2018年5月18日(金) 「ドル円堅調に推移し110円台後半に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はジリ高が続き、一時110円86銭まで上昇。米経済指標が良好だったことや、長期金利がさらに上昇したことからドルを買う動きが優った。
- ユーロドルは下落が一服。1.1785まで売られる場面もあったが、1.18台に押し戻される。
- 株式市場は反落。エネルギー株が上昇した一方、シスコシステムズの低調な決算が重石に。ダウは54ドル下げ、他の主要指数も反落。
- 債券相場は続落。引き続き売りが強く、長期金利は4日続伸し、3.11%台まで上昇。
- 金は反落し、原油価格は前日と変わらず。
新規失業保険申請件数 → 22.2万件
5月フィラデルフィア連銀景況指数 → 34.4
4月景気先行指標総合指数 → 0.4%
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| ドル/円 | 110.63 〜 110.86 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1785 〜 1.1812 |
| ユーロ/円 | 130.41 〜 130.77 |
| NYダウ | −54.95 → 24,713.98ドル |
| GOLD | −2.10 → 1,289.40ドル |
| WTI | ±0 → 71.49ドル |
| 米10年国債 | +0.015 → 3.111% |
本日の注目イベント
- 日 4月消費者物価指数
- 独 独4月生産者物価指数
- 欧 ユーロ圏3月貿易収支
- 米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
- 米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
- 米 ブレイナード・FRB理事講演
- 加 カナダ3月小売売上高
- 加 カナダ4月消費者物価指数
米10年債は4日続落し、長期金利は3.11%台まで上昇。この金利高に呼応するかのように、ドル円は110円86銭前後までドル高が進みました。米株式市場では、ダウが54ドル下落するなど、主要株価指数は揃って反落しましたが、ドルはしっかり。株価の下落はリスク回避につながり、円が買われやすい状況になりますが、この程度の下落には投資家は反応せず、金利高に反応してドル高が進み、金利との相関が鮮明になっています。
ドル円は今週15日の夜に3回目の110円トライアルに成功し、110円台に乗せてからは、一度も110円を割り込んでいません。ゆっくりですが、しかし確実にドルが上昇している感じです。ちょうど、先週109円台を底固めし、その後110円台に乗せた状況に似ています。ということは、来週には111円台に乗せるという見方もできなくはありませんが、そう事が単純に運ぶかどうかはわかりません。今日は週末です。ポジションを手仕舞う動きもあるかもしれません。ドル円は110円台後半まで買われましたが、111円台には届いていません。昨年11月のドル高値から3月の安値までの値幅の、61.8%戻しが110円88銭前後と計算され、これが意識されたのかもしれません。トランプ大統領は昨日、中国との貿易交渉が成功しない可能性があることを示唆。これに株価の方が反応した面もありましたが、上述のように、ドル円は米長期金利の上昇に支えられています。
今朝の経済紙にもありましたが、米金利が上昇する中、原油価格も上昇し、さらに株価とドル円も揃って上昇しています。日経平均株価は昨日121円上昇し、2万2800円台まで回復してきました。この4つが揃って上昇するケースは、そう見られるものではありません。株価は、3月決算の発表をほぼ終え、最高益をたたき出す企業も多かった上に、ドル円が3月の安値から6円以上も円安に振れたことから説明はつきますが、本来株は金利高には弱い面があり、このまま米金利が上昇を続けると、やはりどこかで、米国株の下落を通じてその影響を受けると思われます。もっとも日本株の場合、最も重要な外部要因は米金利ではなく、為替であることは明白です。今後のドル円の動きが最も重要なファクターであることは論を待ちません。
本日は110円40銭〜111円20銭程度のレンジを予想しますが、やはり週末ということでポジション調整の動きには注意したいところです。堅調なドル円ですが、仮に111円台に乗せたとしても、そこから大きく値を飛ばすことはないと見ています。引き続き米中貿易協議の行方と、米長期金利の動きが鍵になります。
関西学院大学と日本大学のアメリカンフットボールの定期戦で、日大の選手が関学の選手を故意に負傷させた事件が巷を騒がせています。私は、学生時代からラグビーファンで、アメフトの試合を実際に見たことはありませんが、ビデオを観た限り、かなりひどい反則だと思います。ラグビーであれば即「シンビン」で、最低でも10分間ピッチから出なくてはならず、場合によってはその後も試合に出場できない可能性もあります。ましてや、もしその反則が監督の指示であったならば、チームとしても、最低でも今年1年、場合によっては数年間対外試合禁止ということになろうかと思います。このチームには「スポーツマンシップ」などという言葉はないのでしょうか。「強豪」、「伝統」などという言葉も、行き過ぎると怖いものがあります。良い週末を・・・・・。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 4/4 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「トランプ大統領は交渉するつもりだ。米中貿易戦争は起こらない」中国への関税引き上げを決めたあとのTV出演で。 | ドル円106円台前半から106円台後半に。NYダウ−500ドルから+235ドルに急騰 |
| 4/4 | 崔天凱・駐米大使 | 「中国に関する米国の関税リスト案は誤った方向へのさらなる一歩であり、こうした動きは誰も守れず皆にとって打撃となる」中国中央テレビ局とのインタビューで。 | -------- |
| 4/4 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「まだ導入された関税はなく、これらは全て提案だ、意見募集を行っている段階であり、実際の措置が発動されるまで少なくとも2カ月ある」ブルームバーグニュースとのインタビューで。 | -------- |
| 4/6 | ムニューシン・米財務長官 | 「貿易戦争になるリスクはある」NBCとのインタビューで。 | ドル円107円半ばから106円78銭まで下落。NYダウは500ドルを超える下落。 |
| 4/8 | トランプ・米大統領 | 「中国は貿易障壁を下げるだろう。そうすることが正しいからだ」ツイッターで投稿。 | -------- |
| 4/9 | 黒田・日銀総裁 | 「2%の物価目標実現への総仕上げを果たすため、全力で取り組みたい」「今の段階で引き締めに転換するとか、緩和を減らすのは適切ではない」再任後の記者会見で。 | -------- |
| 4/10 | 習近平・中国国家主席 | 「人間社会は現在、開放か閉鎖か、前進か後退かという大きな選択を迫られている。今日の世界では、平和と協調のトレンドが前進しており、冷戦とゼロサムゲームの思考は時代遅れだ」アジアフォーラムでの演説で。 | ドル円106円85銭近辺から107円25銭まで上昇。 |
| 4/16 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「今年3回ないし4回が妥当な予測と思われる」CNBCとのインタビューで、利上げ回数について問われて。 | -------- |
| 4/25 | 野田聖子・総務大臣 | 日銀の金融政策について「これ以上、異次元緩和は不要であり、2%の物価目標は撤廃すべきだ」9月の自民党総裁選に出馬する際の公約について、ブルームバーグとのインタビュ−で。 | -------- |
| 5/2 | FOMC声明文 | 「さらなる利上げが正当化される」 | ドル円109円台後半から110円台に乗せる |
| 5/4 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | シナリオが景気過熱の様相を呈した場合には「比較的急な軌道にならざるを得ないかもしれない」カリフォルニア州での討論会で。 | -------- |
| 5/7 | バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁 | 「現在の成長とインフレ見通しを踏まえれば、今年末までの資産買い入れ終了は現実的かつ適切なシナリオだと私には思われる」独紙とインタビューで。 | -------- |
| 5/15 | ウィリアムズ・SF中銀総裁 | 「今年は3回か4回の利上げが適切」講演で。 | ドル円110円台突破の一因に |
| 5/15 | ウィリアムズ・SF中銀総裁 | 「FOMCが会合終了後に毎回示す声明で、フォワードガイダンスを段階的に終了していくべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |



