今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年3月9日(月)




おはようございます。

先週に引き続き米経営者の高額報酬の話です。

金融機関のトップだけでなく、GMのトップもこれまで高額の

報酬を受け取っていました。

GMのCEOワゴナー氏が今年の報酬を1ドルにしたことは

既にニュースで報じられたいましたが、昨年2008年の報酬は

540万ドル(約5億4千万円)だったことが明らかになりました。

GMの2008年度の業績は309億ドル(約3兆円))の赤字。

そして、2007年は1410万ドル(約13億8千万円)でした。

巨額な赤字を垂れ流しながら、一方でもらうものはしっかりもらう。

これではGMの株主は株など保有できませんよね。

この3月末が最大のピンチです。

「チャプター11」がちらつき始めました。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 2月の雇用統計が発表され、非農業者部門雇用者数はマイナス65万1千人と 市場予想より若干良かったものの、失業率が予想を大きく下回り8.1%。
  • ドル円は欧州市場で円高ドル安が進んだことを受け、96円台後半で寄り付いた ものの雇用統計の悪化を受け徐々にドルが買い戻される展開に。
  • 朝方軟調だったNYダウは値ごろ感や週末ということもあり、若干買い戻され 32ドル高で引け。
  • 米自動車問題や金融問題がくすぶる中、雇用統計の悪化を受け、逃避先としての ドルが上昇した格好でした。

ドル/円96.70〜 98.45
ユーロ/円123.53〜 124.97
NYダウ+32.50→ 6、626.94ドル
GOLD +14.90 →  942.70ドル
WTI +1.91→  45.52ドル
米10年国債+0.060→ 2.875%


本日の注目点

     
  • 日  2月の景気ウオッチャー調査 
  • 欧  ユーロ圏財務相会合             

99円68銭を記録したドル円は100円がひとまず重いと観て

利食いのドル売りや実需のドル売りに押される格好で下落しました。

欧州、NY市場にかけて96円70近辺までドル安が進みましたが、

米2月の雇用統計を受けて98円半ばまでドルは買い戻され、行って来い

の展開で越週でした。

米雇用問題は一向に改善の兆しが見えず、先の8000億ドル規模の

景気対策では減税を含む公共投資が、一部前倒しで行われており、

景気回復の時期が焦点ですが、「年後半には効果が表れる」(大統領経済諮問委員会ローマー委員長)

との見方が支配的でドル買い材料になるのは暫く時間がかかりそうです。



先週は95円を抜けたドル円は押し目らしい押し目もなく99円台後半まで上昇しました。

結局100円をテストすることなく96円台まで下落しましたが、95円ー100円での

レンジで動く公算が高いと思われます。

テクニカルで観る流れは依然ドル上昇チャネルでの調整でしかなく、日本の経済指標の

一段の悪化が確認されれば再び100円を試しに行く可能性は高いと思います。

先週はECB理事会と米雇用統計という2大イベントも終わり、市場は日本の経済指標に

注目が集まり易い状況になっており、

今週の日本の景気動向指数や消費者動向調査あるいはGDP改定値などの

発表にはこれまで以上に注意が必要です。

週末のNYでは与謝野財務相がGDPが下方修正になるとの見方をしていると伝えられ

円が売られたと指摘する声もあり、今週の為替を占う意味でポイントにな可能性があります。



米自動車自動車問題、米金融機関問題に加え、英国でもロイズバンクグループが実質国有化に

なるなど、世界の金融市場は再び「リーマンショック」後の信用収縮に陥る危険性もあり、

「安全資産」としてドルへの逃避がどこまであるのか見極めたいところです。

2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF) 2008年7月分(PDF)
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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
3/3 バーナンキFRB議長 「この1年半に起きた出来事で、最も強い憤りを覚えたのはAIGを置いてほかならない。」「金融システムはまだ安定していない。」議会証言で発言。 保険株を中心に米株式下落。
3/5 トリシェECB総裁 「現行水準が(政策金利の)最低水準と決めたわけではない。」「今年中に(インフレ率が)マイナスになる。」追加利下げ決定後の会見で。 ユーロが大幅に下落。ユーロ/円124円後半→122円台へ。
3/6 大統領経済諮問委員会ローマー委員長 景気回復の時期について「年後半には効果が表れる」TVのインタヴューで。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和