2018年12月10日(月) 「米長期金利2.84%台まで低下」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は113円台を前に小幅に下落。米株式市場が再び大幅に下落し、長期金利も低下したことで112円56銭までドルが売られる。
- ユーロドルは1.13台半ばから上昇し、1.1424前後までユーロ高が進むも、再び押し戻されもみ合いに。
- 株式市場は再び大幅下落。米中貿易戦争の行方や、利上げを懸念した売り物が加速。ダウは558ドル下落し、ナスダックは3%を超える下げに。
- 債券相場は7日続伸。株価の下落基調に伴い、新規資金が流入し価格を押し上げた。長期金利は2.84%台へと低下。
- 金は続伸し1252ドル台に。原油価格はOPEC総会で日産120万バレルの減産で合意したことを受け上昇。
11月失業率 → 3.7%
11月非農業部門雇用者数 → 15.5万人
11月平均時給 (前月比) → 0.2%
11月平均時給 (前年比) → 3.1%
11月労働参加率 → 62.9%
12月ミシガン大学消費者マインド(速報値) → 97.5
10月消費者信用残高 → 25.384b
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| ドル/円 | 112.56 〜 112.91 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1366 〜 1.1424 |
| ユーロ/円 | 128.18 〜 128.67 |
| NYダウ | −558.72 → 24,388.95ドル |
| GOLD | +9.00 → 1,252.60ドル |
| WTI | +1.12 → 52.61ドル |
| 米10年国債 | −0.047 → 2.845% |
本日の注目イベント
- 日 7−9月GDP(改定値)
- 日 10月国際収支
- 日 11月景気ウオッチャー調査
- トルコ トルコ7−9月GDP
- 独 独10月貿易収支
- 独 独10月経常収支
- 英 英10月鉱工業生産
- 英 英10月貿易収支
- 加 カナダ11月住宅着工件数
- 加 カナダ10月建設許可件数
米国株が再び大き下落しました。先週末のダウは500ドルを超える下げに見舞われ、ナスダックはさらに下落幅が大きく3%を超え、7000の大台を割り込んでいます。11月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を下回る15.5万人で、10月分も25万人から23.7万人へと下方修正されました。
失業率は3.7%と、予想通りでしたが依然としと低水準で、平均時給の方も3.1%(前年同月比)と、2カ月連続で3%台を確保しており、今回の雇用統計の結果だけでは、「来週開催される今年最後のFOMCでの利上げ見送りにはつながらない」との見方が支配的です。また米中貿易戦争の行方は、先の米中首脳会談を経てひとまず楽観ムードが出てきましたが、先週のファーウェイの副会長逮捕が米中関係に悪影響を与える可能性が出てきたことも株価にとっては悪材料になっています。事実、中国外務省の楽玉成次官は9日、米国の駐中国大使を呼び出し、ファーウェイの副会長逮捕ついて抗議した上で、必要なら「さらなる行動」を取ると警告しました。(ブルームバーグ)
ホワイトハウスからまた重要な側近が一人去ることになりました。ケリー大統領主席補佐官が年末までに辞任することが伝えられています。報道では、現在ペンス副大統領の主席補佐官を務めているニック・エアーズ氏が代理の大統領主席補佐官になる可能性が高いとしています。ここしばらく安定していたホワイトハウスの人事でしたが、ここにきて再びトランプ氏と意見の合わない側近の動きが慌ただしくなってきました。 マティス国防長官も年内に辞任するのではないかとの観測もあるようです。
徐々に上値が重くなってきたドル円ですが、上記ドル安材料に加え、米長期金利も2.84%台まで低下してきました。この水準は今年8月下旬以来、約3カ月半ぶりの低水準になります。本来ならドル円はもう少し水準を下げて、110円〜111円でもおかしくはないと思われますが、この条件の割には堅調に推移しており、円高には至っていません。年末に向かってドル需要が膨らんでいることや、欧州通貨がドルに対して売られていることなどが、ドル円をサポートしているものと思われます。もちろん、米中貿易戦争のさらなる悪化や、長期金利の低下がさらに進むようだと、ドルが急落するリスクはありますので、注意が必要です。
ドル円は先週も112円23銭前後まで売られていますが、10月29日以降112円台は一度も割り込んでいません。そのため112円台は目先のサポートゾーンと見られます。足元では112−114円のレンジを形成していると見られますが、それでもここ数日のドル円は、反発しても「1時間足」の雲の上限を抜け切れない状況が続いています。引き続き株価の動きに翻弄される市場が続いています。本日の日経平均株価がどこまで下げるのかにも注目です。本日のドル円は112円〜113円程度を予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 11/3 | トランプ・米大統領 | 「米国と中国が貿易摩擦解消するための合意に達すると考えており、そうなれば両国に有益だろう」ホワイトハウスで。 | 株価のマイナス幅が縮小 |
| 11/14 | パウエル・FRB議長 | 「あとどれくらい利上げをするのか、今後の利上げのぺースについてわれわれは考えなければならない」ダラスでの公開討論会で。 | -------- |
| 11/15 | ポスティック・アトランタ連銀総裁 | 「政策の過ちが経済の過熱や不況の引き金になりかねない領域に近づいているため、当局は追加利上げを慎重に進めるべきだ」マドリードの会合で。 | -------- |
| 11/16 | クラリダ・FRB副議長 | 「米金融当局は、政策決定に際して世界の経済成長を考慮に入れるべき必要があるだろう」CNNとのインタビューで。 | ドル円113円台前半から112円台半ばまで下落 |
| 11/19 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「われわれはあらかじめ設定されたコースを進んでいるわけではない。低インフレの下で力強い米経済を維持することに最善を尽くすため、金融政策のやり方を調整する」NYのイベントで。 | -------- |
| 11/20 | クドロー・米国経済会議(NEC) | 米中首脳会談に関して「米国の利益に合致しない限り、合意はない」FOXとのインタビューで。 | -------- |
| 11/21 | マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI) | 「米金融当局は段階的な金融引き締めについて少なくとも休止する検討を開始しつつあり、来年春にも利上げサイクルを終了させる可能性がある」 | 市場はドル安・株高で反応 |
| 11/26 | トランプ・米大統領 | 「われわれが取引しなければ、私は2670億ドル相当にも10%から25%の関税を課すことになる」WSJ紙とのインタビュ−で。 | -------- |
| 11/28 | パウエル・FRB議長 | 「経済にとって中立、すなわち成長を加速も減速もさせない水準に関する幅広い予想レンジをわずかに下回っている」Economic Club NYで。 | ドル円114円台から113円半ばへ。NYダウ617ドルの急騰 |
| 12/1 | トランプ・米大統領 | 「首脳同士によるすばらしい取引だ」米中首脳会談を終えて。 | -------- |
| 12/3 | クドロー・米国経済会議(NEC) | 「現時点で私はこれを(公約)と呼ぼう。公約は必ずしも貿易合意ではないが、中国側が検討し、恐らく実行するものだ」ホワイトハウスの公式ブリーフィングで。 | -------- |
| 12/4 | ウィリアムズ・NY連銀総裁 | 「パウエル議長が述べたことと完全に一致していると思うが、米経済は強いが地平線上に(ある程度の)リスクは確実に存在するというのが私の見解だ」記者会見で。 | -------- |
| 12/5 | トランプ・米大統領 | 中国からとても強いシグナルが送られている」米中首脳会談を終え数日後に。 | ドル円は小幅に上昇 |



