今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2018年5月29日(火)


本日のアナリストレポートは、昨日、NY市場とロンドン市場が休場のためお休みとさせていだきます。宜しくお願いいたします。






2018年5月28日(月) 「ユーロドルスペインの政局不安から続落」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米朝首脳会談中止が伝えられ、前日108円台後半まで急落したドル円は109円台でしっかり。米朝会談再開の可能性も浮上したことで109円57銭までドルが反発。
  • ユーロドルは続落。イタリアやスペインの政治的リスクが意識され、1.1646まで売られ、直近安値を更新。
  • 株式市場は続落。米朝首脳会談を巡り神経質な動きが続く。ダウは58ドル安と、3日続落。一方ナスダックは9ポイント上昇。
  • 債券は3日続伸し、長期金利は2.93%台まで低下。
  • 金は反落。原油価格はロシアなどが増産の意向を示したことで急反落。前日比2ドル83セント安い、67ドル台後半で引ける。
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 4月耐久財受注 → −1.7%
 5月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 98.0
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ドル/円 109.11 〜 109.57
ユーロ/ドル 1.1646 〜 1.1687
ユーロ/円 127.15 〜 127、88
NYダウ −58.67 → 24,753.09ドル
GOLD −0.70 → 1,303.70ドル
WTI −2.83 → 67.88ドル
米10年国債 −0.046 → 2.931%

本日の注目イベント

  • 英 ロンドン市場休場(スプリングバンクホリデー)
  • 米 株式、債券市場休場 (メモリアルデー)

先週24日、トランプ大統領は来月12日に予定されていた米朝首脳会談の中止を発表しましたが、その2日後に再び会談が行われる可能性が出てきました。26日に予想外の南北首脳会談が開催され、昨日27日に韓国の文大統領が北朝鮮の金委員長が会談の開催を希望していることを発表しました。

今回のこの一連の動きも、「トランプ外交術の勝利」とみることができます。北朝鮮高官が米国を批判する発言を行ったことで、トランプ氏は会談の中止を発表し全世界を驚かしました。北朝鮮側もまさか中止されるとは予想しなかったと思われ、急遽韓国に仲介役を求めた格好でした。お互いが会談を有利に進めようという駆け引きを行っていたと見られますが、トランプ氏は「それならやめよう」と、最後の駆け引きに出て、これが相手を慌てさせ、会談再考へとつながっています。

トランプ氏は「今回の中止発表もかけひきだったのか?」という記者からの質問に「誰でもかけひきをやっている」と答えていました。このまま首脳会談が開催されれば、「最初に相手に衝撃を与えておいて、その後ゆっくりと柔軟な姿勢を見せていく」トランプ流外交術がまたも成功したことになります。実際に来月12日に会談が行われるのかどうかはまだ流動的です。両国の間には、非核化の時期を巡って溝があり、このまますんなりと事が運ぶとも思えませんが、ここまできたら、両首脳がテーブルに着くことは間違いないと思います。今朝のブルームバーグは「米代表団は27日、米朝首脳会談の準備のため南北軍事境界線にある板門店にはいった」と伝えています。

ドル円は週明け月曜日早朝のオセアニア市場ではややドルが買い戻されて始まっており、109円台後半まで値を戻す場面もありました。軟調な動きを見せている株式市場も、これを契機に反転することも予想されます。ドル円は105−110円のレンジを形成しているとみていますが、ひょっとしたら今回事態の好転で、110円を挟む展開に変わってくるかもしれません。今週から来週にかけてはやや楽観的なシナリオを想定しています。本日のレンジは109円40銭〜110円30銭程度を予想します。


本日27日のNY市場とロンドン市場が休場のため、明日の「アナリストレポート」はお休みとさせていだきます。宜しくお願いいたします。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
4/4 クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 「トランプ大統領は交渉するつもりだ。米中貿易戦争は起こらない」中国への関税引き上げを決めたあとのTV出演で。 ドル円106円台前半から106円台後半に。NYダウ−500ドルから+235ドルに急騰
4/4 崔天凱・駐米大使 「中国に関する米国の関税リスト案は誤った方向へのさらなる一歩であり、こうした動きは誰も守れず皆にとって打撃となる」中国中央テレビ局とのインタビューで。 --------
4/4 クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 「まだ導入された関税はなく、これらは全て提案だ、意見募集を行っている段階であり、実際の措置が発動されるまで少なくとも2カ月ある」ブルームバーグニュースとのインタビューで。 --------
4/6 ムニューシン・米財務長官 「貿易戦争になるリスクはある」NBCとのインタビューで。 ドル円107円半ばから106円78銭まで下落。NYダウは500ドルを超える下落。
4/8 トランプ・米大統領 「中国は貿易障壁を下げるだろう。そうすることが正しいからだ」ツイッターで投稿。 --------
4/9 黒田・日銀総裁 「2%の物価目標実現への総仕上げを果たすため、全力で取り組みたい」「今の段階で引き締めに転換するとか、緩和を減らすのは適切ではない」再任後の記者会見で。 --------
4/10 習近平・中国国家主席 「人間社会は現在、開放か閉鎖か、前進か後退かという大きな選択を迫られている。今日の世界では、平和と協調のトレンドが前進しており、冷戦とゼロサムゲームの思考は時代遅れだ」アジアフォーラムでの演説で。 ドル円106円85銭近辺から107円25銭まで上昇。
4/16 ダドリー・NY連銀総裁 「今年3回ないし4回が妥当な予測と思われる」CNBCとのインタビューで、利上げ回数について問われて。 --------
4/25 野田聖子・総務大臣 日銀の金融政策について「これ以上、異次元緩和は不要であり、2%の物価目標は撤廃すべきだ」9月の自民党総裁選に出馬する際の公約について、ブルームバーグとのインタビュ−で。 --------
5/2 FOMC声明文 「さらなる利上げが正当化される」 ドル円109円台後半から110円台に乗せる
5/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 シナリオが景気過熱の様相を呈した場合には「比較的急な軌道にならざるを得ないかもしれない」カリフォルニア州での討論会で。 --------
5/7 バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁 「現在の成長とインフレ見通しを踏まえれば、今年末までの資産買い入れ終了は現実的かつ適切なシナリオだと私には思われる」独紙とインタビューで。 --------
5/15 ウィリアムズ・SF中銀総裁 「今年は3回か4回の利上げが適切」講演で。 ドル円110円台突破の一因に
5/15 ウィリアムズ・SF中銀総裁 「FOMCが会合終了後に毎回示す声明で、フォワードガイダンスを段階的に終了していくべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
5/24 トランプ・米大統領 (北朝鮮側の最近の発言に見られる)「途方もない怒りとあからさまな敵意が理由だ」米朝会談中止の発表で。 ドル円109円台半ばから108円台へ
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和