2018年7月31日(火) 「日銀金融政策会合待ち」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は日銀政策会合を控え小動き。長期金利が上昇したことでややドルが買われたが、111円13銭止まり。111円00−05銭近辺で取引を終える。
- ユーロドルは反発。1.1719前後までユーロ買いが進み、ユーロ円も130円台を回復する場面も。
- 株式市場は続落。特にハイテク株の売りが止まらず、ナスダックは3日続落。ダウも144ドル下げ2日続落
- 債券相場も軟調。長期金利は2.97%台まで上昇。
- 金は続落。原油は大幅高となり、70ドル台を回復。サウジが原油輸送を停止したとの報道が材料に。
6月中古住宅販売件数成約指数 → 0.9%
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| ドル/円 | 110.92 〜 111.13 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1678 〜 1.1719 |
| ユーロ/円 | 129.73 〜 130.07 |
| NYダウ | −144.23 → 25,306.83ドル |
| GOLD | −1.20 → 1,231.50ドル |
| WTI | +1.44 → 70.13ドル |
| 米10年国債 | +0.019 → 2.973% |
本日の注目イベント
- 日 6月失業率
- 日 6月鉱工業生産
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 日銀経済・物価情勢の展望(展望リポート)
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 中 7月製造業PMI(速報値)
- 中 7月非製造業PMI(速報値)
- 独 独7月失業率
- 欧 ユーロ圏4−6月期GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏7月消費者物価指数(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月失業率
- 米 6月個人所得
- 米 6月個人支出
- 米 6月PCEコアデフレー
- 米 4−6月雇用コスト指数
- 米 5月ケース・シラ−住宅価格指数
- 米 7月消費者信頼感指数
- 米 企業決算 → アップル、P&G、ファイザー
米国ではハイテク株に売りが続き、FANG銘柄を中心に続落し、ナスダック指数は1%余り下落しました。株式市場はそれなりに動きがありましたが、為替は小動きでした。本日、早ければ午前中にも発表される日銀金融政策の結果待ちというところで、米長期金利がやや上昇したことで、111円台前半での動きが続いています。ただ債券市場では依然として日銀が政策修正を行うとの見方は強く、昨日も10年物国債が売られ、長期金利は一時0.11%まで上昇しました。
日銀は今月3回目となる「指し値オペ」を実施し、引き続き金利上昇を警戒しています。日銀は本日、会合終了後に当面の運営方針を発表しますが、ブルームバーグの調査によると、エコノミスト44人全員が金融政策の現状維持を予想しています。それでも、債券市場の動きを見ると、持ち高調整の売りが出るなど、何らかの修正があると見る向きは根強いようです。基本政策は維持しながらも、金融機関への悪影響や市場機能低下などの副作用を軽減する方針が打ち出されるのかが注目点でしょうか。
ドル円は上値が徐々に重くなってはいるものの、111円台を維持しています。上値を切り下げてはいますが、日足では重要な「200日線」の上で推移しており、その下には一目均衡表の「雲」もあり、かなり強力なサポートであることを示唆しているようです。
本日で7月も終わり、明日からは8月です。今朝の経済紙では、8月は円高になる傾向があると伝えています。記事によると、過去20年で14回「ドル安円高」だったとか。また同じように、ブルームバーグニュースでは「VIX指数」に着目し、「VIX指数」が1年のうち、何月に最も高くなったかを集計しています。それによると、1990年1月〜2018年6月までの28年間で、8月と10月が5回で、最も回数が多い月になっています。「VIX指数」は別名「恐怖指数」とも呼ばれ、市場で不安が高まると上昇します。円は安全通貨と見られており、こちらも不安が高まると買われる傾向があります。そう考えると、8月が「ドル安円高」に振れる傾向があるという上記記事との整合性はとれると言えます。因みに、7月に「VIX指数」が最も高かった年はゼロでした。
では、この先ドルショートでいいのかというと、必ずしもそうとは限りません。これはあくまでも過去の結果であって、今年も同じように円高に振れるかどうかはわかりません。昨日もこの欄で述べましたが、貿易問題など、周りを見ると「円高材料」が多いのも事実で、これらが米景気に悪影響を与えるようだと、今後円高が進む可能性は十分あると考えますが、ここは慎重にいきたいところです。本日の予想レンジは110円30銭〜111円50銭程度と見ます。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 6/6 | プラート・ECB理事 | 「資産買い入れ策の緩やかな巻き戻しを正当化できるだけの十分な進展がこれまでにあったかどうか、この判断を来週の政策委員会で下す必要があるのは明らかだ」ベルリンでの講演で。 | ユーロドル1.17台前半から後半へ上昇 |
| 6/12 | トランプ・米大統領 | 「金委員長は非常に才能のある人物。」「金委員長と多く会うことになるだろう」米朝会談後に。 | ドル円、日経平均株価上昇 |
| 6/13 | パウエル・FRB議長 | 「インフレが上振れするとわれわれが考えれば、当然ながら金利を引き上げることになるが、金融当局はそうなると考えていない」FOMC後の記者会見で。 | -------- |
| 6/19 | ドラギ・ECB総裁 | 「初回利上げ時期の決定について辛抱強い姿勢を維持し、その後の政策調整は段階的に行う」年次フォーラムでの講演で。 | ユーロドル1.16台から1.1534まで下落 |
| 6/20 | パウエル・FRB議長 | 「失業率が低く、さらなる低下が見込まれ、インフレ率は当局の目標付近にあり、見通しへのリスクはおおよそ均衡していることを踏まええると、FF金利の漸進的な引き上げえお継続する根拠は強い」ECB主催のフォーラムで。 | 市場はドル買いで反応 |
| 6/25 | ナバロ・国家通商会議(NTC)委員長 | 「トランプ政権の通商政策は誤解されており、投資を制限する計画はない」 | 下落していたドルと株が買い戻される |
| 6/26 | ライアン・下院議長 | 不公平な貿易慣行に対抗する上で、「関税引き上げよりも良い手段がある」 | ドル円109円台後半から110円20銭台に |
| 6/29 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「われわれは経済の潜在成長力を拡大している。従ってインフレ的ではない」 | ドル円小幅に下落 |
| 7/6 | クーレ・ECB理事 | 「(米国の保護主義を受けて)これまでのところ、われわれが見てきたことが景気回復を妨げる恐れはない」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 7/8 | ルメール・仏経済・財務相 | 「(トランプ政権に対して)仮に、あなた方がわれわれを再び攻撃し、自動車メーカーに関税を課すようなことがあれば、われわれは報復すると警告しておく」経済フォーラムで。 | -------- |
| 7/11 | 中国商務省 | 「国家と人民の利益を守るため、中国は必要な反撃をせざるを得ない」米国の2000億ドルの追加関税発表に対して。 | -------- |
| 7/16 | 共和党・マケイン上院議員 | 「記憶にある限りで、米大統領として最も恥ずべき行為の一つだ」米ロ首脳会談について。 | -------- |
| 7/17 | パウエル・FRB議長 | 「当面は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な引き上げ継続が最善策だと考えている」議会証言で。 | ドル高、株高が進む |
| 7/19 | トランプ・米大統領 | 「(金融当局の利上げに関して)うれしくない。景気は上向いている。上向くたびに、彼らはまた金利を引き上げたいと考える。それに関して私は不満だ。だが同時に、彼らが最善と考える行動を私は容認している」」CNBCとのインタビューで。 | ドル円113円から112円06銭前後まで急落 |
| 7/20 | トランプ・米大統領 | 「(中国人民元)石のように落ちている」「米国の通貨は上昇している、これにより、われわれが不利な立場に置かれているといわざるを得ない」CNBCとのインタビューで。 | ドル円112円60銭付近からから112円28銭まで急落。日経平均プラス100円からマイナス204円に |
| 7/20 | トランプ・米大統領 | 「中国やEUや他の国々は通貨を操作し、金利上昇を抑えている」「米国は金利を上げ、ドルは強くなり、われわれの偉大な競争力を奪う。引き締めはわれわれが成し遂げたすべてを傷つける」ツイッターで。 | ドル円112円30銭付近からから111円38銭まで急落。 |



