今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2009年3月17日(火)




おはようございます。

同じようなニュースばかりで恐縮ですが、今度はAIGの番です。

同社は2008年分のボーナスとして幹部400人に1億6500万ドル

(約161億円)の支払う予定だと発表しました。

もともとは10億ドル(約980億円)の予定だったが米財務省が

支配計画の規模縮小を命じたことでこの金額になったようで、それでも

巨額の税金投入を受けて政府管理下にある会社の幹部が多額のボーナスを

受け取ることについて、サマーズ国家経済会議委員長は「言語道断」と

非難しています。

そしてオバマ大統領はあらゆる法的手段を使っても支払いを阻止するよう

ガイトナー財務長官に異例の指示を出しました。

(トムソンロイターはAIGは既に先週ボーナスを支払ったと報じています。)

かつて塩川財務大臣が言った「母屋でおかゆをすすっているのに、離れですき焼きを

食べている。」との名言を思い出します。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は終日方向感に欠ける動きで小動き。98円00ー98円50銭の狭いレンジを 抜け切れず蚊帳の外。
  • ユーロは2月のユーロ圏消費者物価指数改定値が1.2%上昇したことを受けて 買われ、対ドルで1ヶ月ぶりの1.30台半ば、対円では2ヶ月ぶりの128円台後半 までユーロ高が進みました。
  • この日の円はオーストラリアドル、ニュジーランドドルに対しても弱く、全面安の 展開に。
  • NYダウは一時160ドルの上昇を見せ、6日続騰の気配を見せたものの、 結局連日相場を引っ張った金融株が下落し、小幅安で取引終了。
  • 2月鉱工業生産指数→▼1.4%
  • NY連銀製造業景気指数→38.23
  • 3月NAHB住宅市場指数→9

ドル/円98.00 〜 98.59
ユーロ/円127.12 〜 128.74
NYダウ−7.01 → 7.216.97ドル
GOLD −8.10 →  922.00ドル
WTI +1.10 →  47.35ドル
米10年国債+0.062→ 2.8958%


本日の注目点

     
  • 日   日銀金融政策決定会合(18日まで)   
  • 欧   3月ユーロ圏ZEW景況感指数  
  • 欧   3月独ZEW景況感指数 
  • 米   2月生産者物価指数  
  • 米   2月住宅着工件数             

ユーロが大幅続伸し、1.30の壁をひとまず抜けました。

なかなかこの水準を抜けずに跳ね返されていましたが、この日はCPIの改定値が

プラスだったことや、欧州株式市場が軒並み大幅高だったことが理由として挙げられます。

ユーロ圏経済の先行き不安から下値のメドであった1.25を何度かテストしたものの

抜けきれず、上昇に転じたものですがユーロ圏の悪材料を徐々に織り込みつつあるという

ことでしょうか。

ドル高の流れの中、そのドルに対しても強含んでいるユーロの動きが注目されます。

ドル円単体では方向感が無く、上記ユーロドルやクロス円の動きがドル円に影響を

与える展開となっています。



この日は英バークレイズも米シティーやJPモルガンに続き業績が好調だと発表。

欧米の主要金融機関が業績の急回復を宣言したことで株式市場が好感し上昇する展開と

なっていますが、

「これまで安全資産として買われてきたドルや円に代わってユーロに資金が集まる。」

という声も聞かれました。

<しかしこの点については、東欧諸国に対するエクスポージャー問題や財政事情が異なる

ユーロ圏諸国の現状を考えるとこのまま上昇軌道にのるかどうかは不透明です。

テクニカルで観ても1.31には厚い雲と100日移動平均線が集中しており、抜けるには

相当はパワーが必要なことを暗示しています。



ドル円にこれといった動きがないことでやや消化不良気味ですが、

株式市場の動き、あるいは「バッドバンク構想」の具体的な中身が発表されますので,

その内容に注目したいと思います。

今夜は住宅関連の指標も発表されます。

2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF) 2008年7月分(PDF)
2008年8月分(PDF) 2008年9月分(PDF) 2008年10月分(PDF) 2008年11月分(PDF)
2008年12月分(PDF) 2009年1月分(PDF) 2009年2月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
3/3 バーナンキFRB議長 「この1年半に起きた出来事で、最も強い憤りを覚えたのはAIGを置いてほかならない。」「金融システムはまだ安定していない。」議会証言で発言。 保険株を中心に米株式下落。
3/5 トリシェECB総裁 「現行水準が(政策金利の)最低水準と決めたわけではない。」「今年中に(インフレ率が)マイナスになる。」追加利下げ決定後の会見で。 ユーロが大幅に下落。ユーロ/円124円後半→122円台へ。
3/6 大統領経済諮問委員会ローマー委員長 景気回復の時期について「年後半には効果が表れる」TVのインタヴューで。 -----
3/7 世界銀行 2009年世界景気は戦後初めてマイナス成長に。(世銀が今年度の経済見通しを発表。)   -------
3/7 ウオーレンバフェット 米経済は「がけから転落した。」「現在の政策は強いインフレ要因となり得る。」米経済が非常に厳しい状況にあり、ある程度のインフレは適切との見解を示す。   NY株式市場が下落。NYダウ6,547ドルまで売られる。
3/10 スマギECB専務理事 「ECBは金利をゼロ水準まで引き下げる用意がある。」インタビューに答えて。   -------
3/15 バーナンキFRB議長 「政府が金融市場の安定に成功すれば 、リセッションは年内に終了し、2010年には景気拡大に転じる公算が大きい。」CBSのTVインタビューに答えて。   -------

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和