2019年2月19日(火) 「NY市場 休場で動かず」
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- ドル円はほぼ動きがなく110円台半ばで推移。110円52−62銭でのもみ合いに。米国市場が休場のため終日薄商いに。
- ユーロドルも小動きの中、やや買い戻しが優勢に。1.1333近辺まで反発。
| ドル/円 | 110.52 〜 110.62 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1295 〜 1.1333 |
| ユーロ/円 | 124.92 〜 125.27 |
| NYダウ | ------ → 25,883.25ドル |
| GOLD | ------ → 1322.10ドル |
| WTI | ------ → 55.59ドル |
| 米10年国債 | ------ → 2.663% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独2月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏12月経常収支
- 英 英1月失業率
- 米 2月NAHB住宅市場指数
- 米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
NY市場がプレジデンツデーで休場のため動きはほとんどありません。昨日の東京時間では、日経平均株価が400円を超える上昇を見せたにもかかわらず、ドル円は「蚊帳の外」状態でした。さすがに下落はしなかったものの上昇力もなく、110円台半ばで推移。改めて株価とドル円の相関性の低さを目にした感じです。重要イベントを通過してやや材料不足が予想されるため、ますます膠着状態が続くのか懸念されます。
米中貿易戦争は、どうやら最悪のシナリオは避けられそうな状況になってきましたが、今朝は、今度は対EUとの争いが激化しそうな気配です。トランプ政権はすでにEUに対しても関税引き上げを実施していますが、今朝の報道では、EUは米国が輸入自動車に追加関税を課すとの脅しを実行に移した場合は、速やかに報復すると表明したようです。
ブルームバーグによると、EUはトランプ政権が輸入自動車・部品への関税措置を発動した場合、米国からの輸入品200億ユーロ(約2兆5000億円)相当への報復関税を準備していると伝えています。米国ではすでにEUに対して鉄鋼・アルミニウム関税を導入しており、これに対してEUは、米国からのハーレー・ダビッドソンのオ−トバイやリ−バイ・ストラウスのジーンズなど28億ユーロ相当の米輸入品に報復関税を課しています。米国の関税導入は、中国への関税措置と同じく「国家安全保障を脅かす」との理由によるものです。米国のEUとの貿易赤字の多くはドイツが占めています。トランプ氏とメルケル氏との「冷戦」は昨年の「G20」でも確認済みですが、さらに関係が悪化する可能性もあります。
そのトランプ氏の来日が5月26−28日に決まりそうな報道があります。実現すれば初来日ということになりますが、6月には大阪で「G20」が開催されるため、こちらは来日が決まっているようで、5月に来日すれば2カ月連続ということになり、「異例なことだ」という論評です。ノーベル平和賞へ推薦してくれたことへの、お礼の意味もあるかもしれません?
本日は引き続き110円台での推移が予想され、110−111円がともに抜け切れない展開が見込まれます。短期の動きを示す「1時間足」では110円70銭あたりを明確に抜けると雲抜けを完成させるため上昇の余地があるかもしれません。目先の動きではこのレベルが最初のレジスタンスになりそうです。予想レンジは110円20銭〜111円程度でしょうか。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 1/3 | ティムクック・アップルCEO | 「主要新興市場で幾らか苦戦するとは予想していたが、特に中国圏でこれほどの経済鈍化は見込んでいなかった」売上げ高の下方修正発表時に | ドル円108円台から104円台に急落 |
| 1/4 | パウエル・FRB議長 | 「景気拡大の軌道を維持する上で適切だと判断した場合は、われわれは政策を迅速かつ柔軟に調整し、経済を支える手段全てを活用する用意を整える」AEAの年次会合で。 | ドル円小幅に上昇。NYダウ6746ドルの急騰 |
| 1/7 | ボスティック・アトランタ連銀総裁 | 「今年に入る前、1年前に私は、2019年の利上げ回数を2回とみていた。今では19年は1回だとみる」アトランタのロータリークラブの講演で。 | -------- |
| 1/9 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「これ以上利上げをした場合、米国経済はリッセンションに陥る恐れがあることを懸念している。」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 1/15 | ドラギ・ECB総裁 | 「域内の価格圧力をさらに高め、総合インフレ率の中期的な展開を後押しするため、大規模な金融緩和が依然必要」欧州議会で。 | ユーロドル1.14台から1.13台後半まで下落 |
| 1/22 | クドロー・国家経済会議(NEC)委員長 | 「今月末のワシントンでの劉鶴副首相との会合が非常に重要であり、決定的なものになるだろう」CNBCとのインタビューで。 | ドルと株価が小幅に反発 |
| 1/23 | ハセット・大統領経済諮問委員会(CEA)委員長 | 「米政府機関の一部閉鎖が3月末まで続けば、第1四半期は経済成長がゼロになる可能性がある」。 | ドル円と株価を下押し |
| 1/23 | 王岐山・中国副主席 | 「単独行動主義と保護主義、ポピュリズムに脅かされている。弱いものいじめや、自国至上主義に基づく行動は拒絶する」ダボス会議の講演で。 | -------- |
| 1/24 | ロス・米商務長官 | 「米国と中国は貿易戦争の終結を強く願っているが、結末がどうなるかは中国が経済改革を深化させ、市場を一段と開放するかどうかにかかっている」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 1/24 | ドラギ・ECB総裁 | 「成長リスクは下方方向に転じた。特に地政学的要因に関する不透明感の持続と保護主義の脅威がセンチメントの重しとなっている」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.1375水準1.1290前後まで下落 |
| 1/30 | パウエル・FRB議長 | 「経済と国外の不確実性が相反する中で、視界が一段とよくなるのを辛抱強く待ち、政策運営では経済データに依存するという常識的なアプローチを取る」FOMC後の会見で。 | ドル円大幅に下落。株価と債券は急騰 |
| 2/5 | 長井・元日銀国際局 | 「米中貿易摩擦や中国経済への懸念などから円相場が今年前半に1ドル=95円程度まで円高になる可能性があり、その時は安倍政権との関係からも、日銀が何もやらないというのはないだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/5 | トランプ・米大統領 | 「私は中国の習近平国家主席に多大な敬意を抱いており、米政権は現在、中国との新たな通商合意に向けて作業をしている」「しかし、合意には不公正な貿易慣行を終わらせ、米国の恒常的赤字を減らし、米国民の雇用を守るように、本物の構造改革が盛り込まれる必要がある」一般教書演説で。 | ドル円大幅に下落 |
| 2/6 | イエレン前・FRB議長 | 「次の行動が利下げになる可能性は確かにあるが、利下げ・利上げ両方の可能性がある」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 2/13 | ポステック・アトランタ連銀総裁 | 「全てが予想通りに展開すれば、私は2019年に1回の利上げを予想する」、「経済は2018年ほど力強くはならないが、長期の潜在成長率は上回るというのがわれわれの予想だ」ダブリンで開催されたフォーラムで。 | -------- |



