2018年5月15日(火) 「ユーロドル1.20手前まで上昇」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は引き続き小動き。米長期金利が再び3%台に乗せたことでドル買いが優勢に。109円67銭までドル高が進み、この日の高値圏で引ける。
- ユーロドルは買戻しが優勢となり、ユーロ高が進んだものの、1.20台は回復できず。
- 株式市場は続伸。ダウは8日続伸し、2万4899ドル台まで上昇。
- 債券は小幅ながら続落し、長期金利は再び3%台に乗せる。
- 金は続落し、原油は反発。
| ドル/円 | 109.42 〜 109.67 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1926 〜 1.1996 |
| ユーロ/円 | 130.76 〜 131.37 |
| NYダウ | +68.24 → 24,899.41ドル |
| GOLD | −2.50 → 1,3ドル |
| WTI | +0.26 → 70.96ドル |
| 米10年国債 | +0.026 → 3.002% |
本日の注目イベント
- 豪 豪 RBA議事録
- 中 中国 4月小売売上高
- 中 中国 4月鉱工業生産
- 独 独1−3月期GDP(速報値)
- 独 独5月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏1−3月期GDP(改定値)
- 欧 ユーロ圏3月鉱工業生産
- 英 英4月雇用統計
- 米 5月NY連銀製造業景況指数
- 米 4月小売売上高
- 米 5月NAHB住宅市場指数
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
ドル円は引き続き動きがありません。109円台半ばを中心にもみ合いが続き、米長期金利が3%台まで上昇したことでややドル買いが強まり109円67銭まで上昇しました。ただドル買いの勢いはなく、109円〜110円のレンジをしっかりと上抜けできるかどうかは、なんとも心もとない状況です。
クリーブランド連銀のメスター総裁は、今後も引き続き利上げを続けていくことが正当化されるとの見方を示したこともドルを押し上げました。市場の関心は、年内あと2回の利上げなのか、3回になるのかという点に集まっていますが、金利高に素直に連動しているドル円は、もし3回という見方が強まるようだと、110円台を値固めして、さらに上を目指す展開も予想されます。
米国は在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転しました。これに対して、パレスチナ自治区では移転に抗議するデモが起き、50人以上のパレスチナ人が死亡したと伝えられていますイラン核合意からの離脱に次ぐ、トランプ大統領の決定ですが、中東情勢をさらに悪化させたとの見方が強まっています。
TPPからの離脱、中国との貿易赤字に対する大規模な関税の引き上げ、さらにはシリアへの攻撃、そしてイラン核合意からの離脱など、トランプ大統領は次から次へと「米国ファースト」を旗印に実行に移してきました。「有言実行」との評価がある一方、欧州などからは「行き過ぎた保護主義」といった批判の声が日増しに強くなっています。
全ては11月の中間選挙をにらんだ行動だと思われますが、このまま日本も「無傷」でいられる保証はありません。既に米国への輸入車に対して20%の関税をかけるとの案も出ています。ドル高が進む可能性が徐々に高まっているように思えますが、どこかで突然はしごをはずされるリスクは意識しておくべきでしょう。本日のレンジは109円30銭〜110円20銭程度と予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/4 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「トランプ大統領は交渉するつもりだ。米中貿易戦争は起こらない」中国への関税引き上げを決めたあとのTV出演で。 | ドル円106円台前半から106円台後半に。NYダウ−500ドルから+235ドルに急騰 |
| 4/4 | 崔天凱・駐米大使 | 「中国に関する米国の関税リスト案は誤った方向へのさらなる一歩であり、こうした動きは誰も守れず皆にとって打撃となる」中国中央テレビ局とのインタビューで。 | -------- |
| 4/4 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「まだ導入された関税はなく、これらは全て提案だ、意見募集を行っている段階であり、実際の措置が発動されるまで少なくとも2カ月ある」ブルームバーグニュースとのインタビューで。 | -------- |
| 4/6 | ムニューシン・米財務長官 | 「貿易戦争になるリスクはある」NBCとのインタビューで。 | ドル円107円半ばから106円78銭まで下落。NYダウは500ドルを超える下落。 |
| 4/8 | トランプ・米大統領 | 「中国は貿易障壁を下げるだろう。そうすることが正しいからだ」ツイッターで投稿。 | -------- |
| 4/9 | 黒田・日銀総裁 | 「2%の物価目標実現への総仕上げを果たすため、全力で取り組みたい」「今の段階で引き締めに転換するとか、緩和を減らすのは適切ではない」再任後の記者会見で。 | -------- |
| 4/10 | 習近平・中国国家主席 | 「人間社会は現在、開放か閉鎖か、前進か後退かという大きな選択を迫られている。今日の世界では、平和と協調のトレンドが前進しており、冷戦とゼロサムゲームの思考は時代遅れだ」アジアフォーラムでの演説で。 | ドル円106円85銭近辺から107円25銭まで上昇。 |
| 4/16 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「今年3回ないし4回が妥当な予測と思われる」CNBCとのインタビューで、利上げ回数について問われて。 | -------- |
| 4/25 | 野田聖子・総務大臣 | 日銀の金融政策について「これ以上、異次元緩和は不要であり、2%の物価目標は撤廃すべきだ」9月の自民党総裁選に出馬する際の公約について、ブルームバーグとのインタビュ−で。 | -------- |
| 5/2 | FOMC声明文 | 「さらなる利上げが正当化される」 | ドル円109円台後半から110円台に乗せる |
| 5/4 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | シナリオが景気過熱の様相を呈した場合には「比較的急な軌道にならざるを得ないかもしれない」カリフォルニア州での討論会で。 | -------- |
| 5/7 | バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁 | 「現在の成長とインフレ見通しを踏まえれば、今年末までの資産買い入れ終了は現実的かつ適切なシナリオだと私には思われる」独紙とインタビューで。 | -------- |



