2018年1月4日(木) 「ユーロドル1.20台後半から反落」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は112円台前半まで下げる場面があったものの、良好な経済指標や自動車販売、さらにFOMC議事録でも緩やかな利上げスタンスが確認されたことでドルが反発。
- ユーロドルは前日1.2081前後までユーロ高が進んだものの、この日はドル高の流れに反落。1.20台は維持しており、先高観が強まっている。
- 株式市場は続伸し、主要3指数は揃って最高値を更新。12月のFOMC議事録では、今後とも利上げは緩やかなものになるとのスタンスが維持されたことを好感。ダウは98ドル上昇し、2万5千ドルも視野に。
- 債券は上昇。10年債利回りは2.44%台へと若干下落。
- 金はFOMC議事録公表後に下落。原油価格はイランでの反政府デモ拡大を手掛かりに買われ、61ドル台へ。
11月ISM製造業景況指数 → 59.7
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| ドル/円 | 112.19 〜 112.61 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2001 〜 1.2034 |
| ユーロ/円 | 134.83 〜 135.24 |
| NYダウ | +98.67 → 24,8922.68ドル |
| GOLD | +2.40 → 1,318.50ドル |
| WTI | +1.26 → 61.63ドル |
| 米10年国債 | −0.020 → 2.443% |
本日の注目イベント
- 英 英12月サービス業PMI
- 英 英11月消費者信用残高
- 米 12月ADP雇用者数
- 米 新規失業保険申請件数
昨年末にややドル売り圧力を残したままで越年したドル円は、年明け2日には112円06銭前後までドル安が進みましたが、112円台は維持しています。昨日のNYでは12月のFOMC議事録が公表され、メンバーの多くが漸進的な利上げを引き続き支持していることが示されたことで株価が上昇したことや、12月のISM製造業景況指数が予想を上回ったことを手がかりに、112円60銭前後までドルが反発しています。
年明けのNY市場ではドル円は引き続き小動きでしたが、株価は連日上昇し、昨年の勢いを継続している格好です。原油価格も、イラン国内での反政府デモがさらに拡大していることから供給が減少するとの見方からWTI原油価格は2年7カ月ぶりに高値を 記録しています。これも産油国の米国にとってはプラスに働きそうです。
相変らず、ぱっとしないのがドル円と、米債券市場の動きです。ドル円は昨年12月28日に113円台を割り込み、112円台に入ってからは終始112円台で推移しており、動意を見せません。引き続きボラティリティが低水準なのと、ドル円との相関性が高い米金利が緩やかな動きを見せていることが背景です。今年は昨年のようなことはないと思いますが、動くきっけかを模索している状況だと考えております。
2018年の相場見通しについては、19日のセミナーで述べたいと思いますが、ポイントは株高に沸く米景気が今年も続くのかどうかという点です。もし、今年も昨年と同様にNYダウなどの株価が25%も上昇したら、ダウは3万1千ドル前後まで上昇することになります。そうなれば、多くの資金が債券からさらに株式市場に流れ込み、米金利の上昇圧力になりますが、同時にドル円の上昇圧力にもなります。
2009年7月に始まった米景気の拡大は今年で9年目にはいっており、一部にはそろそろ失速するとの見方もあります。年明け2日ではその気配は微塵も見られませんが、景気拡大が続く以上、ドル円の大幅下落は考えにくいと思われます。もっとも、ドル円は米景気だけで動くものでもありませんが、今年はその意味でも日銀の金融政策に注目しなければなりません。本日は日経平均株価が300−400円程度上昇すると予想していますが、ドル円も底堅いと思われます。レンジは112円20銭〜113円程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 11/8 | 本田悦朗・スイス大使 | 「黒田総裁ら執行部は任期終了をもって退任すべきだ。デフレ脱却への成果が出ておらず、日銀執行部の退任は当然」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 11/9 | トランプ・米大統領 | 「私は中国を非難しない。私は中国を強く評価する」「現在の貿易赤字は持続可能ではない」北京でのイベントの中で。 | -------- |
| 11/13 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「年内最後となるもう1回に利上げは『軽く書き留めた』状態だ」都内の講演で。 | -------- |
| 11/16 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「緩やかな利上げを支持する。インフレ率は当局が目指す2%に上昇する」講演で。 | -------- |
| 11/16 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「自然利子率へはまだ距離があるが、さほど遠くない」講演で。 | -------- |
| 11/28 | パウエル・次期FRB議長 | 「次回会合で利上げの根拠は強まりつつあると思う」、「金利は今後上昇を続けると確信している」公聴会で。 | -------- |
| 11/29 | イエレン・FRB議長 | 「景気の過熱を許せば、迅速に金利を引き上げなければならない事態に直面する恐れがあるため、金融当局は段階的に行動することを望む」議会証言で。 | -------- |
| 11/29 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「中立的なFF金利が2.5%前後であり、今後2年間にそこに戻る必要がある」講演で。 | -------- |
| 12/6 | トランプ・米大統領 | 「減税が実現すれば米国の成長率が14年ぶり高水準に達することもあり得る。4%、5%、さらに6%に届かない理由は見当たらない」閣僚らに。 | -------- |
| 12/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「インフレが中期的に自立的な軌道に収れんしていくことへの自身の深まりを反映した」「域内物価圧力は全体として依然弱く、持続的な上向きトレンドを確信させる兆候はまだ見られない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.18台から1.17台へと下落 |
| 12/18 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「来年は3回くらい利上げ、2019年には2−3回の利上げが妥当な見方のようだ」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 12/21 | 黒田・日銀総裁 | 「リバーサルレートの学術的な分析を取り上げたからといって、昨年9月以来の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について何か見直しや変更が必要だという事は全く意味しない」決定会合後の記者会見で。 | ドル円上昇のきっけかに |



