今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年11月13日(月) 「ドル円113円台で膠着感増す」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は113円台で推移。米長期金利の低下から113円22銭まで売られたが、週末ということもあり、勢いもなく113円台半ばで越週。
  • ユーロドルは小幅に続伸。1.1678までユーロ高が進み、1週間ぶりの高値水準まで上昇。
  • 株式市場は続落。ミシガン大学消費者マインドが予想を下回ったことが嫌気された。ダウは39ドル下落し、ナスダックはほぼ変わらず。
  • 債券相場は朝方買われたものの、その後徐々に上げ幅を縮め引け値では前日とほぼ変わらず。
  • 金は反落し、原油価格も売られた。
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 11月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 97.8
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ドル/円 113.22 〜 113.61
ユーロ/ドル 1.1640 〜1.1678
ユーロ/円 132.04〜 132.55
NYダウ −39.73 → 23,422.21
GOLD −13.30 → 1,274.20ドル
WTI −0.27 → 56.90
米10年国債 −0.002 → 2.398%

本日の注目イベント

  •  発表予定なし

ドル円は113円台で膠着しており、114円台では上値が重く、かといって、売られる展開でもありません。113円台は居心地がいいのか、先週1週間の値動きも、週初を除けばほぼ113円台に収まっており、やや手詰まり感が漂っています。

動きの鈍い最大の要因は、米長期金利の方向性のなさでしょう。先週の長期金利は2.31%〜2.34%の範囲で推移し、米金利との相関が強いドル円は、この影響を受けたものと思われます。個人投資家も、ドル円のポジションでは、「ネット・ドルショート」に傾いており、ドルが下げたところではすかさず拾うスタンスであることも、ドル円が113円を割り込まない理由の一つと言えます。

東京外国為替市場の特徴の一つですが、個人投資家の売買シェアが高く、その個人投資家は、113円台半ばから下値ではドルを拾って、114円台ではそれを手放すというスタンスで臨んでいることが相場を膠着させていると見られます。直近のデータでは、東京市場のドル円スポット取引の約60%は個人投資が占めているそうです。

トランプ大統領は日本を皮切りに、APECが終了したことで、一連の外交イベントを終えたようです。昨日べトナムのハノイで、またおもしろいツイートを行っています。ブルームバーグによると、北朝鮮の金委員長と友人になる可能性について問われると、「なぜ金正恩は私のことを『老いぼれ』と侮辱するのか?私は彼のことを『太った小男』と一度も言っていないではないか」とした上で、「私は彼の友人になろうと多いに努力する。ひょっとしたら、いつの日かそうなるかもしれない」と述べています。

本日も重要イベントはなく、経済指標の発表もありません。ドル円も静かな展開が予想されますが、焦点は引き続き、米税制改革案の行方です。法人税減税が1年後から実施されるのかどうかです。ドル円の予想レンジは113円20銭〜114円程度にしたいと思います。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
10/11 エバンス・シカゴ連銀総裁 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 債券価格が上昇し、金利は低下
10/12 プラ−ト・ECB理事 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 --------
10/12 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「市場は高い確率でわれわれが12月に利上げを実施するとみている。これは現在得ている情報から適切なようだ。」 --------
10/14 イエレン・FRB議長 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 --------
10/14 ドラギ・ECB総裁 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 --------
10/26 ドラギ・ECB総裁 「(月購入額の縮小は)テーパリングではなくダウンサイジングだ」「(購入を)突然終了することはない」量的緩和縮小を決めた後の記者会見で。 ユーロドル1.18台から1.16台半ばへ急落
10/26 ライアン・米下院議長 「税制改革案に関して議会が行動する準備は整った」2018年度の連邦政府予算決議案可決後に --------
11/8 本田悦朗・スイス大使 「黒田総裁ら執行部は任期終了をもって退任すべきだ。デフレ脱却への成果が出ておらず、日銀執行部の退任は当然」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
11/9 トランプ・米大統領 「私は中国を非難しない。私は中国を強く評価する」「現在の貿易赤字は持続可能ではない」北京でのイベントの中で。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和