2018年6月28日(木) 「ユーロドル再び1.15台に下落」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- トランプ政権による中国の投資規制を巡る懸念が後退したことでドル円は買い戻され、110円49銭まで上昇。その後は上昇していた株価がマイナスに転じ、長期金利も低下したことで110円台前半まで押し戻される。
- ユ−ロドルは再び1.15台に下落。1.1540までユーロ安が進んだが、今回は1.15を割り込めるのかが注目される。
- 株式市場は上下に大きく振れる。中国に対する制裁を巡る懸念が和らいだことで、ダウは一時300ドルに迫る上昇を見せたが、その後はマイナスに転じる。結局前日比165ドル安で引け、ナスダックは連日の大幅安。
- 資金が株式から債券に流れ、債券価格は上昇。長期金利は約1カ月ぶりに2.82%台まで急低下。
- 金は3日続落し1256ドル台に。原油は在庫が予想以上に減少していたことを材料に続伸し、一時は73ドル台まで上昇。
5月耐久財受注 → −0.6%
5月中古住宅販売件数成約指数 → −0.5%
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| ドル/円 | 110.14 〜 110.49 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1540 〜 1.1630 |
| ユーロ/円 | 127.25 〜 128.22 |
| NYダウ | −165.52 → 24,117.59ドル |
| GOLD | −3.80 → 1,256.10ドル |
| WTI | +2.23 → 72.76ドル |
| 米10年国債 | −0.051 → 2.826% |
本日の注目イベント
- 独 独6月消費者物価指数(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月景況感指数
- 欧 ユーロ圏6月消費者信頼感(確報値)
- 欧 ECB経済報告
- 欧 EU首脳会議(ブリュッセル、29日まで)
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 1−3月GDP(確定値)
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
ドル円は再び110円を挟む展開に戻ったようです。今週は米トランプ政権の通商政策で、さらに保護主義化が進むことを懸念し、月曜日からドルの下値を試し、109円37銭前後までドル安が進みましたが、再び110円台を回復し、昨日は110円49銭近辺までドルが買い戻される場面もありました。中国に対する制裁が和らぐとの報道からドル高、株高が進んだものですが、その後、再び制裁強化の報道もありドル円は下落。株価はマイナス圏に沈んで取り引きを終えています。
NYダウは一時300ドルに迫る上昇を見せたものの続かず、結局、マイナス165ドルで引けています。特に目を引くのが好調だったナスダック指数の下落です。昨日も116ポイント下げ、主要3指数の中では特に厳しい下げに見舞われています。ハイテク銘柄が多いナスダックは、中国に対する制裁が強化されると売られる構図になって来ました。昨日は、トランプ大統領が重要技術分野への中国の投資を抑制する上で強硬措置を見送ったため、一旦は買われましたが、その後断固とした措置を取るとの懸念が再燃し、結局リスク回避の流れが勝った形になりました。クドロー国家経済会議(NEC)委員長がFOXビジネスとのインタビューで、米国が通商面で出した要求に対し、これまでのところ中国側の対応は満足の行くものではないと述べ「トランプ大統領は中国に対して後ずさりしていない」と語ったことが材料視されています。(ブルームバーグ)
ドル円は再び109円台半ば近辺まで下げると買われる展開です。上値が重い割には、109円を割り込めない動きが続いていますが、米金利上昇という、ドル買いを支える根拠は薄れてきています。それにも関わらずドルは堅調ですが、一部には、まだドルショートがカバーしきれていないからだという見方もあるようですが、あまり説得力はないようです。引き続き足元の動きは、110円を中心に上下50銭程度のレンジと割り切り、「逆張り」も含めて対処するしかありません。ただし、109円か、111円の大枠のどちらかをしっかりと抜けた際には、「順張り」に徹する必要があることは記憶しておかなければなりません。
日米とも株価は軟調な動きになっていますが、ドル円はやや株価離れをしています。本日は、110円台半ばまで上昇してやや押し戻されているドル円が、110円台を維持できるかどうかが焦点の一つとみています。予想レンジは109円80銭〜110円60銭程度でしょうか。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 5/2 | FOMC声明文 | 「さらなる利上げが正当化される」 | ドル円109円台後半から110円台に乗せる |
| 5/4 | ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 | シナリオが景気過熱の様相を呈した場合には「比較的急な軌道にならざるを得ないかもしれない」カリフォルニア州での討論会で。 | -------- |
| 5/7 | バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁 | 「現在の成長とインフレ見通しを踏まえれば、今年末までの資産買い入れ終了は現実的かつ適切なシナリオだと私には思われる」独紙とインタビューで。 | -------- |
| 5/15 | ウィリアムズ・SF中銀総裁 | 「今年は3回か4回の利上げが適切」講演で。 | ドル円110円台突破の一因に |
| 5/15 | ウィリアムズ・SF中銀総裁 | 「FOMCが会合終了後に毎回示す声明で、フォワードガイダンスを段階的に終了していくべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 5/24 | トランプ・米大統領 | (北朝鮮側の最近の発言に見られる)「途方もない怒りとあからさまな敵意が理由だ」米朝会談中止の発表で。 | ドル円109円台半ばから108円台へ |
| 6/6 | プラート・ECB理事 | 「資産買い入れ策の緩やかな巻き戻しを正当化できるだけの十分な進展がこれまでにあったかどうか、この判断を来週の政策委員会で下す必要があるのは明らかだ」ベルリンでの講演で。 | ユーロドル1.17台前半から後半へ上昇 |
| 6/12 | トランプ・米大統領 | 「金委員長は非常に才能のある人物。」「金委員長と多く会うことになるだろう」米朝会談後に。 | ドル円、日経平均株価上昇 |
| 6/13 | パウエル・FRB議長 | 「インフレが上振れするとわれわれが考えれば、当然ながら金利を引き上げることになるが、金融当局はそうなると考えていない」FIMC後の記者会見で。 | -------- |
| 6/19 | ドラギ・ECB総裁 | 「初回利上げ時期の決定について辛抱強い姿勢を維持し、その後の政策調整は段階的に行う」年次フォーラムでの講演で。 | ユーロドル1.16台から1.1534まで下落 |
| 6/20 | パウエル・FRB議長 | 「失業率が低く、さらなる低下が見込まれ、インフレ率は当局の目標付近にあり、見通しへのリスクはおおよそ均衡していることを踏まええると、FF金利の漸進的な引き上げえお継続する根拠は強い」ECB主催のフォーラムで。 | 市場はドル買いで反応 |
| 6/25 | ナバロ・国家通商会議(NTC)委員長 | 「トランプ政権の通商政策は誤解されており、投資を制限する計画はない」 | 下落していたドルと株が買い戻される |
| 6/26 | ライアン・下院議長 | 不公平な貿易慣行に対抗する上で、「関税引き上げよりも良い手段がある」 | ドル円109円台後半から110円20銭台に |



