今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2019年4月26日(金) 「ドル円111円台半ばまで反落」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 前日112円台半ばまで上昇したドル円は大きく反落。連休前のポジション調整もあり、NY市場では111円38銭まで下落。円は主要通貨に対して全面高の展開。
  • ユーロドルはジリジリと底値を試す展開が続き、一時は1.1118まで売られる。前日の安値を更新し、2017年6月以来の低水準を記録。
  • 株式市場はまちまち。大型ハイテク株が上昇する一方、3Mなどが決算発表後大きく売られた。ダウは134ドル安と続落し、ナスダックは小幅に続伸。
  • 債券は3日ぶりに反落。長期金利は2.53%台へと上昇。
  • 金は小幅に続伸。原油価格は在庫が増えていたことを手掛かりに続落。
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3月耐久財受注    → 2.7%
新規失業保険申請件数 → 23.0万件
3月製造業受注    → 1.3%
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ドル/円 111.38 〜 111.90
ユーロ/ドル 1.1118 〜 1.1154
ユーロ/円 124.21 〜 124.62
NYダウ −134.97 → 26,462.08ドル
GOLD +0.30 → 1,279.70ドル
WTI −0.68 → 65.21ドル
米10年国債 +0.014 → 2.532%

本日の注目イベント

  • 豪 豪第1四半期生産者物価指数
  • 日 3月失業率
  • 日 4月東京都区部消費者物価指数
  • 日 3月鉱工業生産
  • 米 1−3月GDP(速報値)
  • 米 4月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
  • 米 企業決算 → エクソンモービル

前日112円40銭まで上昇し、昨年12月以来4カ月ぶりのドル高水準を記録したドル円でしたが昨日は大きく反落し、前日の高値から1円ほど売られ、元の鞘に押し戻されました。もしかしたらこの動きが、大型連休中のドル円の方向性を示唆しているのかもしれません。

昨日の東京時間でもやや上値の重さを感じましたが、下げが加速したのは日銀決定会合の内容が伝わった時間と重なります。市場では金融緩和のさらなる拡大を期待していた向きもあり、今回の会合が注目されていただけに、やや失望感からドルが売られた印象です。

日銀は今回の会合で、金融政策の据え置きを決めました。短期金利は日銀当座預金のうち政策金利残高に対して「マイナス0.1%」の金利を適用し、長期金利は「ゼロ%程度」で推移するよう国債買い入れを行う。ただし金利は経済・物価情勢に応じてある程度上下しうるとしています。一部には今回の会合で、マイナス金利をさら拡大するのではないかとの見方もありましたが、これ以上のマイナス金利の深堀は、金融機関の経営にも影響を与えることから、その副作用に配慮した側面もありそうです。またETFおよびJ−REITについてはこれまで通り保有残高がそれぞれ年間約6兆円、約900億円相当で増加するよう購入することとしました。

2%の物価上昇率達成が困難な中、注目された「展望レポート」では今年度の物価上率を1.1%、2020年度を1.4%、2021年度でも1.6%と、前回見通しを下方修正しました。これで2%の物価目標には届かないことになりますが、「当分の間、少なくとも2020年春ごろまで現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」とのフォワードガイダンスを発表しています。これまでは超低金利政策を「当分の間」継続するとしていましたが、今回は期間を明示したことで金融緩和姿勢を強調したようですが、一方で手詰まり感は払拭できていません。「出口」がさらに遠のいた印象も残ります。

ドル円は112円台半ばから1円ほど押し戻されたことで、日足の「MACD」ではデッドクロスが点滅してきました。これは今月初めてのことで、ドル下落への警戒感が醸成されそうです。本日ワシントンで行われる日米物品貿易協議の再開を皮切りに、重要イベントや経済指標の発表が相次ぎます。イベントの結果や経済指標の内容次第ではドルが再び買われる可能性はありますが、どちらかと言えばドル下落のリスクの方が高いと考えています。為替市場は連休中も通常通り動いています。レートのチェックを怠らないように、お願いします。本日のドル円レンジは111円10銭〜112円程度と予想します。

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あらゆるものがインターネットでつながる[IoT]。LINEも数年前から音声スピーカーなど人工知能事業に進出しているそうです。出沢CEOは、「米アマゾンなどが先行しているが、日本語で最も質の高いシステム構築を目指す」と述べています。

数日前、LINEの音声スピーカー「クローバー」が我が家に届きました。「クローバー、おはよう。今日の天気は?」と尋ねると、「はい、おはようございます。今日は午前中は晴れますが、午後からは雲が出て、雨になるかもしれません。」明快に答えてくれました。いろいろ試しましたがほぼ完璧な回答でした。最後に英語で聞いたら、「・・・・?何を言っているのか理解できません。」との回答。さすがに日本語の質が高いと、妙に関心・・・・?
良い週末を・・・・・。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
3/2 トランプ・米大統領 「私は強いドルを好むが、米国にすばらしく作用するドルが望ましいと考え、米国が他国とのビジネスを行うことができなくなるほどの強すぎるドルは望んでいない。FRBには量的引き締めを愛し、非常に強いドルを好むジェントルマンがいる」メリーランド州の会合で。 --------
3/7 ドラギ・ECB総裁 「地政学的要因と保護主義の脅威、脆弱性に関連した不透明感の持続が景況感に影響を与えているもようだ。ユーロ圏の成長見通しを取り巻くリスクは、依然として下振れ方向に傾斜している」 理事会後の会見で。 ユーロドル1.13台〜1.1176まで下落。ユーロ円126円台〜124円台に。
3/10 易綱・中国人民銀行総裁 「中国は為替相場を競争、輸出拡大、貿易摩擦の手段に絶対使わない」記者会見で。 --------
3/12 メイ・英国首相 「合意なき離脱に反対票を投じ、離脱延期に賛成票を投じたからといって、われわれが直面している問題は解決しない。われわれが交渉した合意案が最善で、また唯一入手可能な合意案だと信じている」修正案が議会で否決された後に。 --------
3/12 ライトハイザー・USTR代表 「現在の関税が今後どうなるかにかかわらず、合意が破られた場合に関税を引き上げる権利を米国は維持しなければならない」 --------
3/21 パウエル・FRB議長 「海外経済の減速が米景気の逆風になってきた」「政策変更を明確に必要とするほど雇用とインフレの見通しが変わるには、しばらく時間がかかるかもしれない」FOMC後の記者会見で。 ドル円111円60銭前後から110円52銭まで下落。ユーロドル1.13台半ばから1.1448まで上昇。
3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 (利上げ見通しについて)「今は静止、停止して事態の推移を見守るのによい時期だ」、「FF金利が中立に近づいているのはほぼ確かだ」香港のイベントで。 --------
3/26 クオールズ・FRB理事 「米経済は持続的な成長加速の時期に入ろうとしている可能性がある。さらなる段階的な利上げが必要」 --------
3/28 クラリダ・FRB副議長 「インフレ圧力は抑制されているため、われわれは辛抱強く、かつデータ次第の姿勢を取る事が可能だ。米政策金利にどういった調整が必要になり得るのか、将来の会合で検証する」パリでの講演で。 --------
4/5 ククドロー・国家経済会議(NEC)委員長 (多くの電話会議を通じて通商合意に)「一段と近づいている」 --------
4/9 IMF・世界経済見通し 「世界的な成長の勢いが衰え不況に対応する政策的余地が限られる中、経済活動を害しかねない政策ミスを回避することを主な優勢事項にする必要がある」 ドル円111円台前半から111円割れ。株価も大きく下落。
4/9 ラガルド・IMF専務理事 「世界経済は、微妙な瞬間に直面している」 --------
4/10 FOMC議事録 フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の適切なレンジに対する見解は、今後のデータや他の動向に基づいてどちらの方向にも変わり得るとの考えを幾人かの参加者が示した。 公表後、ややドルが上昇。
4/11 クラリダ/FRB副議長 「現在の景気拡大局面が今年半ばに米史上の最長記録を更新する可能性は非常に高い」 --------
4/12 ムニューシン・米財務長官 「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」 --------
4/13 黒田・日銀総裁 「金融政策の余地がないと決め付けることはできない。わが国についてもまだ必要があれば、さらなる追加緩和ということを考える余地はある」 --------
4/13 ドラギ・ECB総裁 「中銀の独立性に関し、確かに懸念している・・・・。世界で最も重要な地域においてだ」IMFの会合で、FRBに利下げ圧力をかけているトランプ大統領を暗に批判したと思える発言を。 --------
4/14 トランプ・米大統領 「FRBは適切に仕事をしていなかった。もしそうしていれば米株価はさらに5000−10000ポイント上昇していただろう。量的引き締めは破壊的だ。真逆のことをすべきだった」あらためてFRBを批判。 --------
4/23 トランプ・米大統領 「ハーレーは現在31%のEUの関税に苦しんでいる。この関税の一部を相殺するため、ハーレーは製造拠点を海外に移転せざるを得なかった。EUの関税率は2021年6月に66%に引き上げられる。米国に対し、非常に不当だ。われわれは報復する!」 --------
4/25 日銀金融政策決定会合 「当分の間、少なくとも2020年春ごろまで現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」 ドル円111円台後半から売られる。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和