2018年8月3日(金) 「BOE0.25%の利上げを決定」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は米中貿易摩擦が激化するとの見方から売られ、111円31銭まで下落。その後株価の上昇からドルが買い戻され111円60−70銭近辺で取引を終える。
- ユーロドルは小幅に下落。1.1582までユーロ安が進み、2週間ぶりの水準を付ける。
- BOEは市場予想通り0.25%の利上げを決定。発表直後ポンドは買われたが、景気に対する弱気の見方が継続し上昇分を吐き出す。
- アップルが株価をけん引し、FANG銘柄に資金が回帰。ナスダックは95ポイント上昇し、ダウは朝方下げた分を徐々に縮小したが、7ドル安で取引を終える。
- 金は続落し、原油価格は反発。
新規失業保険申請件数 → 21.8万件
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| ドル/円 | 111.31 〜 111.72 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1582 〜 1.1632 |
| ユーロ/円 | 129.24 〜 129.61 |
| NYダウ | −7.66 → 25,326.16ドル |
| GOLD | −7.50 → 1,220.10ドル |
| WTI | +1.30 → 68.96ドル |
| 米10年国債 | −0.020 → 2.986% |
本日の注目イベント
- 中 中国 7月財新サービス業PMI
- 中 中国 7月財新コンポジットPMI
- 欧 ユーロ圏7月総合PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏7月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏6月小売売上高
- 欧 企業決算 → アリアンツ、クレディ・アグリコル
- 米 7月雇用統計
- 米 6月貿易収支
- 米 7月ISM非製造業景況指数
ドル円は終始111円台での取り引きでしたが、トランプ政権が中国に対する関税を引き上げることを指示したという報道が意識され、ドルの上値が重い展開でした。一時は111円31銭までドル安が進みましたが、大きく沈んでいたダウが下げ幅を縮小したことで、111円70銭近辺まで水準を戻しています。前日3%の大台に乗せた米長期金利は、結局押し戻され3%を割り込んだ水準で引けています。今回も3%台定着には至らず、3%台は「1日天下」に終わってしまいました。
トランプ政権は中国からの輸入品2000億ドル(約22兆3600億円)相当に対して、従来の10%の関税を25%に引き上げることを検討しています。ロス商務長官は2日、FOXテレビでのインタビューで、「悪い慣行を継続するのは、改革の実施より強い痛みを中国にもたらすという状況を、われわれは作り出す必要がある」と発言し、「そもそも、関税を課す理由は中国に行動を改めるよう働き掛けることが目的だ。だが中国は逆に報復措置に出ている。よって、トランプ大統領は、中国に行動を改めさせるため圧力を強める時かもしれないと感じている」と語っています。(ブルームバーグ)これに対して中国は、脅しには決して屈しないと繰り返し表明しています。引き続き米中貿易問題、とりわけ今回の2000億ドルという大規模な関税引き上げ問題の行方が、為替相場の方向も決めそうです。
イングランド銀行は2日、予想された通り、金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.25%引き上げ、0.75%にすることを決めました。今回の決定は「全会一致」での決定で、この部分は市場予想を超えるものでした。この決定を受けてポンドドルは1.3080近辺から1.31台前半まで買われましたが、景気見通しが改善するとの当局の見方に市場は懐疑的だったことで、その後は大きく売られました。カーニー総裁が、今後も利上げペースは緩やかになると示唆したことも、ポンド売りにつながったようです。
本日は毎月恒例の米雇用統計が発表されます。事前予想は、非農業部門雇用者は19.3万人と予想され、前回の21.3万人に比べるとやや低水準ですが、まずまずの数字です。前回悪化した失業率については、3.9%と、改善を見込んでいます。ここ3、4カ月の特徴は、発表後に大きな動きが見られなくなったということです。かつて1円以上はゆうに動いたものが、このところ、30銭程度の時もあります。米景気が好調なため、若干予想とぶれても影響はないということでしょうか。19.3万人の予想しに対して仮に15万人であっても、それ程ドルは売られないということです。また25万人であったとしても、ドルの上昇には限界がありそでうす。本日のレンジは110円90銭〜112円20銭程度を予想します。
今朝は米アップルが米企業としては初めてとなる「時価総額1兆ドル」を達成したことが話題になっています。約111兆円ですが、これは言ってみれば、その企業の価値を表しています。時価総額は、発行株数×株価で決まりますが、投資家がアップルの将来性を評価し、株を買ったことで「1兆ドル」を達成しました。言いかえれば、その企業の「通信簿」とも言えます。因みに日本企業の時価総額トップはトヨタ自動車ですが、それでも時価総額は30兆円以下でしょうか。米企業のダイナミズムを感じます。良い週末を・・・・・。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 7/6 | クーレ・ECB理事 | 「(米国の保護主義を受けて)これまでのところ、われわれが見てきたことが景気回復を妨げる恐れはない」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 7/8 | ルメール・仏経済・財務相 | 「(トランプ政権に対して)仮に、あなた方がわれわれを再び攻撃し、自動車メーカーに関税を課すようなことがあれば、われわれは報復すると警告しておく」経済フォーラムで。 | -------- |
| 7/11 | 中国商務省 | 「国家と人民の利益を守るため、中国は必要な反撃をせざるを得ない」米国の2000億ドルの追加関税発表に対して。 | -------- |
| 7/16 | 共和党・マケイン上院議員 | 「記憶にある限りで、米大統領として最も恥ずべき行為の一つだ」米ロ首脳会談について。 | -------- |
| 7/17 | パウエル・FRB議長 | 「当面は、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な引き上げ継続が最善策だと考えている」議会証言で。 | ドル高、株高が進む |
| 7/19 | トランプ・米大統領 | 「(金融当局の利上げに関して)うれしくない。景気は上向いている。上向くたびに、彼らはまた金利を引き上げたいと考える。それに関して私は不満だ。だが同時に、彼らが最善と考える行動を私は容認している」」CNBCとのインタビューで。 | ドル円113円から112円06銭前後まで急落 |
| 7/20 | トランプ・米大統領 | 「(中国人民元)石のように落ちている」「米国の通貨は上昇している、これにより、われわれが不利な立場に置かれているといわざるを得ない」CNBCとのインタビューで。 | ドル円112円60銭付近からから112円28銭まで急落。日経平均プラス100円からマイナス204円に |
| 7/20 | トランプ・米大統領 | 「中国やEUや他の国々は通貨を操作し、金利上昇を抑えている」「米国は金利を上げ、ドルは強くなり、われわれの偉大な競争力を奪う。引き締めはわれわれが成し遂げたすべてを傷つける」ツイッターで。 | ドル円112円30銭付近からから111円38銭まで急落。 |
| 7/31 | 黒田・日銀総裁 | 「当分の間、現在の極めて低い長期金利の水準を維持する。物価上昇のモメンタムはしっかり維持されている」政策決定会合終了後の記者会見で。 | ドル高進む |



