2019年3月19(火) 「円、ユーロともに小動き」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は引き続き111円台で方向感もなく小動き。FOMCに関するハト派的な観測が多く、111円30銭までドルが売られる場面も。
- ユーロドルも動きが鈍く、1.13台前半から半ばで推移。
- 株式市場は続伸。原油価格が上昇したことで、石油関連銘柄が上昇。ダウは65ドル上昇し、ナスダックは25ポイント上げ、約5カ月ぶりの高値を記録。
- 債券相場は反落。長期金利は2.60%台へ上昇。
- 金は3日ぶりに反落。原油価格は反発し、59ドル台に。
米 3月NAHB住宅市場指数 → 62
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| ドル/円 | 111.30 〜 111.59 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.1325 〜 1.1359 |
| ユーロ/円 | 126.14 〜 126.69 |
| NYダウ | +65.23 → 25,914.10ドル |
| GOLD | −1.40 → 1301.50ドル |
| WTI | +0.57 → 59.09ドル |
| 米10年国債 | +0.016 → 2.603% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独3月ZEW景況感指数
- 英 英失業率(11月―1月)
- 米 FOMC(20日まで)
ドル円は引き続き方向感のない動きが続いています。昨日は特にFOMCを控えていることもあり、様子見を決め込む市場関係者が多かったせいか、NY市場での値幅はわずか29銭でした。19−20日に行われるFOMCでは、FRBが金融引き締めサイクルの終わりに近づいているとの認識を示すのではないかといった見方が強く、ややドルが売られる展開でした。今回のFOMCでは金利は据え置くことが予想され、焦点は、現状の景気認識をどのように見るのかといった点です。市場ではFRBが「ハト派」に傾くとの見方が優勢のようです。
米中通商協議は、どのタイミングで首脳会談が開催されるのかが焦点ですが、パーデュー米農務長官は昨日フロリダで記者団に、「あらゆる論点を巡り、非常に活発な対話が続いている。為替から知的財産、強制移転やバイオテク問題に至るまでだ」と語っています。また「農産品の購入については、中国は非常に魅力的な数字を交渉のテ−ブルに示している」ことを明らかにしています。(ブルームバーグ)
ただ最終合意に至らない点について今朝の経済紙は、中国が合意事項を順守しているか監視し、違反した場合に罰則を科す仕組みをどう構築するかといった問題で溝があると報じています。今回の米中通商協議は「貿易戦争」とはいっても、実際は「貿易」という問題に名を借りた両国の「覇権争い」だといった指摘もあり、最後までかけひきが続きそうです。
一方先週大きなヤマバを迎えたと思われる英国のEU離脱問題は、まだ出口が見えない状況です。英下院のバーコウ議長は18日、「すでに議会が拒否した案を再び採決に付すには、中身が大幅に異なるものでなくてはならない。これまでとほぼ同じであれば、採決を許可しない」と言明しています。(ブルームバーグ)メイ首相は21日に始まるEU首脳会議の前に議会から承認を取り付けるため、本日にも採決を行う意向だったようですが、これで長期の離脱延期を要請せざるを得ない状況になりそうです。
為替市場は、ドル円だけではなくユーロドルも鈍い動きが続いています。せめてユーロが動いてくれれば、ドル円も連れて動くことも予想されますが、ドル円はここ1カ月では2円弱の値幅しかありません。本日から始まるFOMCに期待したいところですが、どうでしょう・・・?本日のレンジは111円10銭〜111円80銭程度と予想します。
What's going on?
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 2/5 | 長井・元日銀国際局 | 「米中貿易摩擦や中国経済への懸念などから円相場が今年前半に1ドル=95円程度まで円高になる可能性があり、その時は安倍政権との関係からも、日銀が何もやらないというのはないだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/5 | トランプ・米大統領 | 「私は中国の習近平国家主席に多大な敬意を抱いており、米政権は現在、中国との新たな通商合意に向けて作業をしている」「しかし、合意には不公正な貿易慣行を終わらせ、米国の恒常的赤字を減らし、米国民の雇用を守るように、本物の構造改革が盛り込まれる必要がある」一般教書演説で。 | ドル円大幅に下落 |
| 2/6 | イエレン前・FRB議長 | 「次の行動が利下げになる可能性は確かにあるが、利下げ・利上げ両方の可能性がある」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 2/13 | ポステック・アトランタ連銀総裁 | 「全てが予想通りに展開すれば、私は2019年に1回の利上げを予想する」、「経済は2018年ほど力強くはならないが、長期の潜在成長率は上回るというのがわれわれの予想だ」ダブリンで開催されたフォーラムで。 | -------- |
| 2/19 | FOMC議事録 | 「ほぼ全ての参加者が、当局保有資産の縮小を年内に停止する計画をそう遠くない将来に発表するのが望ましいとの考えを示した」1月29−30日開催の議事録で。 | 米国株が上昇 |
| 2/26 | パウエル・FRB議長 | 「この先、われわれの政策判断は引き続きデータ次第となり、経済情勢や見通しの展開に伴い、新たな情報を考慮する。海外の一部主要経済で成長が減速しており、中国と欧州で特に顕著だ」上院での議会証言で。 | -------- |
| 2/27 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「ECBの利上げ再開は2020年にずれ込むと投資家が予想するのは妥当だ」ドイツが「今年にかけて、下振れを経験しており、成長率は潜在成長率をかなり下回る可能性があるが、それでもまだプラス成長だ」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 3/2 | トランプ・米大統領 | 「私は強いドルを好むが、米国にすばらしく作用するドルが望ましいと考え、米国が他国とのビジネスを行うことができなくなるほどの強すぎるドルは望んでいない。FRBには量的引き締めを愛し、非常に強いドルを好むジェントルマンがいる」メリーランド州の会合で。 | -------- |
| 3/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「地政学的要因と保護主義の脅威、脆弱性に関連した不透明感の持続が景況感に影響を与えているもようだ。ユーロ圏の成長見通しを取り巻くリスクは、依然として下振れ方向に傾斜している」 理事会後の会見で。 | ユーロドル1.13台〜1.1176まで下落。ユーロ円126円台〜124円台に。 |
| 3/10 | 易綱・中国人民銀行総裁 | 「中国は為替相場を競争、輸出拡大、貿易摩擦の手段に絶対使わない」記者会見で。 | -------- |
| 3/12 | メイ・英国首相 | 「合意なき離脱に反対票を投じ、離脱延期に賛成票を投じたからといって、われわれが直面している問題は解決しない。われわれが交渉した合意案が最善で、また唯一入手可能な合意案だと信じている」修正案が議会で否決された後に。 | -------- |
| 3/12 | ライトハイザー・USTR代表 | 「現在の関税が今後どうなるかにかかわらず、合意が破られた場合に関税を引き上げる権利を米国は維持しなければならない」 | -------- |



