2017年12月29日(金) 「ドル円1週間ぶりに112円台へと下落」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京時間の夕方に113円を割り込み、112円68銭前後まで下落したが、NYではもみ合い。113円には届かず、112円台後半での取引に終始。
- ユーロドルは続伸。ドイツ国債などの利回りが上昇したことから1.1959近辺までユーロ高が進み、引け値でも1.19台を維持するのは9月以来4カ月ぶりとなる。
- 株式市場は揃って上昇。祝日に挟まれて薄商いとなる中、ダウは63ドル上昇し、10日ぶりに最高値を更新。
- 債券も薄商いの中やや売られ、長期金利は2.43%台へと上昇。
- 金は6日続伸し1300ドル台に迫る。原油価格も小幅に反発。
新規失業保険申請件数 → 24.5万件
12月シカゴ購買部協会景気指数 → 67.6
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| ドル/円 | 112.80 〜 112.99 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1933 〜 1.1959 |
| ユーロ/円 | 134.70 〜 134.98 |
| NYダウ | +63.21 → 24,837.51ドル |
| GOLD | +5.80 → 1,297.20ドル |
| WTI | +0.27 → 59.91ドル |
| 米10年国債 | +0.020 → 2.431% |
本日の注目イベント
- 独 独12月消費者物価指数(速報値)
- 米 米債券市場は短縮取引
ここ1週間ほど113円で推移していたドル円は、昨日の東京時間の午後には「久しぶりに」動意を見せ、112円68銭前後までドル安が進みました。日経平均株価が127円安と、最近にしては大きく下げたことや、北朝鮮が人工衛星かミサイルを発射する準備を進めているという報道。さらにはビットコインの乱高下で韓国の仮想通貨取引所が閉鎖する可能性があることなどが材料となって、ドル売りが進んだものと見られます。もっとも、ドル安の勢いは現時点で昨日の東京時間に限定されていたようで、海外市場ではややドルが買い戻されています。
昨日のコメントではややドル売り圧力が感じられるということで、予想レンジを若干下方に見ていました。また今年最後のドル円の水準も113円台か112円台で、114円はないと予想しましたが、どうやらこのままで行くと、その水準で「越年」しそうな状況です。昨日のドルの下落も、短い「1時間足」では相当な下落幅に見えるものの、「日足」では結局「雲の上限」に支えられた格好になっています。逆に言うと、「雲の下限」を抜けると、やや下落スピードが加速しそうな気配で、その水準は112円10−15銭近辺になります。大きく言えば、112円が維持できるかどうかが、来年早々の相場へ影響を与えそうです。さらに長い「月足」でみると、2015年6月の高値である125円86銭からのレジスタンスラインに抑えられており、このラインが抵抗してドル円が上昇できないでいるようにも見えます。目先は11月に記録した直近の高値である114円74銭が抜けるかどうかが、やや長い目で見たドル上昇のポイントだろうと思います。
今年も今日が最後の取引日となりました。東京時間ではやはり株価をにらんだ動きかと思います。NY市場でも、債券が短縮取引となるため金利も大きな変動がないと思われ、値動きも限られると予想します。本日の予想レンジは112円50銭〜113円20銭程度と見て、引け値も113円10銭前後と予想します。但し、これは単なる「勘」ということですが。
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今年の「アナリストレポート」も本日が最後になります。今年は年間の値幅も少なく、投資家の皆さんにとっても難しく、先行きが読めない相場展開が続いたのではなかったかと思います。ただ、そもそも相場の先行きが読める時など、そうそうあるものではありません。私の長い経験の中でも、1985年9月の「プラザ合意」の時だけだったように思います。今年1年のご愛読ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 11/8 | 本田悦朗・スイス大使 | 「黒田総裁ら執行部は任期終了をもって退任すべきだ。デフレ脱却への成果が出ておらず、日銀執行部の退任は当然」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 11/9 | トランプ・米大統領 | 「私は中国を非難しない。私は中国を強く評価する」「現在の貿易赤字は持続可能ではない」北京でのイベントの中で。 | -------- |
| 11/13 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「年内最後となるもう1回に利上げは『軽く書き留めた』状態だ」都内の講演で。 | -------- |
| 11/16 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「緩やかな利上げを支持する。インフレ率は当局が目指す2%に上昇する」講演で。 | -------- |
| 11/16 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「自然利子率へはまだ距離があるが、さほど遠くない」講演で。 | -------- |
| 11/28 | パウエル・次期FRB議長 | 「次回会合で利上げの根拠は強まりつつあると思う」、「金利は今後上昇を続けると確信している」公聴会で。 | -------- |
| 11/29 | イエレン・FRB議長 | 「景気の過熱を許せば、迅速に金利を引き上げなければならない事態に直面する恐れがあるため、金融当局は段階的に行動することを望む」議会証言で。 | -------- |
| 11/29 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「中立的なFF金利が2.5%前後であり、今後2年間にそこに戻る必要がある」講演で。 | -------- |
| 12/6 | トランプ・米大統領 | 「減税が実現すれば米国の成長率が14年ぶり高水準に達することもあり得る。4%、5%、さらに6%に届かない理由は見当たらない」閣僚らに。 | -------- |
| 12/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「インフレが中期的に自立的な軌道に収れんしていくことへの自身の深まりを反映した」「域内物価圧力は全体として依然弱く、持続的な上向きトレンドを確信させる兆候はまだ見られない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.18台から1.17台へと下落 |
| 12/18 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「来年は3回くらい利上げ、2019年には2−3回の利上げが妥当な見方のようだ」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 12/21 | 黒田・日銀総裁 | 「リバーサルレートの学術的な分析を取り上げたからといって、昨年9月以来の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について何か見直しや変更が必要だという事は全く意味しない」決定会合後の記者会見で。 | ドル円上昇のきっけかに |



