2018年10月1日(月) 「ドル円のジリ高続く」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル高の流れが続き、ドル円は113円71銭まで上昇。昨年12月以来のドル高水準を記録したが、引き続き動きは緩やかで下値を切り上げる展開。
- ユーロドルは朝方に1.1572前後まで売られたが、その後切り返す。1.1629まで買い戻されたことでユーロ円も132円台に乗せる。
- 株式市場は小幅に続伸。ダウは18ドル上昇し、ナスダックも4ポイントながら上昇する。
- 債券は続落。長期金利はやや上昇し、3.06%台に。
- 金は反発。原油は続伸し、2カ月半ぶりに73ドル台に乗せる。
8月個人所得 → 0.3%
8月個人支出 → 0.3%
8月PCEコアデフレータ → 2.0%
9月ミシガン大学消費者マインド(確定値) → 60.4
9月シカゴ購買部協会景気指数 → 100.1
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| ドル/円 | 113.31 〜 113.71 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1572 〜 1.1629 |
| ユーロ/円 | 131.18 〜 132.03 |
| NYダウ | +18.38 → 26,458.31ドル |
| GOLD | +8.80 → 1,196.20ドル |
| WTI | +1.13 → 73.25ドル |
| 米10年国債 | +0.009 → 3.061% |
本日の注目イベント
- 日 7−9月期月日銀短観
- 欧 ユーロ圏9月製造業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏8月失業率
- 英 英8月消費者信用残高
- 米 9月ISM製造業景況指数
- 米 9月自動車販売台数
- 米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
- 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
台風24号は日本列島各地で猛威を振るい、その影響が今朝も出ています。関東地方では朝からJR各線が始発から運休して、通勤に大きな影響を与えています。筆者も駅で電車の動き出すのを待ち、ようやく会社にたどり着いた状況でした。
ドル円は引き続き堅調に推移し、先週末のNY市場では113円71銭までドルが買われ、昨年12月以来のドル高水準を記録しました。「一歩後退、2歩前進」という流れが続き、今朝も113円85銭前後まで上昇する場面があり、114円には手が届きそうです。
市場参加者のセンチメントも、ここに来て急速に「ドルブル」に傾いてきており、この点はやや気になるところですが、そうかと言ってドルショートを振っても、切らされる展開が続いています。そろそろ高値警戒感があるものの、素直に付いて行くしかありません。今年最もドル高の水準をクリアしたドル円は、昨年11月9日の114円07銭やさらにその上では、11月6日の114円74銭という水準を意識します。上昇したとしても、スピードが極めて緩やかなため、すぐに114円レベルを回復することはないとしても、年内に115円を達成するという見方が強まって来たのも事実です。
米国とカナダのNAFTA協議が合意に近いようです。ブルームバーグは複数の関係者の話として、両国の交渉は続いており、現時点では相違を克服できないような大きな問題は残っていないと、伝えています。メキシコとはすでに8月に合意ができていることから、カナダとの合意が成立すれば、3各国で「北米自由貿易協定」(NAFTA)が再び再構築されることになります。
先の自民党総裁選で勝利した安倍首相は、明日にも新内閣を組閣する模様ですが、すでに多くの主要なポストで留任が決まっており、新鮮味はないでしょう。注目されるのは、景気刺激策を含めた「財政出動」の部分です。今朝の新聞では来年の消費税引き上げに伴う景気後退対策として、中小小売店での商品購入に、消費税引き上げ分である2%をポイントで還元するという案が検討されているようです。景気対策がサプライズにつながるようだと、株高を通じてドルが一段高になることも予想されます。安倍首相の「所信表明」も含めて、経済対策の部分には注目したいと思います。
本日のドル円は114円台テストがありそうですが、仮に114円台に乗せたとしても、そのまま維持できるのかどうかが焦点です。予想レンジは113円20銭〜114円10銭程度でしょうか。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 8/3 | 中国商務省 | 「米側が企業や消費者の利益を省みず事態をエスカレートさせており、中国は必要な反撃措置を取らざるを得ない」600億ドルの報復関税発表にあたって。 | -------- |
| 8/14 | エルドアン・トルコ大統領 | 「トルコに攻撃を仕掛け者はコストを支払うことになる」TV演説で。 | -------- |
| 8/16 | ムニューシン・米財務長官 | 「トルコが(米牧師を)即時釈放しない場合、さらなる制裁を計画している」CNNテレビで。 | -------- |
| 8/20 | トランプ・米大統領 | 「私は中国が為替操作をしているのは間違いないと思う。ユーロも操作されていると見ている」NY州のハンプトン地区で開かれた資金集めのイベントで。 | ドル円110円台半ばから下落 |
| 8/20 | トランプ・米大統領 | 「トルコに譲歩することはない」ロイター通信とのインタビューで。 | -------- |
| 8/23 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「われわれの仕事は、政治的影響に関係なく、金融政策と監督に関する決定を下すことだ。それを続けていくと私は確信する」「私がそうすべきと思うように当局が金利を中立水準に引き上げるなら、向こう9カ月から12カ月で3−4回の利上げが必要になるという意味だと思う」CNBCとのインタビューで。 | ドル円110円台から111円台に上昇。 |
| 8/24 | パウエル・FRB議長 | 「現在の緩やかな金利引き上げは双方のリスクに対応するものだ」「利上げを急げば景気後退のリスを招き、利上げを遅らせれば物価の加熱を招く」「(物価上昇は)2%を超えて加速する明確な兆しはみえず、加熱するリスクの高まりもない」ジャクソンホールでの講演で。 | ドル安、株高が進む |
| 8/30 | トランプ・米大統領 | 「米中貿易摩擦で中国が米国より長く生きることはないだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 9/3 | トルコ中銀 | 「使い得るあらゆる手段を駆使し、13日の政策会合で金融政策のスタンスを調整する」予想を超えた消費者物価指数発表後の声明で。 | トルコリラ下げ幅を縮小 |
| 9/6 | トランプ・米大統領 | 「もちろん私が彼らに対し、彼らがどれだけ支払う必要があるか告げた途端に終わるだろう」日米の貿易問題に関して、WSJが伝える。 | ドル円111円40銭レベルから110円台半ばへ |
| 9/7 | トランプ・米大統領 | 「(中国に)新たに2670億ドル(約29兆円)分の関税を課す準備はできている」報道陣に。 | ドル円111円台から110円74銭へ |
| 9/7 | トランプ・米大統領 | 「(日米貿易協議が)合意に達しなければ日本は大変な問題になる」 | -------- |
| 9/19 | 李克強・中国首相 | 「輸出競争力の向上を目的に人民元を切り下げることはない」天津での世界経済フォーラムでの講演で。 | 新興国通貨、豪ドルなどが上昇 |
| 9/24 | ドラギ・ECB総裁 | 「ひっ迫しつつある労働市場が賃金の伸びを加速させる中で、向こう数カ月に基調的なインフレ率はさらに上昇する見込みだ」「域内の価格圧力は強まりつつあり、裾野を広げている」講演で。 | ユーロドル1.1750〜1.1815まで上昇 |
| 9/25 | 王受文・中国商務次官 | 「中国はナイフをのどに突き付けられての交渉を行うことはできない」米中貿協議に関して。 | -------- |
| 9/26 | パウエル・FRB議長 | 「米企業からの貿易懸念の『声の高まり』を耳にしている。FRBは貿易政策に責任がないが、長期間にわたる広範囲な関税は米国にとってよくないだろう」FOMC後の会見で。 | -------- |
| 9/26 | トランプ・米大統領 | 「残念ながら、FRBが今しがた利上げをした。私はそれに不満だ。私は彼らが利上げを好んでいる様子だという事実を懸念している」FOMCでの利上げに関して。 | -------- |



