今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2018年10月26日(金)


本日のアナリストレポートは執筆者の都合により休載させて頂きます。
読者の皆様には申し訳ございませんが、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。






2018年10月25日(木) 「米国株再び大幅下落」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア市場で112円台半ばを超える水準で推移した流れから、朝方には112円74銭まで上昇。その後は株価が大きく下落したことで112円09銭まで売られる荒っぽい展開に。
  • ユーロドルも売られ、約2カ月ぶりとなる1.1378までユーロ安が進行。この日発表されたユーロ圏のPMIが市場予想を下回ったことが売り材料に。
  • カナダドルが急伸し、ドルカナダは1.2967前後まで下落。カナダ中銀が声明で「漸進的なアプローチ」という文言を削除したことで利上げ観測が高まった。
  • 株式市場は大幅に下落。明確な売り材料には乏しかったものの、S&P500が節目の2700を割り込んだことで、テクニカルによる売りが加速。ダウは608ドル下げ、2万5000ドルの大台を割り込む。
  • 債券相場は大幅に反発。長期金利は3.10%台へと急低下。
  • 金は反落し、原油は小幅に上昇。
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 8月FHFA住宅価格指数 → 0.3%
 9月新築住宅販売件数 → 55.3万件
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ドル/円 112.09 〜 112.74
ユーロ/ドル 1.1378 〜 1.1410
ユーロ/円 127.76 〜 128.44
NYダウ −608.01 → 24,583.42ドル
GOLD −5.70 → 1,231.10ドル
WTI +0.39 → 66.82ドル
米10年国債 −0.064 → 3.103%

本日の注目イベント

  • トルコ トルコ中銀政策金利発表
  • 独 独11月GFK消費者信頼感
  • 独 独9月ifo景況感指数
  • 欧 ECB政策金利発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 米 9月耐久財受注
  • 米 新規失業保険申請件数
  • 米 9月中古住宅販売件数成約指数
  • 米 企業決算 → インテル、アルファベット、アマゾン、ツイッター

昨日の東京時間では、朝方株価がマイナスで始まったことで112円32銭前後までドル安が進みましたが、午後に株価が急速に切り返し、結局プラスで引けたことでドル円も反発。NY時間にかけて112円74銭までドルが緩やかに上昇しましたが、NY株が再び大幅に下落したことで、ドル円も112円09銭まで売られています。株価の乱高下に振り回される展開が続いており、引き続き株価の動きがドル円のドライバーになっています。

昨日のNY株の大幅下落は、これといって明確な理由を見つけるのが難しい状況です。多くの専門家が「テクニカル的な下げ」という言葉を引用しており、今月の初めに最高値を更新したダウは、既に2000ドル以上も下げています。米中貿易戦争や、サウジの政治的リスクを含む中東情勢の悪化など、投資家がリスク回避の姿勢を強める材料はありますが、これは今に始まったことではありません。「テクニカル的な下げ」でダウが608ドル下げ、ナスダックも329ポイント下げる足元の相場環境が、非常に不安定で、脆弱だということでしょう。

ドル円も株価の下落に伴ってドル売りが進みましたが、それでも112円台を維持しています。「この環境下でよく健闘している」と言えるし、取引そのものが盛り上がらないのではないかとの懸念もあります。もっとも、米長期金利が低下したと言ってもまだ3.1%台であることから、米金利高がドルを支えている側面もあろうかと思います。トランプ大統領は中間層向けの減税を近日中に発表する予定です。11月6日の中間選挙に向けてのアピールと見られていますが、減税の財源が国債の増発である以上、米長期金利の一段の低下は予測しにくいと言わざるを得ません。

ドル円は111円台半ば〜113円のレンジが続いていますが、明確な方向感はありません。日足チャートでは一目均衡表の「雲」が下落を抑える構図になっており、まだ上昇トレンドを維持していると見られますが、足もとでは「52日移平均線」などやや短かめの移動平均線にサポートされています。今回の下落局面で5回試して全て押し戻されてきた、111円台半ばから後半のサポートゾーンを割り込むのかどうかは、全て今後の株価次第ということになります。今のところ株価ほど値幅の出ないドル円ですが、油断はできません。1日で1円どころか、2円以上も値を飛ばす事態がないとはいえません。上記レンジを外れる事態も想定しておく必要があろうかと思います。

本日は日本株の下げに伴い111円台テストという展開が予想されますが、注目は今夜のNY株式市場の動きです。注目の「FANG銘柄」の決算発表が予定されているからです。今年前半からのNY株式市場の上昇を牽引してきたのはアップルやアマゾンなどのハイテク株でした。好決算をたたき出し再び株価反転の起爆剤になるのか、あるいは失望売りで相場下落にさらに拍車をかけるのか、注目されます。ドル円の予想レンジは111円50銭〜112円50銭程度とし、目線はやや下方を意識しています。


明日の「アナリストレポート」は、都合によりお休みとさせていただきます。読者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほど宜しくお願いいたします。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
9/3 トルコ中銀 「使い得るあらゆる手段を駆使し、13日の政策会合で金融政策のスタンスを調整する」予想を超えた消費者物価指数発表後の声明で。 トルコリラ下げ幅を縮小
9/6 トランプ・米大統領 「もちろん私が彼らに対し、彼らがどれだけ支払う必要があるか告げた途端に終わるだろう」日米の貿易問題に関して、WSJが伝える。 ドル円111円40銭レベルから110円台半ばへ
9/7 トランプ・米大統領 「(中国に)新たに2670億ドル(約29兆円)分の関税を課す準備はできている」報道陣に。 ドル円111円台から110円74銭へ
9/7 トランプ・米大統領 「(日米貿易協議が)合意に達しなければ日本は大変な問題になる」 --------
9/19 李克強・中国首相 「輸出競争力の向上を目的に人民元を切り下げることはない」天津での世界経済フォーラムでの講演で。 新興国通貨、豪ドルなどが上昇
9/24 ドラギ・ECB総裁 「ひっ迫しつつある労働市場が賃金の伸びを加速させる中で、向こう数カ月に基調的なインフレ率はさらに上昇する見込みだ」「域内の価格圧力は強まりつつあり、裾野を広げている」講演で。 ユーロドル1.1750〜1.1815まで上昇
9/25 王受文・中国商務次官 「中国はナイフをのどに突き付けられての交渉を行うことはできない」米中貿協議に関して。 --------
9/26 パウエル・FRB議長 「米企業からの貿易懸念の『声の高まり』を耳にしている。FRBは貿易政策に責任がないが、長期間にわたる広範囲な関税は米国にとってよくないだろう」FOMC後の会見で。 --------
9/26 トランプ・米大統領 「残念ながら、FRBが今しがた利上げをした。私はそれに不満だ。私は彼らが利上げを好んでいる様子だという事実を懸念している」FOMCでの利上げに関して。 --------
10/1 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「警報が鳴り響いているとは思わないが、かなり多くの黄信号が点滅していると思う」金融安定に関する質問に答えて。 --------
10/3 パウエル・FRB議長 「金利は依然緩和的だ。中立的な水準へとわれわれは徐々に向かっている。われわれは中立を超えるかもしれない。しかし、現時点では恐らく、中立金利まで長い道のりがある」講演で。 --------
10/4 クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 「個人的な見方としてドルは安定しており、着実かつ信頼できる。ムニューシン財務長官も、同じ見解だ」ホワイトハウスで。 --------
10/4 ラガルド・IMF専務理事 「貿易戦争は(経済成長の)機会損出だ。世界経済は引き続き安定的に成長しているが、半年前よりリスクは高まっている」。日経新聞とのインタビューで。 --------
10/9 トランプ・米大統領 「(FRBの利上げに)私は気に入らない。そう急ぐ必要はないと思う」「私は低金利が好きだ」ホワイトハウスで。 --------
10/11 トランプ・米大統領 「FRBは制御不能だ」「(利上げは)必要ないというのが私の意見だ。私のほうが彼らよりこの点を分かっていると思う」ホワイトハウスで。 --------
10/13 ムニューシン・米財務長官 「これからの貿易交渉では、どの国とも為替問題を協議していく。日本を例外にすることはしない」G20後に記者団に。 --------
10/14 茂木・経済・再生担当大臣 「日米首脳会談を受けた共同声明でも為替の話はなかった」NHK「日曜討論」で。 --------
10/18 ドラギ・ECB総裁 「EUの財政規律が守られないようなら、全てのEU加盟国に悪影響が及ぶ」講演で。 ユーロドル1.14台前半まで下落
10/23 トランプ・米大統領 FRB議長にパウエル氏を指名したことを後悔しているかとの質問に「発言するのは時期尚早だが、多分そう」「(パウエル議長が)利上げでまるでうれしそうに見える」WSJ紙とのインタビューで。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和