今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年1月26日(月)




おはようございます。

このところ株式市場の下落が再び目に付くようになりました。

アメリカ発の金融危機が本邦にも飛び火したのは分かりますが、

理解できないのは、火の元の米NYダウよりも日経平均の下げが深いことです。

この点に関して慶大の竹中平蔵氏は「原因は日本のコンプライアンス不況にある。」と

言っています。

余り聞きなれない言葉ですが、その意味は

建築基準法の改悪、金融商品取引法、あるいは外資規制などコンプライアンスという

美名の元、官僚が省益を拡大させ始めたことが原因だと断じて居ます。

確かに何をやるにしても「コンプライアンスは大丈夫か?」と問われます。

皆さんの会社でも「コンプライアンス部門」の人員は増えていませんか?

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 特に米経済指標の発表予定もなくドル/円は予想レンジの中での取引に終始 しましたが、英国のGDPの発表を受け欧州通貨が大きく動きました。
  • 英国第4四半期のGDP伸び率が予想を大きく下回るマイナス1.5%だった ことで、欧州全体が景気悪化と連想され、ポンドだけではなく、ユーロも大きく 下落、1.27台半ばまでユーロ安/ドル高が進みました。
  • ユーロが売られたことで、ユーロ/円も一時112円台半ばまで急落、前日記録した 112円04銭に並ぶユーロ安水準をつけました。
  • また、この日発表のGEの決算発表も予想より悪く、株式市場の下落を誘いましたが、 オバマ大統領が景気刺激策の早期成立を議会に要請したことや、ガイトナー次期財務長官が 再び「強いドル」を繰り返したことなどで、前日の水準近くまで値を戻しました。

ドル/円88.55 〜 89.63
ユーロ/円112.50 〜 115.96
NYダウ−45.24 → 8,077.56ドル
GOLD+37.00 → 895.80ドル
WTI+2.80 → 46.47
米10年国債+0.020 → 2.621%


本日の注目点

       
  • 米  12月中古住宅販売               

先週末は予想通り、ドル円はレンジ内の取引でしたが、ユーロが対ドルで大きく下落したことで、

ユーロ/円も112円台半ばまで円高が進みました。

ただ、結局引けは前日同様大きく値を戻され、やや不自然な動きだったような気もします。

一部に、当局による介入を指摘する向きもありましたが、二日続けて同じレベルでの急反発は

その可能性を否定できないかもしれません。

後日、その真偽がはっきりしてくると思われますが、気にはなっています。

欧州経済については、金融不安の台頭や、景気の先行き不安など実態面での悪化が鮮明になって

きたことで、今後もユーロのジリ安は避けられないところ。

よほど、ドルに更なる悪材料が出ない限り反発は難しいものと思います。

そのドルですが、オバマ大統領は議会に、経済対策の成立を2月半ばまでに、と要請しました。

対策案が遅れれば遅れるほど、米経済回復に時間がかかるということで早期成立を目指そうと

の姿勢を強めています。

しかしながら、議会の一部には公共事業への財政支出を減税に向けるべきだ、との意見もあり

今後審議の過程でこじれると、思わぬ結果にもなりかねない懸念もあります。



いよいよオバマ新政権が始動しましたが、今後の手腕が注目されます。

今週末には米住宅関連の指標と第4四半期のGDPが発表されます。

数字次第では「三角保ち合い」ブレイクするものと思われます。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
1/4 イエレン サンフランシスコ連銀総裁 「通常の景気後退よりも下降局面が深く長くなりそうだ。」サンフランシスコの講演で。 -----
1/4 フェルドシュタイン前全米経済研究所所長 「第二次大戦後のどの下降局面よりも厳しい。」サンフランシスコの講演で。 -----
1/7 オバマ次期大統領 「われわれは1兆ドルの財政赤字を引き継ぐことになる。」「迅速かつ大胆な景気対策は経済に不可欠。」記者会見で財政再建より景気優先の認識を示す -----
1/7 ホーニング カンザス連銀総裁 「4〜5年で流動性供給が解除されなけらば深刻な問題になる。」過度に低金利を維持しすぎることのないよう注意を促す。 -----
1/13 バーナンキ FRB議長 「追加的資本注入や、(政府)保証が必要になるかもしれなし。」「バッドバンクの設立を含め、FRBは多くの政策主手段を保有している。」ロンドンの講演で、今後の政策運営について。 -----
1/15 トリシェECB総裁 「経済の先行きはさらに弱まっている。」「インフレ圧力が引き続き弱まっている。」「次回の重要な会合は3月だ。」政策金利の引き下げを決めた直後の記者会見で。 ユーロ/ドル1.3060→1.32台へ
1/19 欧州委員会 2009年のユーロ圏実質経済成長率見通しをマイナス1.9%まで落ち込むと発表。 ユーロ/ドル1.3370→1.30台後半へ
1/21 ボルカー元FRB議長 米経済建て直しには「数兆ドルが必要だ。」米公聴会での発言。 ドル売り/円買いが加速。
1/22 ガイトナー次期財務長官 「大統領は中国が自国通貨を操作していると信じている。」「強いドルは米国の国益だ。」上院公聴会で。 後者の発言でややドル高に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和