今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年10月20日(金) 「ユーロ急落後続伸」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア時間に113円15銭まで買われる場面があったものの、そこを天井に緩やかに下落。NYでは朝方に次期FRB議長の人事を巡り、112円30銭まで売られる。
  • ユーロドルは、スペイン政府がカタルーニャ州の自治を停止する手続きを進めると発表したことで急落。一時は1.1768まで売られたが、その後反発。
  • 株式市場は前日の急騰から利益を確定する動きもありまちまち。ダウは7ドル上昇し5日続伸したが、ナスダックは19ポイント下落。
  • 債券相場は反発。値ごろ感からの買い戻しが入り小幅に上昇。長期金利は2.31%台へと低下。
  • 金は4日ぶりに反発。原油価格は反落。
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 米 新規失業保険申請件数 → 22.2万件
 米 10月フィラデルフィア連銀景況指数 → 27.9
 米 9月景気先行指標総合指数 → −0.2%
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ドル/円 112.30 〜 112.69
ユーロ/ドル 1.1826 〜 1.1858
ユーロ/円 132.93 〜 133.44
NYダウ +5.44 → 23,163.04
GOLD +7.00 → 1,290.00ドル
WTI −0.75 → 51.29
米10年国債 −0.029 → 2.318%

本日の注目イベント

  • 独 独9月生産者物価指数
  • 英 英9月財政収支
  • 米 9月中古住宅販売件数
  • 米 イエレン・FRB議長講演
  • 米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米 企業決算 → GE、P&G
  • 加 カナダ9月消費者物価指数
  • 加 カナダ8月小売売上高

ドル円は昨日の夕方には113円15銭まで上昇する場面があったものの、今回も113円30銭前後が抜け切れずに押し戻されています。113円台定着にはもう一段の米金利上昇など、支援材料が必要ですが、一方で、下値を試す展開でもなく、112円を中心にレンジを形成しているものと見られます。

それでも足元の材料では、次期FRB議長に誰が指名されるのかが、相場を動かす最も大きな材料になっています。トランプ大統領は昨日、イエレン議長との面談を終え、これで有力候補5人との面談を全て終えています。FRB議長は大統領が指名し、上院で承認を得て就任することになっています。昨日は、イエレン議長の政策を踏襲すると見られるパウエル理事が有力との観測が流れ、この報道がドル円を112円30銭前後まで押し下げました。

一方で、ブルームバーグニュースによると、トランプ氏は、オバマ前大統領が指名したパウエル氏には難色を示しているとも伝えられています。『タカ派色』の強い、テイラー・スタンフォード大学教授か、ウオーシュ元FRB理事のどちらかが指名されるのか。あるいは、パウエルFRB理事やコーエン国家経済会議(NEC)委員長など、「ハト派色」の強い候補者が指名されるのか、注目されます。「タカ派」か「ハト派」か、どちらの候補者が氏名されるかで、ドルの値位置が変わってきますが、仮にイエレン議長の続投となったら、相場への影響はないと予想しています。

昨日の夕方、ユーロが急落する場面がありました。スペイン政府が独立を目指しているカタルーニャ州の自治を停止する手続きを進めると発表したことが材料でした。ユーロは対ドルや円でも急落しましたが、その後元の水準を回復しています。カタルーニャ州が、今後もスペイン政府と粘り強く交渉を続けていくとの柔軟な姿勢を見せたことでユーロは買い戻されています。

本日はイエレン議長の講演が予定されていますが、材料にはなりにくく、12月利上げに影響を与える内容にはならないものと思われます。レンジは112円〜113円程度を予想します。


日本人の二人に一人はがんになり、三人に一人はがんで亡くなるこの時代。新聞、雑誌、TVなど、がんに関するニュースが多いのは当然ですが、先日がんの早期発見に「犬」がかなり有効だという記事を読みました。がん患者の尿は健常者とは違う特有の臭いがあり、これをラブラドールレトリバーなどがかぎ分けるというものです。驚いたことに、その成功率は99.7%だったとか。しかも、最近では、乳がんや大腸がんなど、がんの部位も判別できるそうです。患者の負担も軽く、今後は『検診』だけではなく、『犬診』を受ける人も大きく増えそうです。良い週末を・・・・・。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
9/3 マティス・国防長官 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 円高、株安が進行
9/5 ブレーナ−ド・FRB理事 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 ドル円109円台から108円台半ばへ
9/7 ドラギ・ECB総裁 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇
9/11 クーレ・ECB理事 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 --------
9/20 イエレン・FRB議長 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
9/22 金正恩・北朝鮮労働党委員長 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 ドル円112円台半ばから111円60銭台へ
9/25 マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 --------
9/26 イエレン・FRB議長 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
10/11 エバンス・シカゴ連銀総裁 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 債券価格が上昇し、金利は低下
10/12 プラ−ト・ECB理事 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 --------
10/14 イエレン・FRB議長 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 --------
10/14 ドラギ・ECB総裁 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和