2018年4月13日(金) 「ドル円107円を挟みもみ合い続く」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は106円台から再び107円台を回復。トランプ大統領がシリア問題で柔軟な発言を行ったことで、一時107円43銭まで上昇。
- ユーロドルは小幅に下落。1.23を割り込む水準まで売られたが方向感は依然として不透明。
- 株式市場は大幅に反発。トランプ大統領のツイートが中東情勢の緊張緩和につながり、ダウは293ドル高。その他の主要指数も揃って上昇。
- 債券は売られる。リスクがやや後退したことで売りが優勢に。長期金利は2.84台と大幅に上昇。
- 金は5日ぶりに反落。原油は引き続き中東情勢を理由に続伸。
週間失業保険申請件数 → 23.3万件
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| ドル/円 | 107.08 〜 107.43 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2299 〜 1.2340 |
| ユーロ/円 | 131.95 〜 132.34 |
| NYダウ | +293.60 → 24,483.06ドル |
| GOLD | −18.1 → 1,341.90ドル |
| WTI | +0.25 → 67.07ドル |
| 米10年国債 | +0.053 → 2.843% |
本日の注目イベント
- 中 中国3月貿易収支
- 独 独3月消費者物価指数(速報値)
- 欧 ユーロ圏2月貿易収支
- 米 4月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
- 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
- 米 企業決算 → JPモルガン、シティーグループ、ウェルズ・ファーゴ
ドル円は日替わりで連日上げ下げを繰り返しており、昨日は再び107円台を回復して来ました。107円を挟んだもみ合いが続いていますが、足元では106円台半ばから107円台半ばのレンジを形成しています。昨日もトランプ大統領がシリアへの軍事介入について「攻撃するとは言ったことはない」と述べるなど、やや柔軟な姿勢を見せたことで、株価の上昇と長期金利の上昇につながり、ドル円を押し上げました。
ただそれでも昨日のドル円は107円43銭で上昇を抑えられ、先週からこの水準が上値の「壁」になっていることには変わりありません。この水準が「壁」になっている理由の一つが、「日足」の一目均衡表の「雲」の存在です。現在ドル円は「雲の入り口」に達しており、この雲が上昇を抑えているのが見てとれます。「日足」で雲抜けできればトレンドの転換と言えると思いますが、それには現在の107円台から109円台半ばまで上昇する必要があります。
ドル円だけではなく、ユーロドルも膠着状態が続いています。1.22台半ばから1.24台半ばでの推移が長期間にわたって続いて、トランプ大統領の「一言」、「一つのささやき」で相場展開が大きく変わるため投資家は長期のポジションを持ちにくく、そのため早めの利益確定に動いていることが、相場を膠着させている一つの理由と見ることができます。トランプ大統領の発言の「予測不能さ」が、投資家を大人しくさせていると言えるでしょう。
中東情勢を巡る緊張の「低下」と「高まり」が日替わりで起こっていますが、現時点では米国によるシリア攻撃の可能性は高いと言えます。今回攻撃が実施されれば、フランスやイギリスも参加するようですが、シリアがミサイル攻撃されれば、それを全て迎撃するとロシアは明言しています。そのような状況になれば、イランやトルコなども巻き込んで中東情勢がさらに悪化し、混迷を深めることにもなるため、避けたいところです。
本日は米国株高と為替が円安に振れたことで、日経平均株価も上昇が見込まれます。ここ1週間ほど攻め続けている107円台半ばを突破できるのか、あるいは再び106円台へと押し戻されるのか、見て行きたいと思います。予想レンジは106円60銭〜107円60銭程度とします。
関東地方では桜の花もすっかり終わり、替わって新緑の葉が日増しに大きくなり、公園はすっかり緑に覆われてきました。この季節、寒くもなく暑くもなく、体を動かすのに最もいい時期です。早朝の公園、夕暮れ時の公園には思った以上の人が歩いているのに驚きます。ゴールデンウィークももう直ぐ、この時期に体を鍛えてはどうですか?良い週末を・・・・・。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 3/5 | 若田部・副総裁候補 | 「(2%の物価上昇には)達しておらず、あらゆる手段を駆使すべきだ。必要なら追加緩和を提案する」国会での所信表明で。 | -------- |
| 3/5 | 雨宮・副総裁候補 | 「副作用はあるが、全体として効果が上回っている」国会での所信表明で。 | -------- |
| 3/14 | クドロー・新国家経済会議(NEC)委員長 | 「市場の機能は自律的だ。金融当局はやるべきことをやるだろうが、やり過ぎないようにしてほしい」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 3/21 | パウエル・FRB議長 | 「われわれは早くもない、遅くもない中間の立場で、金融政策に臨む」FOMCで利上げを決めた後の会見で。 | ドル円106円台半ばから105台へ |
| 3/22 | トランプ・米大統領 | 「ここまでたどり着くのに長い時間を要した。中国によって知的財産権が著しく侵害される状況が続いており、貿易への影響は1年間で数千億ドルに達する」中国に対する報復関税措置に関する大統領令に署名した後で。 | ドル円105円台前半まで売られ翌朝のオセアニアでは104円台に。 |
| 4/4 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「トランプ大統領は交渉するつもりだ。米中貿易戦争は起こらない」中国への関税引き上げを決めたあとのTV出演で。 | ドル円106円台前半から106円台後半に。NYダウ−500ドルから+235ドルに急騰 |
| 4/4 | 崔天凱・駐米大使 | 「中国に関する米国の関税リスト案は誤った方向へのさらなる一歩であり、こうした動きは誰も守れず皆にとって打撃となる」中国中央テレビ局とのインタビューで。 | -------- |
| 4/4 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「まだ導入された関税はなく、これらは全て提案だ、意見募集を行っている段階であり、実際の措置が発動されるまで少なくとも2カ月ある」ブルームバーグニュースとのインタビューで。 | -------- |
| 4/6 | ムニューシン・米財務長官 | 「貿易戦争になるリスクはある」NBCとのインタビューで。 | ドル円107円半ばから106円78銭まで下落。NYダウは500ドルを超える下落。 |
| 4/8 | トランプ・米大統領 | 「中国は貿易障壁を下げるだろう。そうすることが正しいからだ」ツイッターで投稿。 | -------- |
| 4/9 | 黒田・日銀総裁 | 「2%の物価目標実現への総仕上げを果たすため、全力で取り組みたい」「今の段階で引き締めに転換するとか、緩和を減らすのは適切ではない」再任後の記者会見で。 | -------- |
| 4/10 | 習近平・中国国家主席 | 「人間社会は現在、開放か閉鎖か、前進か後退かという大きな選択を迫られている。今日の世界では、平和と協調のトレンドが前進しており、冷戦とゼロサムゲームの思考は時代遅れだ」アジアフォーラムでの演説で。 | ドル円106円85銭近辺から107円25銭まで上昇。 |



