2017年10月23日(月) 「ドル円113円台前半のレジスタンスを抜ける」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は税制改革への期待や、金利と株価の上昇もあり、113円57銭までドル高が進む。113円台前半の「レジスタンスゾーン」を抜けたことで、ドル強気ムードが台頭。
- ドル高が進み、ユーロドルは1.1763まで下落。対円では134円に迫る水準までユーロ高に。
- 株式市場は大幅に続伸。2018年度連邦政府予算の決議案が可決されたことを好感、ダウは165ドル上昇し、S&P500、ナスダックと共に最高値を更新。
- 債券相場は大幅に続落。減税の可能性が高まったことや、FRB議長人事も売り材料に。長期金利は2.38%台まで上昇。
- 金は反落。原油は反発し再び52ドル台に
9月中古住宅販売件数 → 539万件
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| ドル/円 | 113.11 〜 113.57 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1763 〜 1.1820 |
| ユーロ/円 | 133.51 〜 133.91 |
| NYダウ | +165.59 → 23,328.63 |
| GOLD | −9.50 → 1,280.50ドル |
| WTI | +0.32 → 52.16 |
| 米10年国債 | +0.067 → 2.384% |
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏、2016年政府債務
- 欧 ユーロ圏10月消費者信頼感(速報値)
先週、ドル円はどちらかと言えば上に行きたがっているように思える。そうコメントしましたが、先週末のNY市場では113円57銭までドル高が進み、今朝の東京市場では昨日の衆院選の結果を受け、114円台に乗せる場面もありました。
113円10−30銭にあった「レジスタンスゾーン」を抜けたことで、ドルの上昇に弾みがついた形になりましたが、今回の上昇には、これまでドル円との相関が崩れていた株価の動きも、さすがに日米で、「連日の最高値更新」や「57年ぶりの14連騰」などの言葉が飛び交ったこともあり、為替に影響を与えたと思います。投資家は株価の上昇を背景にリスクオンに傾き、低金利の円を売り始めたと思われます。ドル円だけではなくクロス円全般が急激に円安に傾いてきたのが見て取れます。
米金利も上昇傾向を見せていますが、ここについては「2.6%の壁」を越えられるかどうかが焦点になりますが、今後ドル円は115円方向を目指すと予想します。先週末に2018円年の連邦政府予算の大枠案が可決されたことで、トランプ政権の政策の柱である「税制改革」の実現も視野に入ってきたと見られます。
加えて、昨日行われた衆院選では事前の世論調査通りの結果となり、自民党の勝利に終わりました。このため、アベノミクスが信任されたとの見方から週明けの日経平均株価は200円を超える上昇を見せています。新しい経済刺激策への期待もあると思われますが、この点に関しては過大の期待は禁物でしょう。結局ドル円は、米金利や米国の税制を含めた政策に左右される展開が続くと予想されます。
米国株はバブルの様相を見せながらも、「今回の上昇はこれまでとは違う」と強気のコメントも聞こえてきます。警戒感を持ちながらも、ドル円は上値を試す展開を見込んでいます。9月15日以来、挑発行為がピタリと止んだ北朝鮮の今後の動きも気になるところですが今後は、ドルが下げたら拾うというスタンスが機能すると考えます。本日のレンジは113円50銭〜114円50銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 9/3 | マティス・国防長官 | 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 | 円高、株安が進行 |
| 9/5 | ブレーナ−ド・FRB理事 | 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 | ドル円109円台から108円台半ばへ |
| 9/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇 |
| 9/11 | クーレ・ECB理事 | 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 | -------- |
| 9/20 | イエレン・FRB議長 | 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 9/22 | 金正恩・北朝鮮労働党委員長 | 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 | ドル円112円台半ばから111円60銭台へ |
| 9/25 | マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) | 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 | -------- |
| 9/26 | イエレン・FRB議長 | 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 10/11 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 | 債券価格が上昇し、金利は低下 |
| 10/12 | プラ−ト・ECB理事 | 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 | -------- |
| 10/14 | イエレン・FRB議長 | 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 | -------- |



