2018年3月30日(金) 「ドル円106円台で堅調に推移」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動き。米経済指標が弱かったことで106円27銭前後を試したが、勢いはなく、106円台半ばで引ける。
- ユーロドルは1.23を挟んだもみ合い。依然として明確とした方向性が見られず。
- 株式市場は反発。重石であったハイテク株が、反発したことで、ダウは254ドル上昇。ナスダック指数も114ポイント上昇。
- 債券市場は反発。長期金利が2.74%台と2月5日以来の低水準。
- 金は3日続落し、原油は反発。
2月個人所得 → +0.4%
2月個人支出 → +0.2%
2月PCEコアデフレータ → +1.6%
新規失業保険申請件数 → 21.5万件
3月シカゴ購買部協会景気指数 → 57.4
3月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 101.4
***************************
| ドル/円 | 106.27 〜 106.57 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2284 〜 1.2336 |
| ユーロ/円 | 130.61 〜 131.35 |
| NYダウ | +254.69 → 24,103.11ドル |
| GOLD | −2.70 → 1,327.30ドル |
| WTI | +0.56 → 64.94ドル |
| 米10年国債 | −0.041 → 2.740% |
本日の注目イベント
- 日 2月失業率
- 日 2月鉱工業生産
- 米 株式、債券市場休場(グッドフライデー)
前日のNY市場で2週間ぶりに107円台を付けた事で、昨日の東京市場の動きに注目していましたが、久しぶりのドル高水準であったことから、輸出筋を中心に断続的にドル売り注文が出た模様でドル円は106円の半ばまで押し戻されました。昨日のNY市場では、インフレ率や個人消費支出が発表されましたが、これらは予想値と完全に一致しており、為替への影響はありませんでした。ただミシガン大学消費者マインドの確定値が、下方修正されたことでドル円は下値を試し106円27銭前後まで、売られる場面がありました。
市場全体を見渡すと北朝鮮の金正恩委員長の電撃的な中国訪問で北朝鮮リスクは後退してます。来月27日には南北首脳会談が11年ぶりに開催されることも決まり、北朝鮮リスクは大きく後退すると思われます。一方もう一つのリスクである米貿易問題は予断を許しませんが、米国側は今後対象品目を選定する予定ですが、どうやら60日の猶予期間を設けるようです。幸い中国側が米国に対する対抗措置を検討していますが、その規模は小さく今後は水面下で両国が交渉を行う可能性があります。
一部にはトランプ大統領は本気で中国と貿易戦争を行う気持ちはなく11月の中間選挙をにらんだパフォーマンスとの見方もあります。トランプ大統領自身の支持率は直近でも40%前後と低く支持しない人は50%を大きく越えてます。このままで行けば11月の中間選挙では共和党が負ける可能性が高く大統領は起死回生を狙った行動に出ているという見方にもうなずけます。
本日はグッドフライデーのため、米国では株式市場と債券市場が休場です。このところの為替相場は両市場の動きがドライバーとなり上下しています。そのため本日は106円台での動きが予想されます。レンジは106円の20銭〜106円80銭程度と見ています。
銃による殺傷事件が後を絶たない米国で今週、有名な銃器メーカーである「レミントン・アウトドア社」が米連邦破産法11条を申請し、破綻しました。オバマ政権時代には、銃規制が強化されるとの見方から、早めに銃を買い求める動きが強まり、売り上げを伸ばしていたものが、トランプ政権では銃規制が後退したことで売り上げが伸びずに、左前になったようです。同社は1816年創業で全米最古の銃器メーカーです。銃規制に消極的であったトランプ大統領も、ようやく重い腰を上げ始めた矢先での破綻です。何か皮肉な巡り合わせを感じます。良い週末を・・・・・。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 2/7 | トランプ・米大統領 | 「(株価の下落は)間違いだ。米経済についてこれほど多くの良いニュースがあるのに!」 | -------- |
| 2/7 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「株式市場は極めて低いボラティリティーで非常に長い期間、並外れた上昇を見せていた。株式相場が数日前より少し下げているという理由だけで、私の見通しは変わっていない。1年前の水準をなお大幅に上回っている」株価の動きについて。 | -------- |
| 2/7 | ウィリアムズ・SF連銀総裁 | 「経済は明らかに緩やかな金利上昇に対処可能だ。経済が減速しすぎる下振れリスクはそれ程懸念していない。4回の利上げであったとしても極めて緩やかだ」ハワイでの講演後に。 | -------- |
| 2/13 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは金利政策とバランスシートの双方を緩やかに正常化するプロセスにある」就任式典で。 | -------- |
| 2/16 | 淺川・財務官 | 現在の為替の動きは「一方的に偏っている。これまで以上に緊張感を持って注視していく必要がある」急激な円高を受けて。 | -------- |
| 2/21 | FOMC議事録 | 「メンバーらは、短期的な経済見通しの強まりによる、FF金利の漸進的な上向き軌道が適切になる可能性が一段と高まったとの認識で一致した」 | 米金利上昇。ドル円も買われる。 |
| 2/27 | パウエル・FRB議長 | 「利上げ回数については、現在の予想である3回から増やす必要があるかどうかを検討する可能性がある」議会証言で。 | 債券、株安で金利上昇。ドル円もドル高に。 |
| 3/5 | 若田部・副総裁候補 | 「(2%の物価上昇には)達しておらず、あらゆる手段を駆使すべきだ。必要なら追加緩和を提案する」国会での所信表明で。 | -------- |
| 3/5 | 雨宮・副総裁候補 | 「副作用はあるが、全体として効果が上回っている」国会での所信表明で。 | -------- |
| 3/14 | クドロー・新国家経済会議(NEC)委員長 | 「市場の機能は自律的だ。金融当局はやるべきことをやるだろうが、やり過ぎないようにしてほしい」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 3/21 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは早くもない、遅くもない中間の立場で、金融政策に臨む」FOMCで利上げを決めた後の会見で。 | ドル円106円台半ばから105台へ |
| 3/22 | トランプ・米大統領 | 「ここまでたどり着くのに長い時間を要した。中国によって知的財産権が著しく侵害される状況が続いており、貿易への影響は1年間で数千億ドルに達する」中国に対する報復関税措置に関する大統領令に署名した後で。 | ドル円105円台前半まで売られ翌朝のオセアニアでは104円台に。 |



