2018年3月27日(火) 「ドル円105円台を回復」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は反発。昨日の朝方104円台半ばまで売られたドル円は105円台を回復し、105円48銭まで上昇。NY株式市場が大幅に反発したことや、米金利の上昇が手掛かりに。
- ユーロドルも急反発。1.2461までユーロ高が進み。約1カ月半ぶりの水準を記録。ユーロは対円でも131円台を回復。
- 株式市場は大幅に反発。米中貿易問題の緊張がやや和らぐ観測も出たことで、ダウは先週末比699ドル上昇。他の主要指数も軒並み上昇。
- リスクがやや後退したことで債券は売られる。長期金利は2.85%台へと上昇。
- 金は4日続伸。原油は小幅に反落。
| ドル/円 | 104.92 〜 105.48 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2399 〜 1.2461 |
| ユーロ/円 | 130.35 〜 131.38 |
| NYダウ | +699.40 → 24,202、60ドル |
| GOLD | +5.10 → 1,356.00ドル |
| WTI | −0.33 → 65.55ドル |
| 米10年国債 | +0.038 → 2.852% |
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏2月マネーサプライ
- 欧 ユーロ圏3月景況感指数
- 欧 ユーロ圏3月消費者信頼感(確報値)
- 米 1月ケース・シラ−住宅価格指数
- 米 3月消費者信頼感指数
- 米 3月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
今朝の新聞には、北京の迎賓館で厳重な警戒体制がとられていることから、北朝鮮の要人が訪中した可能性が高いと伝えていましたが、今朝のブルーバーグは北朝鮮の金委員長が中国を電撃訪問したと報じています。米朝とトップ会談が予定されていますが、中国の仲介でさらに実現しそうな気配です。訪問の目的はまだ明らかにはされていませんが、中朝関係の修復もありそうです。
ドル円は105円台半ばまで反発しています。上記、金委員長の訪中も好感されているかもしれませんが、米国の中国製品に対する関税引き上げに、中国側は米国製品の輸入拡大を検討するなど、対抗措置を示しておらず、李克強首相も、「貿易戦争に勝者は存在しない」との見方を示しており、緊張は和らいでいます。
米中貿易戦争が、これ以上エスカレートすることが回避される気配が出てきたことで大きく売り込まれたNY株式市場が急反発し、ドル円も買い戻され、105円台半ばまでドル高が進みました。昨日の朝方には、104円66円銭前後までドル円が売られ、日経平均株価も一時270円ほど下落しましたが、引けにかけてはプラスに転じ、結局高値引けで取り引を終えました。先週末のNYダウが424ドル下げたにも関わらず、プラスで取り引を終えたこともNY株急反発につながったと言えます。
リスクオフムードがやや後退した印象ですが、まだ予断は許しません。トランプ大統領の保護貿易主義の矛先が日本に向かって来ることも考えられます。場合によっては為替水準にも言及してくる可能性もないとは言えません。 まだ、ドル円の上値は重いと認識しておく必要がありそうです。注意したいのが本日の『森友問題』に関連した、佐川前国税庁長官の証人喚問です。
ここでどんな証言が出てくるのかわかりませんが、決裁文書の改ざんを財務省理財局だけの判断で行ったのか、政治家の関与がなかったのかどうかが焦点になりそうです。証言内容から、安倍首相の責任問題にまで発展するようだと、ドル売り円買いが強まる可能性があります。佐川氏の一言一句を確認しながら、本日の為替も動くことになろうかと思います。また、本日は3月決算企業の期末配当の権利確定日にあたり、配当取りの買い物が増えれば株価の上昇も見込めそうです。ドル円は「1時間足の雲」を上抜けできるかどうかもポイントになりそうで、レンジは104円90銭〜105円90銭程度を予想しています。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 2/7 | トランプ・米大統領 | 「(株価の下落は)間違いだ。米経済についてこれほど多くの良いニュースがあるのに!」 | -------- |
| 2/7 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「株式市場は極めて低いボラティリティーで非常に長い期間、並外れた上昇を見せていた。株式相場が数日前より少し下げているという理由だけで、私の見通しは変わっていない。1年前の水準をなお大幅に上回っている」株価の動きについて。 | -------- |
| 2/7 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「経済は明らかに緩やかな金利上昇に対処可能だ。経済が減速しすぎる下振れリスクはそれ程懸念していない。4回の利上げであったとしても極めて緩やかだ」ハワイでの講演後に。 | -------- |
| 2/13 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは金利政策とバランスシートの双方を緩やかに正常化するプロセスにある」就任式典で。 | -------- |
| 2/16 | 淺川・財務官 | 現在の為替の動きは「一方的に偏っている。これまで以上に緊張感を持って注視していく必要がある」急激な円高を受けて。 | -------- |
| 2/21 | FOMC議事録 | 「メンバーらは、短期的な経済見通しの強まりによる、FF金利の漸進的な上向き軌道が適切になる可能性が一段と高まったとの認識で一致した」 | 米金利上昇。ドル円も買われる。 |
| 2/27 | パウエル・FRB議長 | 「利上げ回数については、現在の予想である3回から増やす必要があるかどうかを検討する可能性がある」議会証言で。 | 債券、株安で金利上昇。ドル円もドル高に。 |
| 3/5 | 若田部・副総裁候補 | 「(2%の物価上昇には)達しておらず、あらゆる手段を駆使すべきだ。必要なら追加緩和を提案する」国会での所信表明で。 | -------- |
| 3/5 | 雨宮・副総裁候補 | 「副作用はあるが、全体として効果が上回っている」国会での所信表明で。 | -------- |
| 3/14 | クドロー・新国家経済会議(NEC)委員長 | 「市場の機能は自律的だ。金融当局はやるべきことをやるだろうが、やり過ぎないようにしてほしい」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 3/21 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは早くもない、遅くもない中間の立場で、金融政策に臨む」FOMCで利上げを決めた後の会見で。 | ドル円106円台半ばから105台へ |
| 3/22 | トランプ・米大統領 | 「ここまでたどり着くのに長い時間を要した。中国によって知的財産権が著しく侵害される状況が続いており、貿易への影響は1年間で数千億ドルに達する」中国に対する報復関税措置に関する大統領令に署名した後で。 | ドル円105円台前半まで売られ翌朝のオセアニアでは104円台に。 |



