今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年10月10日(火) 「為替市場、取引は閑散」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米債券市場が休場のため取引は閑散。ドル円は112円台半ばで推移し、値幅も20銭程度に留まる。
  • ユーロドルも小動きの中、一時は1.1669まで売られたが、その後は反発し、1.17台半ばまで値を戻す。
  • 株式市場は薄商いの中小幅に続落。GE株が大幅安となり、全体の下げを牽引。ダウは12ドル下げ、他の主要指数も軟調。
  • 債券市場は休場。
  • 金は続伸し、原油価格も上昇。
ドル/円 112.51 〜 112.73
ユーロ/ドル 1.1669 〜 1.1756
ユーロ/円 132.13 〜 132.49
NYダウ −12.60 → 22,761.07
GOLD +10.10 → 1,285.00ドル
WTI +0.29 → 49.58
米10年国債 ------ → 2.359%

本日の注目イベント

  • 日 8月国際収支
  • 日  9月景気ウオッチャー調査
  • 朝鮮 北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日
  • 中 中国9月マネーサプライ
  • 独 独8月貿易収支
  • 英 英8月鉱工業生産
  • 英 英8月貿易収支
  • 米 IMF、世界経済見通し発表
  • 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 加 カナダ9月住宅着工件数
  • 加 カナダ8月建設許可件数

NY市場では「コロンブスデー」の祝日のため債券市場は休場。そのため、為替市場も薄商いの中、目立った動きはありません。先週末の雇用統計直後に113円台に乗せ、一時は113円44銭までドルが買われ、約3カ月ぶりのドル高水準を記録したものの、その後は113円台を試すことなく、112円台で一進一退です。本日10日が北朝鮮では「朝鮮労働党創建記念日」にあたり、再び挑発行為があるのではないかとの懸念が、ドル円の上値を重くしていますが、現時点ではそのような動きは確認されていないようです。

ジミー・カーター米元大統領が1994年の訪朝と同じように、問題解決のために北朝鮮を訪問し、金正恩委員長との会談を希望していたが、トランプ大統領がこれをはねつけたと、韓国紙が伝えています。(ブルームバーグ)カーター氏は、歴代大統領の中でも最も北朝鮮に太いパイプを持っているとされ、訪朝が実現すれば、米朝トップが交渉のテーブルに着くことが出来る可能性がありますが、ここでもトランプ大統領の判断が注目されます。

ドル円は昨日の海外市場ではほぼ112円台半ばで推移し、目立った動きはありませんでした。東京市場が休みで、その後のNY市場では債券市場は休場だったことで、手掛かりが掴めず、値幅も20銭程度に留まっています。先週の後半にこの欄でも述べましたが、ドル円は上に行きたがっているように見えます。中期的なトレンドを示唆する「日足」と「週足」では共に、雲抜けを完成させており、現在、「週足の120週線」に上昇を抑えられている状況です。

雇用統計直後に113円44銭まで上昇したものの、本日の北朝鮮の挑発行為が懸念されるため上値が限定的になっていますが、無事通過すれば再び上値を試すものと思われます。ただ『日足』の「MACD」では既に『デッドクロス』を見せており、この点には注意が必要かもしれません。

本日は北朝鮮から挑発行為がなければ、動きにくい展開でしょう。先週、連日最高値を更新したNYダウはここ2日は下げていますが、微調整といった印象で、買われ過ぎとは感じていますが、市場の見方は強気です。遅ればせながら追随してきた日本株が今日はどのような展開になるのか、東京時間ではその程度の材料しかありません。予想レンジは112円30銭〜113円10銭程度にしたいと思います。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
9/3 マティス・国防長官 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 円高、株安が進行
9/5 ブレーナ−ド・FRB理事 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 ドル円109円台から108円台半ばへ
9/7 ドラギ・ECB総裁 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇
9/11 クーレ・ECB理事 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 --------
9/20 イエレン・FRB議長 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
9/22 金正恩・北朝鮮労働党委員長 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 ドル円112円台半ばから111円60銭台へ
9/25 マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 --------
9/26 イエレン・FRB議長 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和