢となって来ました。今後はまず113円台を固められるかという点に注目していますが、113円台をしっかりと維持できるようなら、115円テストもあり得るのではないかと思います。ただ、上で述べたように北朝鮮のリスクが高まっているため、一方的にドルロングで攻めるのも難しそうです。ロングで攻めた場合には早めのポジション整理も必要かと思います。
本日は112円50銭〜113円50銭程度を予想しますが、休場だった米国の株と債券がどのような反応を見せるのか注意が必要です。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/4 | FOMC声明文 | 「1−3月の減速は一時的な可能性が高い」 | ドル円112円台から113円台に |
| 5/8 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「当局が目標に向かって前進し続けている今の環境では、金利を引き上げる必要がある。そうしなければ後れをとることになり、その結果は決して良いとはいえないものとなる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/10 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「経済が私の予測通りに進展するとの想定で、バランスシートの規模は緩やかな縮小とともに、年内残り3回政策金利を引き上げるのはなお妥当だ」講演で。 | ドル円上昇し、114円台に |
| 5/11 | コンスタンシオ・ECB副総裁 | 「拙速な金融緩和の縮小よりも、緩和的な政策を長く続ける方がリスクが少ない」インタビューで。 | -------- |
| 5/22 | メルケル・独首相 | 「ユーロは弱すぎる。これはECBの政策が理由だ。これによってドイツ製品が相対的に安くなっている。従って、ドイツ製品はよく売れている」 | ユーロドル1.11台後半から1.1264まで上昇 |
| 5/29 | ドラギ・ECB総裁 | 「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」 | -------- |
| 5/30 | ブレーナード・FRB理事 | 「インフレ率の進展不足が続けば、私としては将来のFF金利に関して予想される道筋を見直すことになる可能性があるが、現時点でその判断を下すのは時期尚早だ」 | -------- |
| 5/31 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「現在の景気見通しとリスクバランスの改善は、ECBのフォワードガイダンスを調整すべきなのかどうか、その時期はいつかについて政策委員会で議論が始まることを示唆している」 | ユーロドル1.11台から1.1252まで上昇 |
| 6/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「忍耐が必要だ。引き続き、われわれの金融政策で回復を支えていかなければならない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.125近辺から1.12割れに |
| 6/14 | FOMC声明文 | 「委員会は現在、経済が概ね予想通りに進展するとの想定で、バランスシート正常化プログラムの年内開始を見込んでいる」 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/14 | イエレン・FRB議長 | 「経済が予想通り進展すれば、年内のプロセス開始に向けた環境は整うはずだ」利上げ後の記者会見で。 | ドル円108円台から109円台に |
| 6/19 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「(米景気は)実際のところまだ長く継続すると強く確信している」講演で。 | ドル円111円から111円台半ばまで上昇 |
| 6/20 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「長期にわたる低金利は将来の金融ショックやリセッションへの金融政策の対応能力を低下させる」講演で。 | -------- |
| 6/27 | イエレン・FRB議長 | 「金利は非常にゆっくりと引き上げるのが目標達で適切になるとの考えは、これまでに極めて明確にしている。(一部の資産については)高くみえるが、確信はない」ロンドンでの講演で。 | ドル円111円台後半からから112円台半ばへ。株価は急落。 |
| 6/27 | ドラギ・ECB総裁 | 「今は全ての兆候がユーロ圏の回復の強さ増し、裾野が広がっていることを示している。デフレ圧力はリフレの力に置き換わった」年次総会で。 | ユーロドル1.12台から1.1350に。米独の債券は急落。 |



