2017年10月19日(木) 「ドル円113円台を回復」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は反発して113円台まで上昇。米金利や、株高がドルを支え、113円05銭までドル高が進んだが、上値では頭を抑えられる格好で、ドル売りも出た模様。
- ユーロドルはややドル安ユーロ高が進行。ユーロ円を買う動きが活発となり、ユーロドルは一時1.18台を回復。
- 株式市場は大幅に続伸。引き続き企業業績が良好で、ダウは160ドル上昇し、一気に2万3100台を記録。S&P500と共に、連日の最高値を更新。
- 債券相場は下落。次期FRB議長指名が近付き、金利上昇ペースが早まるとの見方から売られる。長期金利は2.34%台まで上昇。
- 金は続落。原油は続伸し、52ドル台に。
9月住宅着工件数 → 112.7万件
9月建設許可件数 → 121.5万件
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| ドル/円 | 112.75 〜 113.05 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1744 〜 1.1805 |
| ユーロ/円 | 132.48 〜 133.28 |
| NYダウ | +160.16 → 23,157.60 |
| GOLD | −3.20 → 1,283.00ドル |
| WTI | +0.16 → 52.04 |
| 米10年国債 | +0.047 → 2.344% |
本日の注目イベント
- 豪 豪9月雇用統計
- 日 9月貿易収支
- 中 中国 7−9月GDP
- 中 中国 9月小売売上高
- 中 中国 9月鉱工業生産
- 英 英9月小売売上高
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 10月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 9月景気先行指標総合指数
- 米 企業決算 → ブラックストーン、ベライゾン
ドル円は昨日の欧州市場から緩やかに上昇し、ロンドン市場では112円75銭前後までドル高が進み、NY市場でも米金利の上昇や、株高に支えられ113円05銭までドル高が進行しました。円は対ドルだけではなく、その他主要通貨に対する下落のほうがより顕著だったようです。ユーロ円は133円台前半、豪ドル円も88円台後半、ポンド円は149円乗せまで円安が進んでいます。
北朝鮮リスクが円の下落を抑える状況の中、実際には北朝鮮から挑発の動きがなければ、円が売られ易い構図は変わっていないように思えます。この日は、次期FRB議長候補を巡る思惑も為替に影響を与えたようで、スタンフォード大学のジョン・テイラー教授やウオーシュ元FRB理事など、金融政策に関して「タカ派」の候補が選ばれる確率が高まったとして、債券が売られ、金利を押しげたことでドル買いにつながっています。
ドル円は約2週間ぶりに113円台を回復する動きを見せてきました。113円台では10銭〜30銭近辺がレジスタンスゾーンとなっており、この水準を上抜けできるのかが焦点です。このところ発表される経済指標が良好であることから、12月のFOMCでの利上げ確率も足元では80%前後まで上昇しており、市場では利上げは「ほぼ確実」と予想しています。それだけに今年3回目となる利上げは、「織り込み済み」で、今後は材料にはなりにくいと思われ、12月に実際に利上げが決定されてしまえば、むしろ材料出尽くしから、ドルが売られるリスクもあります。市場の関心は既に、「来年も3回の利上げが本当に出来るのかどうか」に移っていると考えられます。
連日最高値を更新しているNY株式市場は、昨日は「これでもか」という上昇を見せ、ダウは前日比160ドル上昇し、一気に2万3000ドルを大きく超えて取り引きを終えています。日経平均も昨日小幅に上昇し、「12連騰」を達成し、このままいけば本日も上昇し、29年ぶりの「13連騰」を達成すると見られます。ドル円との相関が薄れたとはいえ、リスクオンが進みドルにとっては好材料となります。上記、水準を抜けるのかどうかが注目され、113円台半ばを抜くようなら、レンジが上昇修正されると考えられます。本日の予想レンジは112円50銭から113円50銭程度と見ます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 9/3 | マティス・国防長官 | 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 | 円高、株安が進行 |
| 9/5 | ブレーナ−ド・FRB理事 | 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 | ドル円109円台から108円台半ばへ |
| 9/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇 |
| 9/11 | クーレ・ECB理事 | 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 | -------- |
| 9/20 | イエレン・FRB議長 | 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 9/22 | 金正恩・北朝鮮労働党委員長 | 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 | ドル円112円台半ばから111円60銭台へ |
| 9/25 | マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) | 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 | -------- |
| 9/26 | イエレン・FRB議長 | 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 10/11 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 | 債券価格が上昇し、金利は低下 |
| 10/12 | プラ−ト・ECB理事 | 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 | -------- |
| 10/14 | イエレン・FRB議長 | 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 | -------- |



