2018年2月26日(月) 「ユーロ円続落」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は終始106円台で推移。一時106円台半ばを試す場面もあったが、株価が大きく上昇したことで円買いの勢いも止まる。106円89−95銭で越週。
- ユーロドルは1.23を挟んだ展開。1.2318まで上昇したものの、ユーロ円の売りが上値を抑える。ユーロ円は昨年9月以来となる130円台後半まで売られる。
- 株式市場は大幅に続伸。長期金利が2.85%台まで低下したことで買い物を集める。ダウは前日の大幅高に続き、この日も347ドル上昇。
- 債券相場は続落。長期金利は2.86%台で取引を終える。
- 金は小幅に反落。原油は続伸し63ドル台に。
| ドル/円 | 106.52 〜 106.94 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2285 〜 1.2318 |
| ユーロ/円 | 130.94 〜 131.46 |
| NYダウ | +347.51 → 25,309.99ドル |
| GOLD | −2.40 → 1,330.30ドル |
| WTI | +0.80 → 63.57ドル |
| 米10年国債 | −0.053 → 2.866% |
本日の注目イベント
- 米 1月新築住宅販売件数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
ドル円は引き続き上値の重い展開が続いており、週明けの月曜日早朝は107円台を回復し、107円28銭近辺まで買われていますが、先週末のNY市場では106円台半ばまで売られる場面もありました。米長期金利が急低下し、2.85%台まで低下したことでドル売りが進み、その後は株価の急騰でドルがやや買い戻される展開でした。
米長期金利の行方が、今後とも株価と為替のカギを握っていると思われ、今後も金利上昇圧力がかかると考えれば、NY株式市場が再び大幅な調整に見舞われる可能性も否定できません。ただ緩やかな金利上昇に株価が順応する動きになれば、ドル円も110円を超えていくことも可能かとは思いますが、来月のFOMCでの利上げを皮切りに、今年、一部で予想されているように「4回の利上げ」が本当にできるのかどうか、市場は注意深く見極めようとしていている状況です。
サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は講演で、「2018年に3回から4回の利上げを考えるのが理にかなう」と述べ、3月20、21日開催の次回FOMCで行動を求めるのかどうかとの質問に対して、「比較的早期、近い将来に利上げに動くべき」と答えています。(ブルームバーグ)
今週はパウエルFRB議長の初めてとなる議会証言があります。当初28日に予定されていた下院での証言は、明日の27日に変更になっているため注意して下さい。パウエル議長が予想より早いペースの利上げに道を開くことがあれば、金利上昇から株価の下落につながる恐れがあります。一方、調整を続ける株価に配慮して、予想以上に慎重な姿勢を見せるようなら、債券が持ち直し、金利低下から株式市場に落ち着きが戻ってくるかもしれません。いずれにしても、パウエル議長の発言内容次第では為替への影響があると思われます。
本日の日本株は上昇が期待されます。ただドル円が素直に株高についていくかどうかは微妙ですが、仮に上昇した場合には先週の戻り高値である107円48銭辺りがポイントになろうかと思います。107円台半ばをしっかり上抜けできれば、上昇に弾みがつくことも予想されます。レンジ的には106円50銭〜107円50銭程度を予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 1/8 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 「ゆっくりとした政策緩和解除を継続することに違和感はない。ただし、それが年3、4回の利上げだということは必ずしも意味していない」アトランタでの講演で。 | -------- |
| 1/9 | ビル・グロス・ジャナスヘンダーソングループ運用者 | 「債券の弱気相場が確認された」 | 債券相場が急落し、長期金利がは2.55%台に上昇 |
| 1/11 | ECB議事録 | 「金融政策姿勢とフォワードガイダンスのさまざまな側面に関する言い回しは2018年の早い時期に再検討される必要がある」 | ユーロドル1.1936 → 1.2058前後まで急騰 |
| 1/17 | コンスタシオン・ECB副総裁 | 「ファンダメンタルズを映さない急激な通貨の変化を懸念している」イタリア紙とのインタビューで。 | ユーロドル1.2288近辺から100ポイント程急落 |
| 1/17 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「基本シナリオは今年3回の利上げになると確信している。もし私が間違っているとすれば、それは3回を上回る可能性さえあるということだ」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 1/24 | ムニューシン・財務長官 | 「ドル安は米経済にとって「良いこと」であり、短期的な価値については全く懸念していない」ダボス会議で、記者団に。 | ドル円109円台から108円97銭まで下落 |
| 1/25 | トランプ・大統領 | 「ドルはますます強くなるだろう、最終的に私は強いドルを望んでいる」CNBCとのインタビューで。 | ドル円108円台半ばから109円70銭まで急騰 |
| 1/25 | ドラギ・ECB総裁 | 「為替レートの最近のボラティリティー不確実性は源であり、中期的な物価安定の見通しに及ぼしえる影響という点で監視の必要がある」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.25台から下落 |
| 1/26 | 黒田・日銀総裁 | 「賃金が上昇している兆候が幾つか見られ、物価については一部で既に上昇し始めている。ここ数年非常に弱い状態が続いている中、中・長期のインフレ期待も若干上向きつつある」ダボス会議のフォーラムで。 | ドル円109円台半ばから108円28銭まで下落 |
| 2/7 | トランプ・米大統領 | 「(株価の下落は)間違いだ。米経済についてこれほど多くの良いニュースがあるのに!」 | -------- |
| 2/7 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「株式市場は極めて低いボラティリティーで非常に長い期間、並外れた上昇を見せていた。株式相場が数日前より少し下げているという理由だけで、私の見通しは変わっていない。1年前の水準をなお大幅に上回っている」株価の動きについて。 | -------- |
| 2/7 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「経済は明らかに緩やかな金利上昇に対処可能だ。経済が減速しすぎる下振れリスクはそれ程懸念していない。4回の利上げであったとしても極めて緩やかだ」ハワイでの講演後に。 | -------- |
| 2/13 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは金利政策とバランスシートの双方を緩やかに正常化するプロセスにある」就任式典で。 | -------- |
| 2/16 | 淺川・財務官 | 現在の為替の動きは「一方的に偏っている。これまで以上に緊張感を持って注視していく必要がある」急激な円高を受けて。 | -------- |
| 2/21 | FOMC議事録 | 「メンバーらは、短期的な経済見通しの強まりによる、FF金利の漸進的な上向き軌道が適切になる可能性が一段と高まったとの認識で一致した」 | 米金利上昇。ドル円も買われる。 |



