2017年10月26日(木) 「ドル円114円台定着はならず」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は米長期金利の上昇を手掛かりに114円22銭まで上昇したが、その後株価が大幅に下落したことで113円台半ばまで売られる。114円台を再度テストしたものの維持できず。
- ユーロドルは小幅に上昇。1.18台を回復したが、本日のECBの政策判断待ちの姿勢が強まる、ユーロ円は134円50銭まで買われ、2015年11月以来の水準をつける。
- 株価は大幅に下落。決算内容がまちまちだったことで利益確定の売りを誘い、ダウは一時200ドルを超える下げに。引け値では112ドル安となり、このひと月では最大の下落幅を記録。
- 朝方の良好な経済指標を受け債券相場は続落。長期金利は今年3月以来となる2.43%台まで上昇。
- 金は小幅に反発し、原油は反落。
9月耐久財受注 → +2.2%
8月FHFA住宅価格指数 → +0.7%
9月新築住宅販売件数 → 667万件
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| ドル/円 | 113.48 〜 114.22 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1770 〜 1.1817 |
| ユーロ/円 | 134.00 〜 134.50 |
| NYダウ | −112.30 → 23,329.46 |
| GOLD | +0.07 → 1,279.00ドル |
| WTI | −0.29 → 52.18 |
| 米10年国債 | +0.013 → 2.432% |
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏9月マネーサプライ
- 欧 ECB政策金利発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 9月中古住宅販売成約指数
- 米 企業決算 → ツイッター、インテル、アルファベット、アマゾン、マイクロソフト
ドル円は昨日の東京時間では114円台を見ることはありませんでしたが、欧州時間に入るとゆっくりと上昇し、114円24銭までドル高が進み、今週月曜日に記録した114円10銭の高値を抜きました。米金利上昇観測と、NY時間の朝方に発表された耐久財受注や新築住宅販売件数が予想を上回ったことでドル買いが先行した形でした。
ただ今回も114円台を維持することには失敗しています。連日上昇を続けている米株式市場で、ダウが200ドルを超える下げを見せたことからリスクオンが後退し、ドルが一転売られる展開でした。結局前日と同じような展開となり、114円台が重いという印象が徐々に形成されつつあります。一方で米10年債利回りを見ると、昨日も上昇し、2.43%台をつけており、米金利との相関が強いことを考えると、ドル円の大幅な下げは見込みにくいのも事実です。
昨日は日米ともに株価は下落しました。これまでにない『記録づくめ』の上昇を続けている株式市場ですが、ドル円は株価の上昇には確かに余り反応しなくはなっていますが、昨日のように大幅に下落した際には、それなりの反応を見せます。今後何らかの理由でダウが300ドルも下げるような事態になれば、リスク回避から「円買いドル売り」が起こる可能性があることは、意識しておく必要があろうかと思います。
次期FRB議長人事が大詰めを迎えています。ブルームバーグによると、トランプ大統領は、次期FRB議長候補からコーン国家経済会議(NEC)委員長を除外すると、関係者からの情報を紹介しています。次期議長は3人に絞られたとの報道もあり、サプライズはありませんがこの報道が正しいとすれば、次期議長はテイラー氏とパウエル氏、それにイエレン氏の3人の誰かということになります。早ければ今週中、遅くとも来週中には次期FRB議長が決まりそうです。米国では、「FRB議長は大統領に次ぐ重要なポスト」とも言われており、注目したいと思います。
本日のドル円はそれほど深押しはないだろうと思いますが、それも本日の日本株次第というところです。日本株が大きく下げることはないと見ますが、上述のように、下落幅によっては円買いにつながる可能性もあります。予想レンジは113円20銭〜114円20銭程度にしたいと思います。本日の米企業の決算発表は、いわゆる「FANG」と呼ばれている、IT系企業の中でも重要な地位を占める会社の決算発表があり、注目されます。グーグルやアマゾンなどがどのような決算をたたき出すかによって、長期金利も影響を受けることになります。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 9/3 | マティス・国防長官 | 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 | 円高、株安が進行 |
| 9/5 | ブレーナ−ド・FRB理事 | 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 | ドル円109円台から108円台半ばへ |
| 9/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇 |
| 9/11 | クーレ・ECB理事 | 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 | -------- |
| 9/20 | イエレン・FRB議長 | 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 9/22 | 金正恩・北朝鮮労働党委員長 | 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 | ドル円112円台半ばから111円60銭台へ |
| 9/25 | マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) | 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 | -------- |
| 9/26 | イエレン・FRB議長 | 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 10/11 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 | 債券価格が上昇し、金利は低下 |
| 10/12 | プラ−ト・ECB理事 | 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 | -------- |
| 10/14 | イエレン・FRB議長 | 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 | -------- |



