2018年6月25(月) 「ユーロ小幅に反発」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は110円を挟みもみ合い。経済指標の下振れでドルが売られ、109円80銭まで下落したが続かず。110円近辺まで値を戻して引ける。
- ユーロドルは反発。1.1667まで上昇し、結局1.15台は割り込めないまま越週。
- 株式市場はまちまちながら、ダウは9営業日ぶりに反発し119ドル高。一方ナスダックは続落。
- 債券相場は小動き。長期金利も前日とほぼ変わらず2.89%台で取り引きを終える。
- 金は小幅に反発。原油価格は大幅に上昇し、前日比3ドルを超え、68ドル台に。OPEC総会で、協調減産の合意が出来たことを好感。
| ドル/円 | 109.80 〜 110.19 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1618 〜 1.1667 |
| ユーロ/円 | 127.67 〜 128.43 |
| NYダウ | +119.19 → 24,580.89ドル |
| GOLD | +0.20 → 1,270.70ドル |
| WTI | +3.04 → 68.82ドル |
| 米10年国債 | −0.002 → 2.895% |
本日の注目イベント
- 独 独6月ifo景況感指数
- 米 5月新築住宅販売件数
24日に行われたトルコの大統領選では、現職のエルドアン大統領が勝利宣言を行いました。トルコのアナトリア通信によると、開票率96%時点で得票率はエルドアン氏が53%で、野党候補のインジェ氏が31%だったと報じています。ただ野党は不正が行われたと主張しており、改ざんの証拠もあるとしています。公式集計結果はまだ発表されていないようです。
今回のトルコ大統領選は非常に注目されていました。トルコリラが歴史的な安値を更新し、同国の債券も大きく売られています。経常収支の赤字に加え、インフレ率は直近でも12%を超えており、通貨安と高インフレに苦しんでいます。ここで、通貨安とインフレを止めるため、トルコ中銀と政府が足並みをそろえて立ち向かわなければならない状況ですが、エルドアン現大統領は、利上げに消極的なばかりか、「利下げをすべき」と主張しています。さらに同国は選挙後には議員内閣制から大統領制に移行し、大統領は強大な権限を手にすることになっています。選挙の報道を受け、朝方のトルコリラ円は前日より上昇しており、23円台後半で推移しています。
EUは先週金曜日の22日から米国に対して報復的な関税引き上げを発動しました。これに対してトランプ大統領はツイッターで投稿し、EUから輸入する自動車全てに20%の関税を賦課する可能性に言及しています。「貿易は公正である必要があり、もはや一方通行であってはならない」と述べてます。先週、独自動車大手のダイムラーは中国での自動車販売が、米中貿易戦争の影響から今後減少するとの見通しを発表し、業績を下方修正しました。現時点ではダイムラーだけが行動を起こしていますが、今後は日本も含め世界の自動車メーカーにも影響が出てきます。今や中国は米国を抜き、世界最大の自動車販売国で、その数は年間で2200万台〜2400万台と見込まれています。
ドル円は引き続き110円を挟んだ展開で、上下1円を抜け切ることができません。それでも上記貿易問題がさらに激化する中で、110円前後を維持しているドル円はむしろ、健闘している印象さえあります。米国の金利先高感に支えられているのは明白ですが、それでもトランプ政権は中国と関税の報復合戦を行い、今度またEUと同じ事を行いそうです。そして、その矛先が日本に向かわないという保証はありません。
本日のドル円はやや上値が重くなってきたと見ていますが、109円40銭〜110円20銭程度を予想します。連日値動きは小幅ですが、いつ大きな値動きを見せるかわかりません。注意は必要です。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/2 | FOMC声明文 | 「さらなる利上げが正当化される」 | ドル円109円台後半から110円台に乗せる |
| 5/4 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | シナリオが景気過熱の様相を呈した場合には「比較的急な軌道にならざるを得ないかもしれない」カリフォルニア州での討論会で。 | -------- |
| 5/7 | バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁 | 「現在の成長とインフレ見通しを踏まえれば、今年末までの資産買い入れ終了は現実的かつ適切なシナリオだと私には思われる」独紙とインタビューで。 | -------- |
| 5/15 | ウィリアムズ・SF中銀総裁 | 「今年は3回か4回の利上げが適切」講演で。 | ドル円110円台突破の一因に |
| 5/15 | ウィリアムズ・SF中銀総裁 | 「FOMCが会合終了後に毎回示す声明で、フォワードガイダンスを段階的に終了していくべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/24 | トランプ・米大統領 | (北朝鮮側の最近の発言に見られる)「途方もない怒りとあからさまな敵意が理由だ」米朝会談中止の発表で。 | ドル円109円台半ばから108円台へ |
| 6/6 | プラート・ECB理事 | 「資産買い入れ策の緩やかな巻き戻しを正当化できるだけの十分な進展がこれまでにあったかどうか、この判断を来週の政策委員会で下す必要があるのは明らかだ」ベルリンでの講演で。 | ユーロドル1.17台前半から後半へ上昇 |
| 6/12 | トランプ・米大統領 | 「金委員長は非常に才能のある人物。」「金委員長と多く会うことになるだろう」米朝会談後に。 | ドル円、日経平均株価上昇 |
| 6/13 | パウエル・FRB議長 | 「インフレが上振れするとわれわれが考えれば、当然ながら金利を引き上げることになるが、金融当局はそうなると考えていない」FIMC後の記者会見で。 | -------- |
| 6/19 | ドラギ・ECB総裁 | 「初回利上げ時期の決定について辛抱強い姿勢を維持し、その後の政策調整は段階的に行う」年次フォーラムでの講演で。 | ユーロドル1.16台から1.1534まで下落 |
| 6/20 | パウエル・FRB議長 | 「失業率が低く、さらなる低下が見込まれ、インフレ率は当局の目標付近にあり、見通しへのリスクはおおよそ均衡していることを踏まええると、FF金利の漸進的な引き上げえお継続する根拠は強い」ECB主催のフォーラムで。 | 市場はドル買いで反応 |



