今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年10月3日(火) 「ドル円欧州時間に113円台に乗せる」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は続伸し、欧州時間に113円06銭までドルが買われる。NY市場では株式市場が軒並み最高値を更新したことや、ISM製造業景況指数が予想を上回ったことがドル買い材料に。NYでのドル高値は112円94銭。
  • ユーロドルはスペイン、カタルーニャ州の独立の動きから上値が重い展開。1.17台前半から半ばで推移。
  • 株式市場は大幅に続伸し、軒並み最高値を更新。ISM製造業景況指数が13年ぶりの高水準だったことを好感。ダウは先週末に比べ152ドル上昇し、2万2500ドル台に乗せる。
  • 債券相場は横ばい。株価の上昇の割には底堅い動きを見せたものの、動意も乏しく、先週末比小幅に下落。
  • 金と原油はともに下落。
*********************
 9月ISM製造業景況指数 → 60.8
*********************
ドル/円 112.54 〜 112.94
ユーロ/ドル 1.1731 〜 1.1763
ユーロ/円 132.18 〜 132.57
NYダウ +152.51 → 22,557.60
GOLD −9.00 → 1,275.60ドル
WTI −1.09 → 50.58
米10年国債 +0.007 → 2.341%

本日の注目イベント

  • 豪 豪8月住宅建設許可件数
  • 豪 RBA、キャッシュターゲット
  • 欧 ユーロ圏8月生産者物価指数
  • 米 9月自動車販売台数

ドル円は底堅い動きを見せ、欧州時間には一時113円台に乗せ、113円06銭までドル高が進みました。次期FRB議長に、金融引締め派の候補者が就任するとの期待もあり、ドルが買われたようです。NY市場では113円には届いていませんが、株高を材料にリスクを取る姿勢が強まり、円が売られて112円台後半までドル高が進みました。

ラスベガスで起きた銃乱射事件の影響も心配でしたが、ISM製造業景況指数が13年ぶりの高水準を記録したことで、株式市場を始め、金融市場は落ち着いた動きでした。とりわけ株式市場では主要指数が軒並み上昇し、ダウは初の2万2500ドル台を記録し、2週間ぶりの最高値更新でした。またS&P500も9ポイント上昇し、こちらも最高値を更新しています。

ドル円は先週末以来の113円台乗せまで上昇しましたが、前回もこの水準での滞空時間は短く、目先はやはりドル売りが出やすい水準と言えます。ただチャートを見ると、日足ベースで一目均衡表の「雲」を上抜けしており、その上の重要な「200日線」も抜けています。さらに「MACD」ではゼロの軸を抜け、プラス圏に入っており、テクニカルを見る限りドル上昇を示唆していると言えます。

また、より長い「週足」を見ても、「雲」が上抜けしています。足元の水準は「200週線」にタッチしている状況で、この線を抜けるかどうかを試している状況です。この「200週移動平均線」は今年の3月と7月にドルが上昇した際にも抜け切れきれずに押し戻された経緯があり、この水準を完全に抜け切れるかどうかが、115円台が見れるかどうかの試金石と言ってもいいと思います。その意味では、今週末の雇用統計がそのカギを握っていると言えるでしょう。

本日はNYの株高を受け、日本株も堅調な動きになりそうです。ドル円も上昇すると見られますが、113円台を回復できるのかどうか。さらには昨日の欧州市場での高値を抜けるのかどうかがポイントです。本日のレンジは112円30銭〜113円30銭程度を予想します。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
9/3 マティス・国防長官 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 円高、株安が進行
9/5 ブレーナ−ド・FRB理事 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 ドル円109円台から108円台半ばへ
9/7 ドラギ・ECB総裁 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇
9/11 クーレ・ECB理事 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 --------
9/20 イエレン・FRB議長 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
9/22 金正恩・北朝鮮労働党委員長 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 ドル円112円台半ばから111円60銭台へ
9/25 マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 --------
9/26 イエレン・FRB議長 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和