2017年10月18日(水) 「NYダウ一時2万3千ドルに乗せる」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日とほぼ変わらず。経済指標が予想通りであったということもあり、112円台前半から半ばで推移。
- ユーロドルは反落。1.1736まで売られた。スペイン・カタルーニャ州の独立問題が依然として重石との指摘も。
- 株式市場は続伸。好調な企業業績を背景にダウは一時2万3000ドルの大台に乗せる。引け値では大台乗せにはならなかったものの前日比40ドル高。
- 債券は小動き。経済指標も材料にはならず、長期金利は2.30%と前日比やや低下して引ける。
- 金は大幅に続落。原油は小幅ながら3日続伸。
9月鉱工業生産 → +0.3%
10月NAHB住宅市場指数 → 68
9月設備稼動率 → 76.8%
********************
| ドル/円 | 111.13 〜 112.48 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1736 〜 1.1775 |
| ユーロ/円 | 131.86 〜 132.19 |
| NYダウ | +40.48 → 22,997.44 |
| GOLD | −16.80 → 1,286.20ドル |
| WTI | +0.01 → 51.88 |
| 米10年国債 | −0.004 → 2.30% |
本日の注目イベント
- 中 中国共産党第19回全国代表大会開幕
- 英 英9月雇用統計
- 米 9月住宅着工件数
- 米 9月建設許可件数
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
- 米 企業決算 → アルコア、アメックス
ドル円は前日と同じ水準で小動きでした。112円13銭から112円48銭までの値動きで、値幅も36銭程度と、この水準では新規の実需も売り買い出にくい模様です。一方、株式市場ではダウはザラ場で初となる2万3000ドルの大台乗せを達成する場面もあり、好調な企業業績を背景に強気の展開が続いています。
この日は大手金融機関やジョンソン&ジョンソン(J&J)が決算発表を行い、いずれも好調でした。特にJ&Jは通期の見通しを上方修正しており、株価の上昇に一役かっています。ダウは引け値では2万3000ドルを2ドルほど下回る水準でしたが、2万2000ドルの大台を達成したのが9月11日で、わずかひと月ほどで1000ドル上昇したことになります。
米国人のポートフォリオで、株に対する割合いは日本に比べると非常に高く、投信も含めると40%近いといわれています。ダウやS&P500が史上最高値を更新しているということは、取りも直さず株に資金を配分している投資家はほぼ全員が儲かっていることになります。この「資産効果」は個人消費につながり、いずれ物価を押し上げるというのが、FRBが描いているシナリオです。足元ではWTI原油価格も51ドル台後半で推移しており、高水準です。このままの状況で推移すれば、個人消費の拡大とガソリン価格の上昇が、FRBの物価目標に届くのも、そう遠くないのかもしれません。
北朝鮮リスクは高まってはいるものの、動きはありません。今週から米韓合同軍事演習も始まり、やや緊張が高まってはいますが、今のところ動きはありません。来月3日からはトランプ大統領が日中韓を歴訪することになっています。この期間中に北朝鮮がミサイルを発射することも予想されていますが、一方でティラーソン国務長官などが対話の糸口を模索しているとも伝えられています。好調な株価の動きからは、不穏な動きは感じられません。
ドル円は一進一退を続けています。米金利に大きな変化が見られないことで、やや膠着感も出ていますが、112円台というのが「居心地のいい水準」なのかもしれません。本日のドル円は111円50銭〜112円50銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 9/3 | マティス・国防長官 | 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 | 円高、株安が進行 |
| 9/5 | ブレーナ−ド・FRB理事 | 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 | ドル円109円台から108円台半ばへ |
| 9/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇 |
| 9/11 | クーレ・ECB理事 | 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 | -------- |
| 9/20 | イエレン・FRB議長 | 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 9/22 | 金正恩・北朝鮮労働党委員長 | 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 | ドル円112円台半ばから111円60銭台へ |
| 9/25 | マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) | 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 | -------- |
| 9/26 | イエレン・FRB議長 | 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 10/11 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 | 債券価格が上昇し、金利は低下 |
| 10/12 | プラ−ト・ECB理事 | 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 | -------- |
| 10/14 | イエレン・FRB議長 | 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 | -------- |



