今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年11月1日(水)


本日のアナリストレポートは執筆者の都合により休載させて頂きます。
読者の皆様には申し訳ございませんが、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。






2017年10月31日(火) 「ドル円税制改革を巡る報道で下落」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は終始上値が重く、税制改革を巡る報道からドル売りが進み、113円02銭をつける。長期金利の低下や株安も加わりドルの上昇は一服。
  • ユーロドルは独消費者物価指数を受けて売られる場面もあったが、1.16台で推移。ドル安が進んだこともあり、1.1658までユーロ高が進む。
  • 株式市場は3指数とも揃って反落。法人税を巡る報道から小型株を中心に下げる。ダウは85ドル下げ、ラッセル2000は8月以来の大幅安。
  • 債券相場は続伸。米財務長官の発言もあり、買い物を集めた。長期金利は2.36%台まで低下。
  • 金は反発し、原油価格は続伸。
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 9月個人所得 → +0.4%
 9月個人支出 → +1.0%
 9月PCEコアデフレータ → +1.3%
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ドル/円 113.02 〜 113.67
ユーロ/ドル 1.1604 〜 1.1658
ユーロ/円 131.45 〜 132.22
NYダウ −85.45 → 23,348.74
GOLD +5.90 → 1,277.70ドル
WTI +0.25 → 54.15
米10年国債 −0.038 → 2.368%

本日の注目イベント

  • 日 9月失業率
  • 日 9月鉱工業生産
  • 日 日銀金融政策決定会合
  • 日 黒田日銀総裁記者会見
  • 中 中国 10月製造業PMI(速報値)
  • 中 中国 10月非製造業PMI(速報値)
  • 欧 ユーロ圏7−9月期GDP(速報値)
  • 欧 ユーロ圏9月失業率
  • 欧 ユーロ圏10月消費者物価指数(速報値)
  • 欧 仏7−9月期GDP
  • 米 FOMC(11月1日まで)
  • 米 7−9月雇用コスト指数
  • 米 8月ケース・シラ−住宅価格指数
  • 米 10月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米 10月消費者信頼感指数
  • 加 カナダ8月期GDP

昨日のドル円は上値の重い展開が続き、NY市場では10年債利回りが低下したことでドル売りが進み、一時113円02銭まで売られています。113円台は維持したものの、長期金利がもう一段下げるようだと、112円台半ば程度までの下落を意識しなければいけないのかもしれません。米長期金利の低下は、税制改革を巡る報道を受けて債券が買われたことが主因でした。

米下院で法人税引き下げを5年かけて段階的に導入することが協議されていると、ブルームバーグが報道したことで債券相場が上昇し、金利低下につながっています。この報道についてホワイトハウスのサンダース大統領報道官は、トランプ大統領の計画に法人税引き下げの段階的導入は含まれていないと語っています。法人税は20%に引き下げられる見通しですが、その結果米企業の収益を押し上げると見られていることが、足元の株価の上昇を牽引しています。引き下げが段階的に行われると、その効果も分散していまい、これが特に小型株に影響を与えると見られます。昨日のNY株式市場で、小型株で構成される「ラッセル2000指数」が大きく売られたのも、この影響と見られます。

次期FRB議長人事については、どうやらパウエルFRB理事か、テイラー・スタンフォード大学教授に絞られた模様です。今朝の報道では、2日(木)にも発表される見通しだと伝えられています。しかも米紙NYタイムズが、大統領は次期FRB議長にパウエル氏を指名すると決めたようだと、事情に詳しい匿名の関係者の情報を引用して報じたと、ブルームバーグは伝えています。この情報で、昨日のNYではドル売りが優性になった面もあります。

ドル円は上記理由からやや上値を切り下げてきました。本日は東京時間でも113円割れを試す流れかと思われます。下値のメドは「4時間足」の雲の下限である、112円85銭近辺と、その下の200日線のある、112円55−60銭前後と見ています。日米とも急騰した株価の調整も考えられ、やや上値が重くなってきましたが、大きな下落はないものと思います。ただトランプ大統領の訪日に合わせて、ここしばらく大人しかった北朝鮮が再び挑発的な言葉を発しており、単なる脅しとみられますが、注意は必要かと思います。本日は日、中、欧、それに米国でも比較的重要な指標が発表され、神経質な動きが予想されます。予想レンジは112円70銭〜113円70銭程度とします。


都合により、明日(11/1)のアナリストレポートはお休みとさせて頂きます。読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
9/3 マティス・国防長官 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 円高、株安が進行
9/5 ブレーナ−ド・FRB理事 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 ドル円109円台から108円台半ばへ
9/7 ドラギ・ECB総裁 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇
9/11 クーレ・ECB理事 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 --------
9/20 イエレン・FRB議長 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
9/22 金正恩・北朝鮮労働党委員長 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 ドル円112円台半ばから111円60銭台へ
9/25 マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 --------
9/26 イエレン・FRB議長 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 ドル円111円台から112円台半ばへ
10/11 エバンス・シカゴ連銀総裁 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 債券価格が上昇し、金利は低下
10/12 プラ−ト・ECB理事 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 --------
10/12 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「市場は高い確率でわれわれが12月に利上げを実施するとみている。これは現在得ている情報から適切なようだ。」 --------
10/14 イエレン・FRB議長 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 --------
10/14 ドラギ・ECB総裁 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 --------
10/26 ドラギ・ECB総裁 「(月購入額の縮小は)テーパリングではなくダウンサイジングだ」「(購入を)突然終了することはない」量的緩和縮小を決めた後の記者会見で。 ユーロドル1.18台から1.16台半ばへ急落
10/26 ライアン・米下院議長 「税制改革案に関して議会が行動する準備は整った」2018年度の連邦政府予算決議案可決後に --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和