2019年3月12日(火) 「EU離脱案採決前にポンド上昇」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は111円台で堅調に推移。米経済指標の発表に111円03銭まで売られたが、その後は株価の上昇を好感する形で111円28銭前後まで上昇。
- ユーロドルも1.12台で小動き。ややユーロ買いが優り、1.12台半ばまで上昇。
- 株式市場は大幅に反発。エチオピア航空機の事故を受けボーイング株が大きく売られたが、IT株が大きく上昇。ダウは6日ぶりに反発し、ナスダックは149ポイントの上昇。
- 債券市場は小幅に反落。長期金利は2.63%台へ上昇。
- 金は反落し、原油価格は反発。
1月小売売上高 → 0.2%
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| ドル/円 | 111.03 〜 111.28 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1222 〜 1.1254 |
| ユーロ/円 | 124.69 〜 125.14 |
| NYダウ | +200.64 → 25,650.88ドル |
| GOLD | −8.20 → 1291.10ドル |
| WTI | +0.72 → 56.79ドル |
| 米10年国債 | +0.011 → 2.639% |
本日の注目イベント
- 英 英1月貿易収支
- 英 英1月鉱工業生産
- 英 英議会、12日までに政府の離脱修正案を採択
- 米 2月消費者物価指数
- 米 USTR代表、上院のWTOに関する公聴会で証言
ドル円は昨日の東京市場では110円台が底堅く、日経平均株価の上昇もあったことで、111円台を回復。NY市場でも大きな動きはなく、終始111円台での取引となっています。1月の小売売上高は市場予想と同じでしたが、12月分が下方修正されたことでドルがやや売られる場面もありましたが、111円台は維持しています。
ホワイトハウスのサンダース報道官は11日、トランプ大統領と習近平国家主席との会談の日程はまだ決めていないことを明らかにしました。これに先立って10日には、クドロー国家経済会議(NEC)委員長も、米中首脳会談には楽観的であるが、開催は4月にずれ込む可能性があることを示唆していました。サンダース報道官は記者団に対して、「トランプ大統領は米国にとって最善の利益になるなら取引するだろう」と述べ、「良い取引だと思わない場合は署名に及ばない」とした上で、「われわれは中国との交渉を続けており、両首脳の会談の発表があれば、間違いなく、知らせる」と語っています。(ブルームバーグ)両国での最終合意を前に、最後の詰めを巡って折り合わない部分が出てきていると見られ、このまま合意に至らないことはないとは思いますが、懸念材料となっています。
トランプ政権は11日、2020会計年度(2019年10月―20年9月)予算教書を発表しました。それによると、規模は4兆7000億ドル(約523兆円)で、国内の裁量的経費を過去最大級の幅で削減する一方、国防費の増大やメキシコ国境の壁建設のための追加予算86億ドルを要求しています。予算教書では、年間の財政赤字が向こう10年以上続き、国家債務も増加すると見込んでおり、議会が拒否するのは必至だと、ブルームバーグは報じています。予算を巡って議会で対立が深まれば、再び政府機関の閉鎖ということも考えられます。
本日、EU離脱案を採決することになっている英国では、メイ首相がEUとの離脱合意案の「強化・改善」につながる「法的拘束力のある修正」を確保したと、首相の側近が語っていると報道されています。ブルームバーグは、離脱後のアイルランド国境へのハードボーダー設置回避を保証する「バックストップ(安全策)」条項への「法的拘束力を伴う修正」を首相が勝ち取ったと伝えていますが、昨日ユンケルEU委員長と会談を行っていることから、英国に譲歩した条件が話し合われたと思われます。ポンドドルはこの情報を手がかりに急騰しており、今朝もすでにNYのクローズから100ポイントほど上昇しています。
本日は英国議会での採決が最大の注目点です。ドル円の予想レンジは、110円80銭〜111円70銭程度と見ます。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 2/5 | 長井・元日銀国際局 | 「米中貿易摩擦や中国経済への懸念などから円相場が今年前半に1ドル=95円程度まで円高になる可能性があり、その時は安倍政権との関係からも、日銀が何もやらないというのはないだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/5 | トランプ・米大統領 | 「私は中国の習近平国家主席に多大な敬意を抱いており、米政権は現在、中国との新たな通商合意に向けて作業をしている」「しかし、合意には不公正な貿易慣行を終わらせ、米国の恒常的赤字を減らし、米国民の雇用を守るように、本物の構造改革が盛り込まれる必要がある」一般教書演説で。 | ドル円大幅に下落 |
| 2/6 | イエレン前・FRB議長 | 「次の行動が利下げになる可能性は確かにあるが、利下げ・利上げ両方の可能性がある」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 2/13 | ポステック・アトランタ連銀総裁 | 「全てが予想通りに展開すれば、私は2019年に1回の利上げを予想する」、「経済は2018年ほど力強くはならないが、長期の潜在成長率は上回るというのがわれわれの予想だ」ダブリンで開催されたフォーラムで。 | -------- |
| 2/19 | FOMC議事録 | 「ほぼ全ての参加者が、当局保有資産の縮小を年内に停止する計画をそう遠くない将来に発表するのが望ましいとの考えを示した」1月29−30日開催の議事録で。 | 米国株が上昇 |
| 2/26 | パウエル・FRB議長 | 「この先、われわれの政策判断は引き続きデータ次第となり、経済情勢や見通しの展開に伴い、新たな情報を考慮する。海外の一部主要経済で成長が減速しており、中国と欧州で特に顕著だ」上院での議会証言で。 | -------- |
| 2/27 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「ECBの利上げ再開は2020年にずれ込むと投資家が予想するのは妥当だ」ドイツが「今年にかけて、下振れを経験しており、成長率は潜在成長率をかなり下回る可能性があるが、それでもまだプラス成長だ」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 3/2 | トランプ・米大統領 | 「私は強いドルを好むが、米国にすばらしく作用するドルが望ましいと考え、米国が他国とのビジネスを行うことができなくなるほどの強すぎるドルは望んでいない。FRBには量的引き締めを愛し、非常に強いドルを好むジェントルマンがいる」メリーランド州の会合で。 | -------- |
| 3/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「地政学的要因と保護主義の脅威、脆弱性に関連した不透明感の持続が景況感に影響を与えているもようだ。ユーロ圏の成長見通しを取り巻くリスクは、依然として下振れ方向に傾斜している」 理事会後の会見で。 | ユーロドル1.13台〜1.1176まで下落。ユーロ円126円台〜124円台に。 |
| 3/10 | 易綱・中国人民銀行総裁 | 「中国は為替相場を競争、輸出拡大、貿易摩擦の手段に絶対使わない」記者会見で。 | -------- |



