今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年12月27日(水) 「ドル円113円台で動かず」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は市場参加者が少ない中、やや売られ113円12銭前後まで下落。値幅も18銭程度と薄商い。
  • ユーロドルもイギリスがボクシングデー休暇のため小動き。1.1847まで下落後、1.18台後半まで反発。
  • 株式市場は小幅に下落。アップル株を中心に、ハイテク株が売られる。ダウは7ドル下落し、ナスダックは23ポイント下落。
  • 債券は買われ、長期金利はやや低下。
  • 金は4日続伸。原油価格は急騰し、一時は60ドル台に乗せる。リビアでパイプラインが爆破されたとの報道が手掛かりに。
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 10月ケース・シラ−住宅価格指数 → +6.23%
 12月リッチモンド連銀製造業指数 → 20
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ドル/円 113.12 〜 113.30
ユーロ/ドル 1.1847 〜 1.1878
ユーロ/円 134.20 〜 134.51
NYダウ −7.85 → 24,746.21ドル
GOLD +8.70 → 1,287.50ドル
WTI +1.50 → 59.97ドル
米10年国債 −0.011 → 2.470%

本日の注目イベント

  • 中 中国 11月工業利益
  • 米 12月消費者信頼感指数
  • 米 11月中古住宅販売成約指数

市場は引き続き欧州がクリスマス翌日の休場のため、参加者も少なく取引は盛り上がりません。もっとも、材料がないということもありますが、ドル円は昨日一日を通しても25銭程度の値幅でした。

そんな中、リビアでパイプラインが爆破されたとの報道でWTI原油価格が急騰し、約2年半ぶりに60ドル台に乗せ、引け値でも60ドル近いレベルです。為替ではその影響からカナダドルと豪ドルが買われており、金も4日続伸しています。商品相場が値上がりしたことで、資源国通貨全般が買われた格好となっています。

市場は今日からロンドン市場も開き、元の状況に戻りますが、今度は年末年始に近付くことから日本の参加者が減ることになります。ただ、基本的には税制改革法案も成立し、材料がないという状況ですが、今夜はそれでも米国では消費者マインドなどの経済指標が発表されるため、結果次第では動きがあるかもしれません。そろそろ来年をにらんでのポジションメイクといったところでしょう。米国の今年のクリスマス商戦は低失業率や活況な株式市場に支えられ、買い物客でにぎわったようです。調査会社カスタマー・グロース・パートナーズによると、このホリデーシーズンの売上総額は、前年比5.5%増の6710億ドル(約76兆円)に達する見通しだとのことです。これは2005年以来最高(ブルームバーグ)だそうで、来年の米景気を示唆していると感じるのは筆者だけではないでしょう。

ドル円は先週21日から今朝まで113円台で推移し、値幅も50銭程度と極めて静かな動きです。今年1年の値幅も11円29銭で確定したと思いますが、今年は特に4月以降は値動きもなく、なかなか難しい相場展開だったと思います。本来は「順張り」を基本とする投資スタイルが功を奏することが多いはずですが、今年は「逆張り」の方が利益を取れた展開だったような気もします。

本日も特段ニュースがない限り、NY時間までは小動きが予想されます。レンジは112円80銭〜113円50銭程度を予想します。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
11/8 本田悦朗・スイス大使 「黒田総裁ら執行部は任期終了をもって退任すべきだ。デフレ脱却への成果が出ておらず、日銀執行部の退任は当然」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
11/9 トランプ・米大統領 「私は中国を非難しない。私は中国を強く評価する」「現在の貿易赤字は持続可能ではない」北京でのイベントの中で。 --------
11/13 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「年内最後となるもう1回に利上げは『軽く書き留めた』状態だ」都内の講演で。 --------
11/16 メスター・クリーブランド連銀総裁 「緩やかな利上げを支持する。インフレ率は当局が目指す2%に上昇する」講演で。 --------
11/16 カプラン・ダラス連銀総裁 「自然利子率へはまだ距離があるが、さほど遠くない」講演で。 --------
11/28 パウエル・次期FRB議長 「次回会合で利上げの根拠は強まりつつあると思う」、「金利は今後上昇を続けると確信している」公聴会で。 --------
11/29 イエレン・FRB議長 「景気の過熱を許せば、迅速に金利を引き上げなければならない事態に直面する恐れがあるため、金融当局は段階的に行動することを望む」議会証言で。 --------
11/29 ウィリアムズ・SF連銀総裁 「中立的なFF金利が2.5%前後であり、今後2年間にそこに戻る必要がある」講演で。 --------
12/6 トランプ・米大統領 「減税が実現すれば米国の成長率が14年ぶり高水準に達することもあり得る。4%、5%、さらに6%に届かない理由は見当たらない」閣僚らに。 --------
12/14 ドラギ・ECB総裁 「インフレが中期的に自立的な軌道に収れんしていくことへの自身の深まりを反映した」「域内物価圧力は全体として依然弱く、持続的な上向きトレンドを確信させる兆候はまだ見られない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.18台から1.17台へと下落
12/18 ウィリアムズ・SF連銀総裁 「来年は3回くらい利上げ、2019年には2−3回の利上げが妥当な見方のようだ」WSJ紙とのインタビューで。 --------
12/21 黒田・日銀総裁 「リバーサルレートの学術的な分析を取り上げたからといって、昨年9月以来の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について何か見直しや変更が必要だという事は全く意味しない」決定会合後の記者会見で。 ドル円上昇のきっけかに
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和