2017年11月2日(木) 「ドル円114円台を回復」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は114円台を回復。ADP雇用者数が予想を上回る23.5万人だったことを材料に114円28銭までドル高が進む。
- ユーロドルは1.16台で小動き。ECBの金融政策を通過し、新規の材料を模索する展開。
- 株式市場は上昇。S&P500は最高値を更新したが、小型株は下落。ダウは57ドル上昇し、ナスダックは11ポイント下落。
- 債券相場は上昇したが、FOMC声明文を受けて上げ幅を縮小。長期金利はやや低下し、2.37%台に。
- 金は上昇し、原油価格は小幅に低下。
10月ADP雇用者数 → 23.5万人
10月ISM製造業景況指数 → 58.7
10月自動車販売台数 → 1800万台(年換算)
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| ドル/円 | 113.75 〜 114.28 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1606 〜 1.1643 |
| ユーロ/円 | 132.37 〜 132.87 |
| NYダウ | +57.77 → 23,435.01 |
| GOLD | +6.80 → 1,277.30ドル |
| WTI | −0.08 → 54.30 |
| 米10年国債 | −0.007 → 2.372% |
本日の注目イベント
- 豪 豪9月貿易収支
- 豪 豪9月住宅許可
- 独 独10月雇用統計
- 欧 ユーロ圏10月製造業PMI(改定値)
- 英 BOE金融政策発表
- 英 BOE議事録
- 英 BOE四半期インフレ報告
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
- 米 パウエル・FRB理事講演
- 米 企業決算 → デュポン、スターバックス、AIG、アップル
ドル円は114円台を回復しています。先月末の朝方には一瞬113円を割り込む場面もありましたが、その後は日米の株価の上昇もあり、昨日はADP雇用者数が事前予想の20万人を大きく上回る23.5万人だったことで、114円28銭までドルが買い戻されていましたが、まだ意識されている114円台半ばを超えるような展開ではなさそうです。
10月のADP雇用者数は予想を上振れましたが、同時に9月分は13.5万人から11万人に下方修正されており、同指標だけを見れば、9月分と10月分で相殺された格好です。その他、ISM製造業景況指数は予想を下回り、長期金利もわずかでしたが低下しています。このような状況下のわりには、ドル円は堅調な動きだったと言えます。
昨日の東京株式市場では、日経平均株価が400円を超える上昇を見せ、21年4カ月ぶりの水準を回復しています。株価の大幅高は、東京タイムではドル円に対する影響は限定的でしたが、海外市場では株高=ドル高の効き目はあったようにみられます。問題は今後、114円台半ばを抜けて上昇できるかどうかです。明日の雇用統計で予想を上回る結果がでれば、市場で「2018年も3回の利上げ」に向けて、利上げ観測が高まる可能性がありますが、事前予想が既に31.2万人ということもあり、「ハードルは高そう」です。前回9月の非農業部門雇用者数は、大型ハケーンの影響から「−3.3万人」に沈みましたが、この9月分がどのように修正されるかにも注目です。
トランプ大統領は本日中にも次期FRB議長を指名する予定です。先日のNYタイムズ紙に続き、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)も同じような報道を行っています。WSJ紙は、事情に詳しい関係者の一人を引用し、大統領が10月31日にパウエル氏と話したと伝え、同氏を次期FRB議長に指名する予定だと伝えています。(ブルームバーグ)従って、パウエル氏に決まったとしてもサプライズにはなりにくいと思われ、市場の関心は同氏以外の可能性があるのかどうかに移っています。
114円台に乗せ、直近で上値を試す展開はこれで3度目です。「果たして3度目の正直」ということになるのか、というところですが、上値のメドはやはり前回の高値近辺である、114円20−50銭のゾーンです。この水準をしっかりと抜ければ115円が見えてくると思われますが、いつもの通りドル売り注文が相当控えているはずです。予想レンジは113円50銭〜114円50銭程度にします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 9/3 | マティス・国防長官 | 「大規模な軍事的対応、効果的かつ圧倒的な対応をとる。われわれには多くの軍事的選択肢がある。」北朝鮮の核実験を受け、大統領らとの会合後に。 | 円高、株安が進行 |
| 9/5 | ブレーナ−ド・FRB理事 | 「インフレ率が当局の目標達成にむけた軌道にあるとわれわれが確信できるまで、追加の引き締めには慎重になるべきだというのが私の見解だ」講演で。 | ドル円109円台から108円台半ばへ |
| 9/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定の大きな部分は10月に下されるだろう。最近のボラティリティーは不透明感の源となっており、中期的な物価安定の見通しに影響を及ぼし得るという点で監視する必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドルの一旦1.90台前半まで売られた後、1.2060前後まで上昇 |
| 9/11 | クーレ・ECB理事 | 「為替相場への外的な衝撃が持続すれば、金融環境が不適切に引き締まり、インフレ見通しに望ましくない影響を及ぼすことがあり得る」直近のユーロ高に関連して。 | -------- |
| 9/20 | イエレン・FRB議長 | 「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」FOMC後の会見で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 9/22 | 金正恩・北朝鮮労働党委員長 | 「われわれはこれに呼応する歴史上最も強硬な対抗措置の行使を真剣に検討するだろう」国連でのトランプ大統領の演説に対して。 | ドル円112円台半ばから111円60銭台へ |
| 9/25 | マクマスター・大統領補佐官(国家安全保障担当) | 「われわれが望んでいるのは戦争を回避することだが、その可能性を考慮しないわけにはいかない」 | -------- |
| 9/26 | イエレン・FRB議長 | 「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」講演で。 | ドル円111円台から112円台半ばへ |
| 10/11 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 | 債券価格が上昇し、金利は低下 |
| 10/12 | プラ−ト・ECB理事 | 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 | -------- |
| 10/12 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「市場は高い確率でわれわれが12月に利上げを実施するとみている。これは現在得ている情報から適切なようだ。」 | -------- |
| 10/14 | イエレン・FRB議長 | 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/26 | ドラギ・ECB総裁 | 「(月購入額の縮小は)テーパリングではなくダウンサイジングだ」「(購入を)突然終了することはない」量的緩和縮小を決めた後の記者会見で。 | ユーロドル1.18台から1.16台半ばへ急落 |
| 10/26 | ライアン・米下院議長 | 「税制改革案に関して議会が行動する準備は整った」2018年度の連邦政府予算決議案可決後に | -------- |



