2018年1月31日(水) 「米大統領の一般教書演説待ち」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は108円台で小動き。上院での米財務長官の発言でドルが買われたが109円台には届かず。
- ユーロドルは小幅に反発。1.24台を回復し、1.2454まで上昇したが、トランプ大統領の演説を控え小動き。
- 株式市場は大幅に続落。利益確定の売りが続き、ダウは362ドルの下落。前日と合わせ500ドル超える下落に。
- 債券は続落。長期金利は引け値で2.72%台と2014年以来の高水準に。
- 金、原油も売られ、ポジションの解消が優勢に。
1月消費者信頼感指数 → 125.4
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| ドル/円 | 108.41 〜 108.94 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2384 〜 1.2454 |
| ユーロ/円 | 134.74 〜 135.21 |
| NYダウ | −362.59 → 26,079.89ドル |
| GOLD | −5.10 → 1,340.00ドル |
| WTI | −1.06 → 64.50ドル |
| 米10年国債 | +0.026 → 2.720% |
本日の注目イベント
- 豪 豪第4四半期消費者物価指数
- 日 12月鉱工業生産
- 中 中国 1月製造業PMI(速報値)
- 中 中国 1月非製造業PMI(速報値)
- 独 独1月雇用統計
- 欧 ユーロ圏12月失業率
- 欧 ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
- 米 FOMC声明発表
- 米 1月ADP雇用者数
- 米 1月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 12月中古住宅販売成約指数
- 加 カナダ1月GDP
トランプ大統領の一般教書演説を控え、ドル円は108円台で小動きだったがムニューシン財務長官の発言で上値を試す場面もあったが、109円台には届きません。財務長官は上院銀行委員会で証言し、今月24日の自らの発言に触れ、「ドルを口先で押し下げる意図はとにかく絶対になかった」と語り、ダボスでの発言はメディアが誇張したものだったと述べ、「はっきりさせておきたい。われわれは介入のない自由な為替市場を持ち、世界で最も流動性の高い市場に信頼を置くことを強く支持する」と表明。「従って、短期的なことは懸念していない」と述べました。(ブルームバーグ)
このように同長官は、先日のドル安容認発言を取り消す内容の証言を行い、長期的には強いドルを「断然」支持すると述べました。ドル安容認の意図はなかったというものの、「覆水盆に帰らず」で、今回の証言でもドル円の反応は限定的でした。昨日の上院での証言が本意だとしても、ダボスでの発言は軽率だったと言えます。同長官は以前、ゴ−ルドマンの幹部を経験したこともあり、どのような発言をすれば、市場がどのように反応するかは熟知しているはずです。市場の動きに精通している長官であれば、言葉を選ぶべきだったと思います。昨日の金融・商品市場はこれまで買われてきたポジションの解消が目立った1日でした。特に株式市場ではダウが362ドルも下落し、前日も177ドル下げたことで、2日間の下落幅は540ドルほどとなり、昨年5月以来の大幅安を記録しました。また債券市場では10年債が売られ、昨日は引け値でも2.72%まで金利が上昇し、こちらは2014年4月以来の高水準です。
さらに上昇を続け、66ドル台まで買われたWTI原油価格も1ドルを超える下げを見せ、金も売られています。全体を眺めれば「リスクオフ」の流れが進んだと思われ、ドル円では円が買われ、もう少し円高が進んでもおかしくはなかった印象ですが、上記ムニューシン発言が円の上昇を抑えたと言えます。
市場は間もなく行われるトランプ大統領の演説の内容に注目しています。インフラ投資、通商政策、さらには北朝鮮問題などにも言及するものと見られます。その中でも焦点は貿易問題でしょう。対中国、メキシコ、日本、ドイツなどに対してより強い政策を考えているようだと、さらなる保護主義の強化につながり、ドル円でも円高が進む可能性があります。本日の予想レンジは108円〜109円30銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 12/6 | トランプ・米大統領 | 「減税が実現すれば米国の成長率が14年ぶり高水準に達することもあり得る。4%、5%、さらに6%に届かない理由は見当たらない」閣僚らに。 | -------- |
| 12/14 | ドラギ・ECB総裁 | 「インフレが中期的に自立的な軌道に収れんしていくことへの自身の深まりを反映した」「域内物価圧力は全体として依然弱く、持続的な上向きトレンドを確信させる兆候はまだ見られない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.18台から1.17台へと下落 |
| 12/18 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「来年は3回くらい利上げ、2019年には2−3回の利上げが妥当な見方のようだ」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 12/21 | 黒田・日銀総裁 | 「リバーサルレートの学術的な分析を取り上げたからといって、昨年9月以来の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について何か見直しや変更が必要だという事は全く意味しない」決定会合後の記者会見で。 | ドル円上昇のきっけかに |
| 1/8 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 「ゆっくりとした政策緩和解除を継続することに違和感はない。ただし、それが年3、4回の利上げだということは必ずしも意味していない」アトランタでの講演で。 | -------- |
| 1/9 | ビル・グロス・ジャナスヘンダーソングループ運用者 | 「債券の弱気相場が確認された」 | 債券相場が急落し、長期金利がは2.55%台に上昇 |
| 1/11 | ECB議事録 | 「金融政策姿勢とフォワードガイダンスのさまざまな側面に関する言い回しは2018年の早い時期に再検討される必要がある」 | ユーロドル1.1936 → 1.2058前後まで急騰 |
| 1/17 | コンスタシオン・ECB副総裁 | 「ファンダメンタルズを映さない急激な通貨の変化を懸念している」イタリア紙とのインタビューで。 | ユーロドル1.2288近辺から100ポイント程急落 |
| 1/17 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「基本シナリオは今年3回の利上げになると確信している。もし私が間違っているとすれば、それは3回を上回る可能性さえあるということだ」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 1/24 | ムニューシン・財務長官 | 「ドル安は米経済にとって「良いこと」であり、短期的な価値については全く懸念していない」ダボス会議で、記者団に。 | ドル円109円台から108円97銭まで下落 |
| 1/25 | トランプ・大統領 | 「ドルはますます強くなるだろう、最終的に私は強いドルを望んでいる」CNBCとのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円70銭まで急騰 |
| 1/25 | ドラギ・ECB総裁 | 「為替レートの最近のボラティリティー不確実性は源であり、中期的な物価安定の見通しに及ぼしえる影響という点で監視の必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.25台から下落 |
| 1/26 | 黒田・日銀総裁 | 「賃金が上昇している兆候が幾つか見られ、物価については一部で既に上昇し始めている。ここ数年非常に弱い状態が続いている中、中・長期のインフレ期待も若干上向きつつある」ダボス会議のフォーラムで。 | ドル円109円台半ばから108円28銭まで下落 |



