今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2018年11月7日(水)


本日のアナリストレポートは、執筆者の都合により11月8日(木)までお休みをさせて頂きます。
読者の皆様には申し訳ございませんが、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。






2018年11月6日(火) 「中間選挙を控えドル円小動き」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 今夜の米中間選挙を控え、ドル円は小動き。113円台前半で推移し、値幅も13銭程度と、ほぼ無風状態。
  • ユーロドルはそれなりに値幅は出たものの、1.14を挟む展開は変わらず。1.1353まで売られる場面もあったが1.14台に押し戻される。
  • 株式市場はまちまち。ダウは大きく反発し190ドル高で引けたものの、ナスダックは28ポイント下落。
  • 債券相場は反発。前日3.2%台に乗せた長期金利は3.19%台まで低下。
  • 金は小幅ながら続落し、原油価格も6日続落。
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 10月ISM非製造業景況指数 → 60.3
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ドル/円 113.21 〜 113.34
ユーロ/ドル 1.1353 〜 1.1424
ユーロ/円 128.59 〜 129.32
NYダウ +190.87 → 25,461.70ドル
GOLD −1.00 → 1,232.30ドル
WTI −0.04 → 63.10ドル
米10年国債 −0.015 → 3.197%

本日の注目イベント

  • 豪 RBA、キャッシュターゲット
  • 欧 ユーロ圏10月総合PMI(改定値)
  • 欧 ユーロ圏10月サービス業PMI(改定値)
  • 欧 ユーロ圏9月生産者物価指数
  • 加 カナダ9月建設許可件数

動きの鈍いドル円は、今夜から始まる中間選挙を控えて、さらに動きが限定されNY市場では113円台前半での狭いレンジ内で推移しました。発表された経済指標も、前月よりは悪化したものの予想を上回り、材料にはならず、いよいよ今夜から投票の始まる中間選挙の結果をにらんだ動きになろうかと思います。今回の選挙は有権者の関心も高く、4日午前の時点ではすでに3440万人が期日前投票を済ませており、この勢いでいくと、2014年の期日前投票2720万票を上回り、約4000万票に達すると予想されています。有権者を投票所に向かわせているのは「良いにつけ、悪いにつけ、ドナルド・トランプ氏、ただ一つだ」とブルームバーグは伝えています。

選挙戦は、民主党有利の中、共和党が猛追しており、その差はかなり縮小しているようです。トランプ大統領が先週後半から大統領専用機を駆使し、積極的に激戦区を回って支持を訴えている姿がテレビで報道されていますが、相変わらず過激な言葉を使って聴衆の関心を集めようとしています。今回の選挙では、共和党が現議席数を維持できるかどうかも問われますが、ここまで2年間のトランプ大統領自身に対する「審判」でもあります。共和党支持者と民主党支持者がこぜり合いをしているシーンも報道され、今後米国が二分されるのではないかとの懸念も、現実味を帯びているように見えます。

昨日から上海で始まった「第1回中国国際輸入博覧会」で、習近平主席が基調演説を行いました。今月下旬にはG20に合わせて「米中首脳会談」が行われることになっており、その際に、米中貿易戦争に歯止めがかかり、何らかの合意がなされると思惑から為替も株価も乱高下しています。それだけに、今回習主席がどのような発言をするのか注目されていましたが、習主席は、今後15年間に40兆ドル(約4500兆円)分の物とサービスを輸入すると表明し、今後中国はさらにグローバル化を進め、輸入関税を引き下げ、国内消費を拡大していくと述べました。同時に、トランプ政権による対中関税措置を暗に批判する形で、「近隣窮乏化の慣行は世界的停滞につながる」と主張しました。

113円台で推移しているドル円ですが、仮に今夜の選挙で共和党が下院でも過半数を維持するような結果になれば、ドル円は114円台を回復する可能性もありそうです。下院での共和党過半数維持は、2020年のトランプ大統領再選にもつながります。今回のトランプ氏の遊説先でも「もう6年、もう6年」という支持者からの声もかなり聞こえました。2016年11月の大統領選や同年6月のBrexitの例もあります。あまり先入観に囚われずに臨むことが重要です。本日のレンジは112円70銭〜113円80銭程度を予想します。


都合により7日(水)と8日(木)のアナリストレポートはお休みとさせていただきます。読者の皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
10/1 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「警報が鳴り響いているとは思わないが、かなり多くの黄信号が点滅していると思う」金融安定に関する質問に答えて。 --------
10/3 パウエル・FRB議長 「金利は依然緩和的だ。中立的な水準へとわれわれは徐々に向かっている。われわれは中立を超えるかもしれない。しかし、現時点では恐らく、中立金利まで長い道のりがある」講演で。 --------
10/4 クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 「個人的な見方としてドルは安定しており、着実かつ信頼できる。ムニューシン財務長官も、同じ見解だ」ホワイトハウスで。 --------
10/4 ラガルド・IMF専務理事 「貿易戦争は(経済成長の)機会損出だ。世界経済は引き続き安定的に成長しているが、半年前よりリスクは高まっている」。日経新聞とのインタビューで。 --------
10/9 トランプ・米大統領 「(FRBの利上げに)私は気に入らない。そう急ぐ必要はないと思う」「私は低金利が好きだ」ホワイトハウスで。 --------
10/11 トランプ・米大統領 「FRBは制御不能だ」「(利上げは)必要ないというのが私の意見だ。私のほうが彼らよりこの点を分かっていると思う」ホワイトハウスで。 --------
10/13 ムニューシン・米財務長官 「これからの貿易交渉では、どの国とも為替問題を協議していく。日本を例外にすることはしない」G20後に記者団に。 --------
10/14 茂木・経済・再生担当大臣 「日米首脳会談を受けた共同声明でも為替の話はなかった」NHK「日曜討論」で。 --------
10/18 ドラギ・ECB総裁 「EUの財政規律が守られないようなら、全てのEU加盟国に悪影響が及ぶ」講演で。 ユーロドル1.14台前半まで下落
10/23 トランプ・米大統領 FRB議長にパウエル氏を指名したことを後悔しているかとの質問に「発言するのは時期尚早だが、多分そう」「(パウエル議長が)利上げでまるでうれしそうに見える」WSJ紙とのインタビューで。 --------
11/3 トランプ・米大統領 「米国と中国が貿易摩擦解消するための合意に達すると考えており、そうなれば両国に有益だろう」ホワイトハウスで。 株価のマイナス幅が縮小
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和