今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年12月28日(木) 「ユーロ円2年ぶりに135円に迫る」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は引き続き小動き。113円台前半で推移し、値幅も20銭を切る無風状態。
  • ユーロドルは朝方1.19台まで上昇する場面があったものの、上値は重く、1.1885まで押し戻される。ユーロは対円でも135円に迫る水準まで買われ、2年ぶりのユーロ高を記録。
  • 株式市場は反発。ダウは28ドル上昇し、3営業日ぶりに反発。他の主要指数も揃って上昇する。
  • 債券は小幅に買われ、長期金利は2.41%台へと低下。
  • 金は買われ5日続伸。原油は前日60ドル台に乗せたものの反落。
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 12月消費者信頼感指数 → 122.1
 11月中古住宅販売成約指数 → +0.2%
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ドル/円 113.20 〜 113.37
ユーロ/ドル 1.1885 〜 1.1911
ユーロ/円 134.64 〜 134.98
NYダウ +28.09 → 24,774.30ドル
GOLD +3.90 → 1,291.40ドル
WTI −0.33 → 59.64ドル
米10年国債 −0.065 → 2.411%

本日の注目イベント

  • 日 11月鉱工業生産
  • 米 新規失業保険申請件数
  • 米 12月シカゴ購買部協会景気指数

ドル円は今朝も113円台で推移しており、これで先週21日より、5営業日連続で113円台での動きとなり、しかもその間の値幅は50銭を下回るやや異常な状況です。昨日も当社のお客様から問い合わせがあり、「ドル円が動かないのは、何か特別の理由があるんですか?」という内容でした。筆者は「いやいや、特別の理由がないから動かないんですよ」、そう答えました。今年のボラティリティーの低さを象徴するような動きと言えます。

いよいよ今年も残すところあと1日になりました。このままでいくと、113台で越年するかあるいは、112円台での越年ということになりそうな気配です。昨日は米長期金利がやや低下したことでユーロドルでは「ドル安ユーロ高」が進みましたが、ドル円はそれ程売られていません。その結果、ユーロ円は134円98銭前後まで上昇し、約2年ぶりの高水準を記録しています。クロス円はほぼ同じ状況で、円の独歩安の様相でした。

本日も海外市場が開くまでは大きな値動きは期待できません。NY時間にはシカゴ購買部協会景況指数が発表されることから、やや期待したいところです。今朝のニュースでは空席のFRB副議長候補の名前をウォールストリ−ト・ジャーナル(WSJ)紙が報じています。一人はPIMCOのマネージングディレクターのクラリダ氏で、もう一人は元FRB理事を経験したリンゼー氏です。さらにPIMCOの元CEOのエラリアン氏も候補に挙がっているようです。この3人の金融政策に対するスタンスはまだ分かっていませんが、FRB副議長はFOMCでは常に投票権を持っているだけに、注目されます。来年2月には議長と副議長、さらにはその後NY連銀総裁も替わるという、これまでに変化がFRBでみられることになります。当然ながら今後の出口戦略の総仕上げに影響を与えることになります。

本日も昨日と同じですが、ややドル売り圧力が強いとみて、112円70銭〜113円50銭程度を予想します。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
11/8 本田悦朗・スイス大使 「黒田総裁ら執行部は任期終了をもって退任すべきだ。デフレ脱却への成果が出ておらず、日銀執行部の退任は当然」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
11/9 トランプ・米大統領 「私は中国を非難しない。私は中国を強く評価する」「現在の貿易赤字は持続可能ではない」北京でのイベントの中で。 --------
11/13 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「年内最後となるもう1回に利上げは『軽く書き留めた』状態だ」都内の講演で。 --------
11/16 メスター・クリーブランド連銀総裁 「緩やかな利上げを支持する。インフレ率は当局が目指す2%に上昇する」講演で。 --------
11/16 カプラン・ダラス連銀総裁 「自然利子率へはまだ距離があるが、さほど遠くない」講演で。 --------
11/28 パウエル・次期FRB議長 「次回会合で利上げの根拠は強まりつつあると思う」、「金利は今後上昇を続けると確信している」公聴会で。 --------
11/29 イエレン・FRB議長 「景気の過熱を許せば、迅速に金利を引き上げなければならない事態に直面する恐れがあるため、金融当局は段階的に行動することを望む」議会証言で。 --------
11/29 ウィリアムズ・SF連銀総裁 「中立的なFF金利が2.5%前後であり、今後2年間にそこに戻る必要がある」講演で。 --------
12/6 トランプ・米大統領 「減税が実現すれば米国の成長率が14年ぶり高水準に達することもあり得る。4%、5%、さらに6%に届かない理由は見当たらない」閣僚らに。 --------
12/14 ドラギ・ECB総裁 「インフレが中期的に自立的な軌道に収れんしていくことへの自身の深まりを反映した」「域内物価圧力は全体として依然弱く、持続的な上向きトレンドを確信させる兆候はまだ見られない」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.18台から1.17台へと下落
12/18 ウィリアムズ・SF連銀総裁 「来年は3回くらい利上げ、2019年には2−3回の利上げが妥当な見方のようだ」WSJ紙とのインタビューで。 --------
12/21 黒田・日銀総裁 「リバーサルレートの学術的な分析を取り上げたからといって、昨年9月以来の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について何か見直しや変更が必要だという事は全く意味しない」決定会合後の記者会見で。 ドル円上昇のきっけかに
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和