2017年12月1日(金) 「ドル円112円台を回復」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は株高、金利高に支えられ続伸。112円64銭までドル高が進み、この日は円が主要通貨に対して売られる展開。
- ユーロドルは反発し1.1932まで上昇したが、3日前の高値には届かず。ユーロ円も134円台を回復。
- 株式市場は大幅に続伸。マケイン上院議員が税制改革法案を支持する姿勢を示したことを好感。ダウは前日比331ドル上昇し、一気に2万4200ドル台に乗せる。
- 税制改革法案の成立見込みと株高を手掛かりに債券は続落。長期金利は1カ月ぶりに2.43%台に乗せ、2.41%台で引ける。
- 金は続落し、原油はOPEC総会の影響もなく小幅高。
新規失業保険申請件数 → 23.8万件
10月個人所得 → +0.4%
10月個人支出 → +0.3%
10月PCEコアデフレータ → +1.4%
11月シカゴ購買部協会景気指数 → 63.9
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| ドル/円 | 111.74 〜 112.64 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1845 〜 1.1932 |
| ユーロ/円 | 132.96 〜 134.14 |
| NYダウ | +331.67 → 24,272.35 |
| GOLD | −9.50 → 1,276.70ドル |
| WTI | +0.10 → 57.40 |
| 米10年国債 | +0.025 → 2.415% |
本日の注目イベント
- 日 10月失業率
- 日 11月消費者物価指数
- 中 中国 11月財新製造業PMI
- 欧 ユーロ圏11月製造業PMI(改定値)
- 英 英11月製造業PMI
- 米 11月ISM製造業景況指数
- 米 11月自動車販売台数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
- 米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 加 カナダ11月就業者数
- 加 カナダ11月失業率
- 加 カナダ9月GDP
- 加 カナダ7−9月期GDP
ドル円は順調に回復し112円64銭までドル高が進みました。昨日のNY市場では、ドル高というよりも円が一方的に売られる展開でした。ユーロドルでは「ドル安ユーロ高」が進んだことから、ユーロ円は一時134円14銭前後まで買われ、約1カ月ぶりの円安水準をつけています。ポンド円も152円台に乗せ、豪ドル円も85円台を回復しており、その意味では「円全面安」の展開でした。NY株式市場では株価の上昇が止まらず、株高から投資家のリスク許容度が高まり低金利の円が売られたものと思われます。
NY株式市場ではダウが前日比331ドル上昇。3日続伸し、3日連続で最高値を更新しました。2日前のこの欄で「2万4000ドルが視野に入った」とコメントしましたが、昨日の引け値は2万4000ドルを大きく上回って取引を終えています。さらに前日減税の効果がないと指摘され、値を崩したナスダック指数も49ポイント上昇し、S&P500と共に、「三役揃い踏み」状態でした。
直接のきっかけは、現在税制改革法案は上院本会議で審議されていますが、マケイン上院議員が審議中の税制改革法案を支持する姿勢を示したことから議会通過の可能性が強まり、これが株価と長期金利を押し上げ、ドル高につながりました。ブルームバーグによると、共和党は週末までの採決を目指しているとのことです。
ドル円は112円台半ばを超えたことで、「1時間足」では大きく上方へ跳ね上がっており、チャート上では青天井です。昨日の上昇は直近高値と、「4時間足」の「120日線」が意識されて上昇を抑えられた格好です。上値のメドは112円65銭前後と113円前後でしょう。足元のドル円は110−113円のレンジを形成しているものと思いますが、113円を超える可能性も出てきたように思います。低下傾向だった米長期金利が下げ止まり、上昇に転じてきたからです。昨日は2.41%台を回復しており、税制改革法案の行方次第ではもう一段の上昇の可能性もあります。基本は、米景気が順調に拡大しており、低水準の長期金利も良好な経済指標に鞘寄せされる形で緩やかに上昇すると予想しています。
本日は再び米国株の大幅上昇を受け、日本株がどのような展開を見せるのかが注目点になります。日経平均株価の上昇がなかなかドル高につながりにくい展開が続いていますが、今日はどうでしょう。112円台後半でどの程度のドル売り需要が見られるのかにも注目です。レンジは112円〜112円90銭程度を予想します。
オマハの賢人ウオーレンバフェット氏が先日、NYダウは100年後に100万ドルに達するとの「予言?」したことを、日経ヴェリタス紙が伝えていました。ここに来て連日最高値を更新しているダウですが、それでも足元では2万4200ドルの水準です。いくら相場の神様のご託宣とはいえ、100万ドルとなる現実ではないと思われますが、「さにあらん」ということのようです。ダウは1926年末には95ドルでした。ここ90年で何と250倍以上の上昇です。さらに、100年後に100万ドルの大台を達成するには年平均3.87%の上昇率でいいことになり、過去100年のダウ平均成長率は5.5%でした。なるほど、バフェットは単なる「ほら吹き」ではないとういうことですか。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 10/11 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 12月利上げについて「語るのは時期尚早」講演で。 | 債券価格が上昇し、金利は低下 |
| 10/12 | プラ−ト・ECB理事 | 「基調的なインフレ圧力は引き続きあまりに弱く、持続的な上昇トレンドにあることを示す説得力ある兆しはいまのところ見られていない」講演で。 | -------- |
| 10/12 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「市場は高い確率でわれわれが12月に利上げを実施するとみている。これは現在得ている情報から適切なようだ。」 | -------- |
| 10/14 | イエレン・FRB議長 | 「消費者物価が驚くほど弱い期間を経て間もなく加速するというのが、私のもっとも有力な見方だ」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「われわれは何度も明確にしたように、状況が引き続き改善する中で、インフレ率が自律的で ECBの目標に持続的な形で徐々に収れんすると確認している」G20後の講演で。 | -------- |
| 10/26 | ドラギ・ECB総裁 | 「(月購入額の縮小は)テーパリングではなくダウンサイジングだ」「(購入を)突然終了することはない」量的緩和縮小を決めた後の記者会見で。 | ユーロドル1.18台から1.16台半ばへ急落 |
| 10/26 | ライアン・米下院議長 | 「税制改革案に関して議会が行動する準備は整った」2018年度の連邦政府予算決議案可決後に | -------- |
| 11/8 | 本田悦朗・スイス大使 | 「黒田総裁ら執行部は任期終了をもって退任すべきだ。デフレ脱却への成果が出ておらず、日銀執行部の退任は当然」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 11/9 | トランプ・米大統領 | 「私は中国を非難しない。私は中国を強く評価する」「現在の貿易赤字は持続可能ではない」北京でのイベントの中で。 | -------- |
| 11/13 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「年内最後となるもう1回に利上げは『軽く書き留めた』状態だ」都内の講演で。 | -------- |
| 11/16 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「緩やかな利上げを支持する。インフレ率は当局が目指す2%に上昇する」講演で。 | -------- |
| 11/16 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「自然利子率へはまだ距離があるが、さほど遠くない」講演で。 | -------- |
| 11/28 | パウエル・次期FRB議長 | 「次回会合で利上げの根拠は強まりつつあると思う」、「金利は今後上昇を続けると確信している」公聴会で。 | -------- |
| 11/29 | イエレン・FRB議長 | 「景気の過熱を許せば、迅速に金利を引き上げなければならない事態に直面する恐れがあるため、金融当局は段階的に行動することを望む」議会証言で。 | -------- |
| 11/29 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「中立的なFF金利が2.5%前後であり、今後2年間にそこに戻る必要がある」講演で。 | -------- |



